2018年1月10日水曜日

球磨川流域のトビはミサゴ同様ダイブして魚を獲るのだ! The Black kite which inhabiting Hitoyoshi area, catch fish like Osprey.

 東京近郊でトビを観る事はあまり無いが、暖かく無風状態の日にサーマル(上昇気流)に乗って円を描いて上昇していく様は、他の鷹類と一緒だ。ウインドサーフィンに没頭していた1985年~2005年頃は海岸でトビの飛び方を見てその日の風の上がり方を予想したものだ。身に付いた「観天望気」の一部だろう。

 図鑑や文献、ネットを視ても動物の死肉や爬虫類・両生類・魚類を食す…とあるが、海岸や川の土手に打ち上げられた魚の死骸や浮いて流れている魚の死骸を持っていく事はあっても、泳いでいる魚そのものをダイブして採餌するシーンには今までお目に掛かった事が無かった。

 アメリカの白頭鷲が水面すれすれを飛んで来て、爪を立てて水面近くの大型魚を捕獲するシーンをyoutubeで幾度も見たが、トビも似た様な事をする場面を撮影出来たのでご紹介したい。
白頭ワシ= https://www.youtube.com/watch?v=hecXupPpE9o

 浅い川の水面近くにいるサーモンを鋭い爪で引っ掛けて行く白頭鷲とは違って、トビのダイブ採餌はどこかミサゴに似ている。ドボンという感じで胴体まで水没させて水中の魚を得ていた。サーモンやミサゴの獲物に比べると小振りな獲物だが、同じ狩りをする生態を目撃・撮影できた事に驚いた。
 断っておくが、湘南の江の島辺りで観光客が手に持ったハンバーガーやチキンの唐揚げを後ろからかっさらったり、観光地でパンを撒いてカモメを餌付けしているのを横取りするトビ達とは一緒にしないで欲しい。
 これは全国何処でも普通に行っている事だろうか?人吉エリアのトビのみがミサゴの振り視て覚えたのだろうか?この様に野鳥が他種の野鳥の採餌方法を真似て練習し、習得する事があるのではないだろうかという疑問は、ずいぶん以前から持っていた。

 セッカやオオヨシキリ、モズなどが春先から飛ぶ虫を空中捕獲、いわゆるフライングキャッチをするのはご存知の通りだ。それを附近で観ていたスズメもフライングキャッチをし始めたのを確認・撮影しているが、これも人吉エリアだけの事だろうか?これは牧場の牛舎付近での話だ。
 野鳥の生態撮影の面白さはこういう点にあるがどうだろう?



トビが此処まで深く水没できるとは思わなかった。




こういう生態は球磨川本流でも川辺川といった支流域でも観られるが、ある程度の川幅がある所に限られているようだ。