2014年8月6日水曜日

ケイマフリもなかなか遭えない海鳥らしい。 Spectacled Guillemot is one of the most difficult to meet seabirds.

 ウミスズメ科の ケイマフリと云う名はアイヌ語で「赤い足」と云う意味だそうだ。知床半島ではこれを保護する運動が随分前から行われているようだ。知床では観光クルーズ船で半島を回り海獣や海岸に出てくるヒグマなどを観察できるようになっているが野鳥に特化したクルーズでは無い為あまり接近は出来ないようだ。

 一方根室の落石ネイチャークルーズではラッコやイルカ、鯨などとのボーナス遭遇はあるものの、基本的にはエトピリカや今日のレポート主人公のケイマフリなど海鳥に極めて接近できる唯一の自然観察クルーズと言って良い。メインガイドの新谷氏を筆頭に、知床でやっているような「オオワシの撒き餌・呼び寄せ観察」など「ヤラセ」での野鳥観察を一切排除した完全自然体での接し方をしているため、本当の姿を間近で観察できる。

 今回のクルーズでは行く前はエトピリカに執着していたものの、現地に行ってみたら実はこのケイマフリと云う野鳥の生態が非常に気になった。遭遇頻度はエトピリカと同等程度。小さい方の根室寄りのモユルリ島付近で繁殖している模様。

 
「赤い足」のとおり色鮮やかな赤い足をしている。

ガイドの新谷さんが「良く見てください!赤い足が特徴です。」と言ったら、偶然こっちを観てこの通り赤い足を上げたのには驚いた。この広い水かきが海の上で長い時間暮らす海鳥の特徴なのだろう。

飛び出しの時はこの大きな水かきが強力な加速推進力を生み出すようだ。

エトピリカよりは短い滑走距離で離水していた。

こちらは船と平行に飛んでくれたので良くその状況が見てとれた。

やはり非常に個性の強い海鳥だった。

次回はこのケイマフリが繁殖する環境なども合わせてレポートしてみる予定。