2019年8月15日木曜日

北海道のタンチョウが無計画な保護で増えすぎて問題に成っているようだ。 Hokkaido red-crowned cranes are breed too much by unplanned protection.

 台風10号の接近で、今日15日(木)の交通機関が軒並み運行休止を発表する中、お盆休みで帰省中の人々が右往左往しているニュースがメディアで報道されている。

 しかし、気象庁はじめ、あらゆるメディアで数日前から巨大台風の進路や上陸予想日・時間を繰り返し告知しているのに、一体なぜ自分で旅行のスケジュール変更を直前まで行おうとしないのだろう?
 TV局の街頭インタビューで「予想外で困ります」などと被害者面で答えているのが不思議でしょうがない。どんなに混もうが、足止めされようが自業自得だろう?呆れるほかない。

 一方北海道では可哀想に札幌南区の住宅街に出て来たメスのヒグマが、1週間自由にさせた後とうとう射殺されてしまった。お盆に殺生など飛んでもない・・というだけではない。もちろん其れもあるが、もともと南区などは定山渓から中山峠へつながる豊平川に沿った自然豊かなエリアで、クマが沢山生息している場所だ。

 元々クマの生息密度が高い場所を開発(業者と行政で)し、宅地造成して街にしてしまった人間が、クマが出る方が悪いと「迷惑がる」のは大自然の営みを人間のエゴで逆転させる事なのだ。
札幌市南区のクマ出没データ。

 しかも開発デベロッパーも行政も、クマと人間の棲み分けに関して何もしてこなかったのか?クマが沢山いるエリアで家庭菜園は無いだろう?あまりに無知な人間達だ。

 野生動物は自然界の気象変化で食べ物が無くなれば、里の民家へ出て手に入れやすい家庭菜園の餌を狙うくらい判りそうなものだ。
 そういったエリアに住む覚悟やリスクをまるで持ち合わせていない此の周辺の住民たちは、こういう場所で住む資格はない。

 行政も、強力な麻酔銃で眠らせ山の遠くへ運ぶとか、街にさまよい出てきた当初に威嚇し脅かし、怖さを教えて山へ逃げ帰らせるとか工夫はしなかったのだろうか?
 まるでジュラシックパークから運んで逃げたティラノザウルスを観るがごとく、メディアもクマを遠巻きに悪者扱いし、挙句の果てが銃殺で駆除?どこかおかしくないか北海道札幌市!

 今日の野鳥は似たような話、あの道東のタンチョウが増えすぎて、食害が起きているという、信じられないような話。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13789495.html


過ぎたるは及ばざるがごとしの実例。

 タンチョウと言えば日本の国鳥だと思い込んでいる人も多い程の人気野鳥(日本の国鳥はキジ)だが、鶴居村始め求愛ダンス他フォトジェニックなその姿で人気で、観光資源という事で保護活動が高まった。その結果、21世紀に入った頃からうなぎのぼりで数が増えてしまった。

 その結果どうなったかというと、数が増えて餌が足りず、農家の野菜や牧場の家畜の飼料を横取りし始めたらしいのだ。保護鳥なのでむやみに追い払えず、まして殺して駆除も出来ず、大きな問題に成っているという。筆者はまさにその現場を撮影していたので此処でご紹介。
中標津から根室へ向かって南下している時に、とある牧場でタンチョウに遭遇。

最初は「オー、タンチョウだ!さすが道東、北海道は凄い!」と悦んでは見たが・・。


しかし、牧場にタンチョウ?どうも様子がオカシイ。

牛が食べている飼料の方へ徐々に移動し始めた。

タンチョウは体が大きいので態度も大きい。平気で飼料の山へ・・。


 牛の方も似たような白黒のブチの生き物をじーっと見続けている。この後牛の飼料を啄ばみ始めた様だ。実はこの時は宿泊地・根室での約束に間に合わないので急いでこの場を離れてしまった。まさかタンチョウが牛の飼料を横取りするなど考えもしなかったので、返す返すも残念だ。