2021年7月7日水曜日

ヤマセミが通年つがいで過ごす証拠、月別画像 8月。 Evidence that the crested kingfisher spends with pair all year round, monthly image August.

  8月の南九州の気象の凄さ、気温の高さは東京に居てはまず判らないだろう。しかも人吉市の場合は盆地なので、昼夜の気温に非常に差がある。熊本市も盆地形状なのでこういった傾向が強いが、人吉盆地の場合はさらに強烈。

 したがって、人吉を流れる球磨川及びその支流域の日中はまずヤマセミには非常に遭遇出来にくい。ほとんど葉陰に入って羽休めをしているためだ。時折突然茂みから飛び出て水にダイブして涼むくらいだろう。ブッポウソウなども暑い日は大きな口を空けたりして涼んでいる様だ。

暑い日に口を開けて体温を下げるブッポウソウ。

 この8月という月は、ヤマセミにとって子育ても終わり幼鳥も自分で採餌できるようになるため、縄張り的に独立をする。時にはいつまでも両親と行動を共にして年を越す個体もいるようだが、普通は12月頃までにはつがいの相方を見つけ(時に相手を失くした自分の親だったりもする)翌年までには大体においてカップルが整う。

 こうして多いファミリーでは3~5羽の幼鳥が6~7月までに育つのに、10年間通って観察してヤマセミの個体数が一向に増えていない理由がまだ良く判らない。少なくとも毎回巡回する人吉市界隈でのファミリー(個体)数が増えたという実感はない。縄張り保持が非常に厳しい生態なので、新しいファミリーが新しい縄張りを形成すれば筆者にも判断が出来る。自然淘汰がもの凄いのか、奥地へ縄張りを広げているのか・・・。

120805川辺川

120805川辺川

 120805川辺川、オスが一度に二匹魚を獲ってきたが、求愛給餌の行為は無かった。オスはメスに一匹を分け与えもせず、一匹だけ持って飛び去った。残したもう1匹の魚は岩の向こう側にある為、その後メスが拾って食べたか否かが観察できなかった。

170803球磨川本流

120805球磨川本流 前がオス、後がメス。

120805川辺川

120805万江川

 2012年8月5日は終日人吉市街を巡回し、4本の河川でヤマセミに遭遇、そのうち三本の球磨川・支流部でつがいで居るヤマセミを収録できている。真夏の8月に三カ所のヤマセミがペアで居るという事は、ヤマセミが通年で一緒に生活していると判断して良いだろうと思う。

2021年7月6日火曜日

ヤマセミが通年つがいで過ごす証拠、月別画像 7月。 Evidence that the crested kingfisher spends with pair all year round, monthly image July.

  実はヤマセミの生態をこの目で確認するまでは、以前から言われていたとおり子育てが終わる7月頃からつがいは解消され、ヤマセミは単独で行動するという話を信じていたため人吉界隈への観察行は7月~10月の暑い夏は殆ど観察行に出ていなかった。

 今回月別画像の整理をしていてそれが非常に良く判った。

 しかしそれなりに7月の画像が出て来たが、昨年の豪雨水害同様2016年も2017年も7月は大雨で球磨川が濁流状態であることが良く判る。

 今日はそういった背景でのヤマセミつがいの7月の姿をご紹介。

180709球磨川本流 濃い川霧で前を行くオスは霧の上、後ろのメスは霧の中。

180709球磨川本流

180709球磨川本流

180709球磨川本流

160713球磨川本流

160718球磨川本流

160731球磨川本流

160731球磨川本流

 まだまだ外付けHDの画像をチェックできていないので今後さらに各月ごとの画像が発見され次第精査の後更新したい。
 7月辺りは遅い繁殖の場合幼鳥教育であったり、縄張り争いの場合も二羽での併走が有り得る為、極力そうでない、通常のつがいと確証を得た画像のみ掲載している。

2021年7月5日月曜日

北海道のタンチョウが保護活動の結果増えすぎて有害鳥獣化! After conservation activities, the red-crowned cranes in Hokkaido has turned into harmful birds and beasts!

