球磨川は勿論国が管理する一級河川だ。驚いたことに、此の球磨川に注ぎ込む各支流も実は国が管理する一級河川なのだ。たとえ小川のような部分があってもだ。大きいから国の管理で一級河川、細くて小さい川だから各流域・自治体管理の二級河川ではないのだ。
決め事は別として、球磨川に注ぎ込む河川、特に人吉盆地のそれは綺麗すぎる清流ばかりだ。この「きれいすぎる」という言い方は、そこいら辺の普通の女性を連れてきて「綺麗すぎる喫茶店の店員さん!」などと大ウソをつくネット・メディアの品のないノリとは根本的に違う。
その場へ行ってみれば良く判ろう。「息をのむ。言葉を失う!」といった表現はこういう時の為に在ると言って間違いない。どぶ川に比べて普通の小川を「綺麗すぎる清流!」などと平気で表現する世間知らずの最近のライターやいかがわしいアジテーターとは全然違う。
球磨川本流に佇むヤマセミ。
最初はどこでも水滴のレベルから始まる。
岩に落ち、ミネラルを吸収し・・・。
あちこちから集まって流れが生まれる。
人吉盆地の場合は高湿度による苔に覆われた岩や樹木を伝って水は流れる。
太くなったり細くなったりしながら山を下る。
胸川、万江川、永野川、草津川、川辺川、色々な支流もすべてこういった清流だ。
こうして、一滴の水滴が集まり、球磨川にそれぞれの合流点で合わさる。降雨時も支流からの流れの方がきれいなので、ヤマセミはその綺麗な部分で採餌を行う。