2024年10月19日土曜日

団塊世代の紫金山・アトラス彗星、首都東京で撮影チャレンジ・続編。 Boomers' Purple Gold Mountain, Comet Atlas, and the Photography Challenge in the Capital City of Tokyo: Sequel.

  ここ数日首都圏は曇天が続いている。かの彗星はまだ天にあるだろうか?8万年に一度太陽に接近って事らしいが、8万年前の人類は言葉を持っていただろうか?そうして今から8年後に人類や地球そのものが存在しているだろうか?

 そういう意味では一期一会の彗星だ。76年周期で、90歳まで生きられれば生涯二度観られる可能性のあるハレー彗星とは訳が違う。かって1996~97年に観られた百武彗星(11万4千年周期)ペールボップ彗星(=2,530年)も人間が生きている間には二度と観られない天体だ。

 前例がない彗星の見え方の大きさは、来てみて初めて分かるぶっつけ本番なので、天体撮影ファンは大騒ぎなのだろう。

 天体追跡装置やアプリを一切持ち合わせない、利用しない野鳥撮影が主な筆者にとってこの天体撮影は非常に難しい。

 ネットに上がる素晴らしい彗星の写真を見ながら、西に海が開けたり照明の明るい都市部が無いエリアの人は良いなぁとため息が付く毎日だ。

 しかし投稿をよく見るとパソコンで結構念入りに画像操作をしたとの説明があり、実際肉眼で観るのとは相当違う投稿もあった。

 筆者が三鷹から千葉の市川まで出かけて、江戸川の土手から東京スカイツリーの上に出た彗星を撮影した画像と、同じようなスカイツリー上空の彗星を問た画像を観たら全然明るさが違った。

 実際東京スカイツリーと一緒に撮るとスカイツリーの明るさと彗星の見える明るさの差が在り過ぎて、奇麗な投稿写真のようには見えっこないのだ。実際自分で撮ってみて初めて分かるIT、もしくはAIの凄さだと思う。単なる画像ソフトの操作では出来ない芸当だ。

 中にはスマホでも撮れるというコメントもあるが、首都圏のように人口の明かりが多すぎるエリアでは、まず第一肉眼で見つけるのが容易ではない。

 今回幸運にも3回(3回しかチャレンジしていないが・・。)撮影できた。金星の位置と沈みゆく太陽の軌道を考えて大体目星をつけて探したのだが、実際撮影できたのは10分間程度だった。ネットやニュースでも大体6時頃視えますとはいうモノの10分程度しか見えません・・・とは言わない。この辺り実に不親切だ。

 とりあえず未熟な天体撮影の初心者が、いつもの野鳥に替わって撮った紫金山・アトラス彗星の写真をご紹介!

 まずは10月13日三鷹のハケの崖上から撮った彗星。

最初に肉眼で見つけて撮った画像

場所を替えつつ数カット撮影

崖の下に降りたら街の明かりで彗星は見えなかった。

 翌日、雲があったので諦めていたが、電車で武蔵境まで来たら夕焼けが見えたので可能性があるかと西武多摩川線の電車沿いの坂(いつも愛犬散歩をする場所)へ行ってみたら高圧線の鉄塔や電線の間から見えた。

下の数本束になっている電線の上2本は西武多摩川線の電車の架線だ。

ほぼ住宅街の坂道から撮れた画像、電線や街の明かりが無いネットの投稿画像が羨ましい。

手前の川は江戸川、東京スカイツリーが如何に明るいか?彗星が如何に見難いか!

空がメチャ明るい首都圏で普通の撮影ではこれが限界かも?この後晴れたら何処かで最後の撮影にチャレンジしてみようとは思うが、天体撮影の初心者として自分的にはこれで充分な気もする。