2014年9月11日木曜日

ヤマセミの縄張り争いは真夏も続く! The territorial fight of crested kinfisher continues also in midsummer !

 真冬から繁殖期の初期には盛んに見かけることの多いヤマセミの縄張り争い。真夏においても絶え間なく行われているようだ。しかし繁殖期の縄張り争いが子孫を残す為の本能的な部分を含み非常に激しいのに比べ、真夏の場合は巣立ったその年の幼鳥に、生活エリアのオキテを教えるためだったりするので、追回し程度で終わる事が多い。しかし、あくまで争って見えるのは雄同士で、雌同士の争いは4年間の観察でまだ一度も視た事がない。人間とは随分違うようだ。

 幾ら縄張りを必死に守るとはいえ、カラスに追われたり、トビに追われたりする場合とはいささか動きも違うようだ。夏の場合はともすると仲良く併走しているようにも見えたりする。其処はもともと親子だったり、兄弟だったりするのだろう。スパルタ教育の延長といった縄張り争いなのだろう。幾度も見慣れてきてやっとその差に気が付くという意味では筆者も老いとボケが始まってきたのだろうか?
併走する二羽の雄ヤマセミ。

親子かと思いきや脇腹の幼鳥斑もないし、成鳥同士と思われる。

決して楽しみながら飛んでいるのではない事は観察してよく判る。

親が幼鳥にチェイスの方法の訓練をしているとも思えない。

ほんの1分間ほどの追回しだが、見ていると相当長く感ずる。