2019年11月22日金曜日

ヤマセミも個体によって特徴・個性差がはっきりとしている。 The Crested kingfisher also has distinct characteristics and individual differences between individuals.

 Facebookでしか繋がっていない場合を除き、普通人が知人を見れば、それぞれ名前はもちろん、知っていれば氏素性やその背景を瞬時に判断できる。しかし、人間が自然界の野鳥などを見た場合、その個体の識別は非常に難しい、と言うより不可能に近いだろうと思う。

 2010年から10年間に及ぶヤマセミの観察で、数羽の特徴ある個体を認識している。もちろんこのブログで幾度も紹介してきた通り、ヤマセミは非常に縄張りが強い野鳥なので、今日ある特定の場所で観察できたヤマセミは、昨日も同じ場所で見られた個体と同じと考えてよい。
 しかし似たような白黒の鹿の子模様のヤマセミは、オスの胸のさび色の濃さ・形、換羽時期であれば抜け落ちた羽根の場所などで、個体認識を行うほかないのが実情だ。

 もう一つの判別の方法が、今日のレポートでご紹介する行動・生態上のパターン特徴・癖で判別する方法だ。ただこれは余程ヤマセミの生息密度が高く、1日に何羽もの異なるヤマセミ個体を観察出来うる場所においてしか意味のない方法だ。
 その意味からすれば人吉以外でこれを適用できる場所が国内に何か所あるだろうか?

 結論へ進めよう。人吉市のある場所で遭遇できたヤマセミは、一旦ダイブして再び水中から飛び出す際にロケットのような、つまり水中の潜水艦から発射されたミサイルのような飛び出し方をする癖がある個体だった。この特徴に気が付いたのが3年続けて同じ場所でこの個体を撮り続けた結果だった。

 この特徴は人吉市界隈の他のどのヤマセミににも無い個性的で特徴的なものだ。

まるで米・英海軍で20世紀に使用していた潜水艦発射のポラリス・ミサイルを彷彿させる飛び出し!

ヤマセミの飛び出しで、これだけ劇的な画像はこれ以降撮影できていない。

そのまま、一瞬ホバリング状態に入った。ヤマセミを撮り始めて1年もたたないうちに、こういうシーンに遭遇できたのも、筆者がヤマセミにはまった原因だと思う。他の野鳥ではまず考えられないパフォーマンスだもの。

この後、再度ダイブした。

これは3年後に300mほど離れた場所で撮影して、間違いなくあのヤマセミだ!と確信したシーン。

真上にジャンプしたヤマセミ。普通はすぐに横向きに飛び始めるのだ。