2018年1月25日木曜日

2018年初頭・霞ヶ浦野鳥シリーズ その5.コミミズクの観察  The wild-bird series from Kasumigaura area. Vol.5 Short-eared Owl.

 何とも奇妙な面構えの野鳥コミミズクはその容姿に慣れるまでついつい笑ってしまう人気の野鳥だ。基本的に国内では冬鳥で寒い時期にのみ早朝と夕方割に早い時間から採餌行動をする。

 筆者は過去において熊本県の阿蘇外輪山の草原で二度出遭ったきりで、それ以外の遭遇は無かった。しかしこの正月二週続けて午後と早朝の二回観察・撮影出来た。

 草原を飛び回るという点から言えば、ポイントさえ押さえられれば誰でも観察・撮影出来よう。飛び回る場所は基本的に野鳥の種類も数も多いのが特徴。例え其処が道路に近くとも近所に民家や施設が在ろうともあまり影響は無いようだ。

 基本的に夜行性で視力が野鳥の中で一番高い猛禽類なので、数百メートルの距離で大砲レンズを並べて自分を注視している大勢の人間達を視てもたじろがないのは、やはり「慣れ」と「経験値」なのかもしれない。数年前、大阪の淀川河原に飛来した際もかなりは離れていた様だが、隣接の学校から集団で自然見学と称して課外授業に来た生徒たち数百名が土手に並んで見ていても平然と居続け飛び回っていたそうだ。

 阿蘇外輪山の場合は30分程度、霞ケ浦界隈では2回ともほんの15分程度で現場を離れてしまったので、どの程度飛び回るのかは不明。しかしそう頻繁に採餌場を替える事は無い様だ。
1月14日の日曜日夕方、さすが50台ほどの撮影・観察車の列が出来ていた。しかし画面で観る限り遠方のバーダーさん達は飛んでいるコミミズクが見えないのだろう、右方向の何かにレンズを向けている。

ハイイロチュウヒやコミミズクは葦の穂ギリギリを飛ぶので少しの高低差で見え隠れする為捉えにくい。

草地の中の杭や標識に留まるコミミズク。

夕方は特にこうした高度が最高だ。

夕陽が強烈でコントラストの非常に強い画像に成ってしまう。

逆光で羽根が透けて見えるのだけは綺麗だと思う。

急降下で反転して採餌態勢に入るコミミズク。

1週間後の早朝。朝陽の光は夕方の西日よりはまだましだ。

コントラストが強いのは仕方がない。

明らかに獲物を狙いながらのフライトだ。