「2024年10月1日から郵便料金が変わりました」とシレッと宣言したJP(=日本郵便)だが、過去において料金が下がったことは一度もない。メディアは是非「また上がりました」と表記してほしい。
郵便料金が1965年、つまり昭和40年頃から現在どれだけ高くなっているか?
これを考える際に参考になるのが日銀のPRデータ。
大雑把な比較なので、個々の物価と比較すると呆れるほどの隔たりがある。
例えばサラリーマンの給料、昭和40年東京オリンピック翌年の年収金額は平均44万7,600円だった。令和6年の平均年収(男子)は464万円。約60年で10倍強。
これを身近な物価で1964年と2024年の60年間の推移で比較してみよう。
① ラーメン 60円⇒1,000円 ≒17倍
② 週刊誌 60円⇒510円 ≒8.5倍 ※週刊文春
③ JR(1~3㎞) 10円⇒150円 ≒15倍 ※東京ー秋葉原(3㎞以内)
④ NHK料金 300円⇒2,220円 ≒7倍
⑤ 郵便料金はがき 5円⇒85円 ≒17倍
これらで観る限り、郵便料金の値上げ推移はラーメン同様相当なものだ。
筆者は高校入学の頃からほんの一時期、クラスメートの流れで切手収集にはまったが2年と続かなかった。オーディオ制作やバンド演奏(エレキ)にはまり資金面で無理だった。しかしその頃収集した切手・はがきの類がまだ残っている、郵便関係の現金同等資産という事で在庫だ。
記念切手中心だが、3冊に及ぶ切手帳は在庫の山だ。団塊世代なら皆少しは持っているはず。
シートで採って有るものも多い。「月に雁」だとか「見返り美人」だとか「立山航空切手」などの人気アイテムは数年前にまとめて結構な金額で処分・断捨離した。
残っているお年玉年賀切手(賞品)がしこたま残っている。額面は当時の郵便料金に反映されているからメチャクチャ少額だ。記念切手含めてバンバン使おうではないか!金額ごとにまとめると郵便局で所定の手数料を払えば高額切手に変えてくれる、ただし面倒だし100枚を超えると手数料が増えるのと、手数料を切手で処理できるか否かは忘れた。要調査。
通常はがきも1960年頃からの初期のものが残っている。これは鉄道時刻表(1958年~1973年)と共に一種のお宝かもしれない。この頃の値段の推移はまだ人間的で許せる範囲だった。
昭和47年まだ大学生の頃の年賀はがきと今年の年賀状の違い、恐ろしい。
今年に至っては幾種類も販売、赤字だって言うのに何を考えてのことなのか?
過去5年間の年賀状の山、この年末は2025年用お年玉年賀はがきは一枚も買わず、はがき印画紙で自作して、たまった切手を貼って出そうと思う。
同時に半数以上の年賀状だけのやり取りで繋がり年賀状が「生存確認」的意味しかない方には「年賀状仕舞い」を明記しようと思う。
我々庶民が郵便システムの「有無を言わさぬ異常な値上げ」で日本古来の伝統礼儀文化を保存尊重せず破壊されるのであれば、対抗手段を取らざるを得ないだろう?
ますますサービスが悪くなり、値段まで上げられては「郵便」の末路はラジオや週刊誌と同じになるだろう。