  半月前、6月半ばの新聞記事に北海道で農業従事者が畑を荒らすタンチョウを空気銃で威嚇射撃したら脚に当たり、病院へ移送中死亡した・・とのニュースが載った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/08bc6de7f831c9faf3e0d7d9679b55b210158e76

 一部のメディアは「天然記念物を射殺した」と事実と違ういかにも残虐に殺したようなニュアンスで報道した社もあったが間違いだ。事情を良く精査もせずに報道する相も変わらず無責任な報道だった。

 しかし、このタンチョウが保護の結果増えすぎて問題化している事は事実。2017年に根室に行った際に北海道における野鳥関係の専門家に教わって知っていた。その有識者・専門家は「メディアの報道の方向性が保護し増やすことは良い事だ・・ばかりを報道し、増えた結果どういう弊害が生まれているかまでは調べようともせず、問題提起もしようとしない」と憂えておられた。まさに今回その危惧が当たった訳だ。予言者と言って良い。

保護下に在ったタンチョウは近年爆発的に繁殖し数を増やした。

ここ10年は釧路の鶴居村へ行かずとも道東のJR沿線で頻繁に見られる。

 平成5年の環境庁のタンチョウ保護に関する文面にもこう記されているだけ。
※ (1) 農作物に対する被害防除対策 繁殖期に入っても給餌場付近に残留する若鳥群による農作物の被害が生じて いるため、追い払い、自然採餌地への分散の促進等の被害防除策を検討し、適 切な対策を講ずる。

 こう書かれているだけで、30年近く何もされてこなかった結果が今回の悲劇に繋がっているのだろう。空気銃を使って威嚇し、追い払おうとした農業関係者を責めてはいけない。広い北海道だもの、黙って死んでしまったタンチョウを穴掘って埋めてしまえば判らない。

 しかし彼は警察に連絡し、傷ついたタンチョウを病院へ運ぼうとした。しかし不幸にもタンチョウは傷が深くて死んでしまった。ある意味数が増えすぎたがための淘汰と言っても過言ではなかろう。これをメディアがどのように今後報ずるかが見ものだ。

 絶滅しそうな種を保護をして増やそうとする事象だけ「良い事」として報道するものの、それがうまくいって、逆に増えた場合の事を予想もせず対処もしない保護活動・保護団体の在り方・考え方、メディアの報道の仕方、大いに反省すべき点が多い事件だったと思う。

 7年前、北海道道東へ行った際に出遭ったタンチョウの有様を撮影していたので、それをご紹介したい。まさに牧場・農場に入り込み、牛の飼料を狙っている様を撮影していた。

最初は牛から離れていたタンチョウ二羽だが、どんどん牛の方へ進んでいった。






臆することなく牛の傍まで行って干し草の辺りをうろついている。

 今回の空気銃発砲によるタンチョウ死亡事故を単発事件で終わらせず環境省も本気で対策に本腰を上げるべきだろう。
 地元釧路市も観光資源としてただ増えればいいという事から、増やすだけだった今迄から、国と協力してコントロールする責任を果たすべきでは無いだろうか?

2021年7月4日日曜日

団塊世代は多くの情報を精査しCOVID-19を調べてみた。 The baby-boomer generation scrutinized a lot of information and examined COVID-19. 

  高齢者の約半数近くがCOVID-19ワクチンを接種したようだ。筆者はこのブログで幾度も説明した通り、過去において数度の薬害過剰反応(蕁麻疹・肝臓肥大・超倦怠感)を起こしているので、この手のワクチン(インフルエンザ等)は打てない。既に親類の医師たちから止められている。したがってワクチン投与の連絡は当の昔に来ているが意味が無い。

 単にワクチンを打った者が打たない(打てない)者を「打てば罹らない、打てば人にうつさない、打たないのは社会生活の道徳上卑怯だ・・・」と、間違った知識と正義感で差別する傾向には、それなりの危惧を抱いている。

