■2007年豊岡に行ったらコウノトリがいた!
2007年まだ博報堂の現役時代、日本文化デザイン会議というローカルイベントで兵庫県の豊岡という僻地に行った。とにかく遠い!大阪から福知山線であの鉄道大事故のマンションの横を抜けて福知山で京都から回ってきた山陰本線に合流するか、姫路から播但(ばんたん)線で和田山で同じく山陰本線合流するかしかなく、いずれも超ローカル鉄道路線だ。ただ一つ!その3線とも必ず谷川に併走するので、いかにもヤマセミが居そうな場所を通るため眼が疲れてしまうのが難点。伊丹空港からプロペラ機が日に数回但馬コウノトリ空港というちっぽけな空港に往復している。冬は雪が深く、産業はなんと鞄の製造で日本一だとか。冗談みたいな鞄の自動販売機が街中にあるという。しかしこの町が有名になったのはズワイガニとコウノトリだろう。日本文化デザイン会議というのは自称・他称の文化人達が寄ってたかって文化祭の発表みたいな事をやるってどーしようも無いイベント。気位だけは高いが、そのくせ一般社会常識を殆ど持ち合わせない輩が自己満足の発表会をやるって寸法だ。まあ、博報堂って大きな総合代理店が「こんな事も一応やってます」的なメニュー・イベントだ。担当した当事者が言うんだからそう思って間違いない。
私が担当したのはせっかくコウノトリが自然繁殖して2年目だったのに其処にスポットライトを当てずに、そのコウノトリを育てる過程で農薬使用を止めたコウノトリ米という無農薬のお米を使った料理教室だってんだから面喰った。その時はやたら目がデカすぎるお姉さんが料理の先生で、キンキン声で色々料理を作って舞い上がっていたような気がする。約2か月間事前準備で一緒に仕事をしたっきりだが、後に変な男を別の女優と双股を掛けられたたとかでメディアを賑わしてくれた園山真希絵という名の人だった。
で、その豊岡に行ったら幸運にもコウノトリが大空を舞っている場面に出くわして早速仕事をほっぽり出して撮影したのは言うまでもない。コウノトリを育てるために農薬をやめ自然環境を整えたのだから、当然コウノトリ以外の野鳥にとってもすごく良い環境になった訳で、数多くの野鳥が増えたという。
まだ自然放鳥されて2年目だったので羽根の裏には目印の色が付いているし
足環はまるでビートルズのリンゴスターの指輪みたいに沢山ついている。
日中こうやってサーマル(=上昇気流)を利用して円を描いて上へ上へと
上がっていく。
町の中心部から1kmの河原にキジのオスが沢山いる。熊本の人吉でも
これ程はいない!凄い田舎であることの紛れもない証。