 要は異物が体内に入るだけで、筆者の体質は重度の拒否反応=サイトカインストームに近いものが起こるらしい。過去に置いて二度ほどえらい目に遭い、床でのたうち回った。野生のオランウータン(これは例え)に近い体質で都会人では無いとまで言われている。

 ワクチンそのものの効果に関しては、正直な所筆者自身も信用していない。人々が打ち始めてから実は完全に効くまでもう一度、計三回打たねばならないだの、毎年打つ必要があるだの、医者や医療関係者など専門家の説明にしても実験中が理由の後出しジャンケンが多すぎるのが気に成っている。

 それに効いた筈のワクチン先進国で再び感染者が増大しつつある恐ろしい情報も、ワクチンそのものへの「懐疑的」思いが拭い去れない原因となっている。

 自分の周りでも打った後痛いとか、倦怠感が抜けないとか、発熱が収まらぬとかの声をやたら聞く。しかもワクチンを打つことでの酷い副反応や、最悪の何かがあっても即調査をきちんとしないばかりか、接種を勧めている国の保証もはっきりとしていないようなのが不安だ。

 中には高校の同級生の妹さんの旦那(脳梗塞後リハビリを経て復活した方・73歳)がワクチン一回目投与の7日後、前日まで普通にしていたのが翌朝ベッドで冷たくなっていたという直接情報が身近での一番大きな副反応だろう。

 脳梗塞を経て血液をサラサラにする薬で元気に復活した人間でも、多分ワクチンで血栓が出来ての最期だと推察する。同級生の話では警察医の報告はまだ聴いていない。

 自分の周りではこういったワクチンに関する副反応や打った後の直情報に接する機会は多いものの、COVID-19 そのものに感染した人の話はFacebookを通じてすら聴けていない。周りに誰も居ないのだ。此れこそが、感染率の低さを証明している真実ではないだろうか?

 こうした状況下、筆者はひと月30日の内ほぼ80%、25日ほどは都心などへ外出している。特にカメラを持って上野公園・不忍池、その他都内緑地に野鳥撮影に頻繁に出かけている。

 70歳過ぎの退役軍人なのに、いわば現役時代の会社勤めと一緒だ。

 先月6月1ケ月だけを見ても、洗足池に4回、明治神宮に3回、上野不忍池に4回。それ以外にも目黒の自然教育園、友人との会食、写真展、美術展へと25日間徘徊しまくっている。総歩数は30万歩(=225㎞)以上走破している計算になる。健康保持のためとはいえ、いわばコロナ外出自粛破りだ。

 いずれも人混みを含めて移動は車ではなく公共交通機関利用。時には朝のラッシュで乗客にもまれて移動もする。それでもCOVID-19 には罹らないし、自粛して外出を控えている人々と何ら変わらないのだ、それもこの1年5か月の間毎月の話だ。本当ならもう既に10回ほどはコロナに感染していても良いはずだろう?

 もちろん自粛警察、マスク警察を元気にするつもりはないので、それなりに隙間だらけにした意味のないマスクはつけて、商業施設やトイレの出入りでは消毒液を噴霧し他人を不安がらせないような社会的マナーは守っている。

 もし、デルタ株「L452R」のCOVID-19が海外からの情報のように、本当にすれ違っただけで感染するならば、この先東京はえらい事に成るはずだろう?

 今までの変異株に関しても満員電車が相変わらず存在するのに、それが原因で我が国が欧米世界並のパンデミックに成ったという話は感染症医からも厚労省からも聴こえて来ない。何かがおかしいのだ。世の中色々な情報どうしのつじつまが合わず、矛盾だらけなのだ。

 色々な異なった情報が同じ次元で流れていて、クロスチェックされて事実が精査されているとはとても思えないのだ。その一方で茶の間のテレビ、例えばテレ朝モーニングショーのコメンテーターやコロナの女王岡田晴恵教授が訳知りのように視聴者を脅すコメントを鵜呑みにする国民のなんと多い事か?

 例えば職域含めて1日100万人以上ワクチンを投与するぞ!という一方でワクチンが足りない!いくら縦割り行政・・とはいえ、余りに酷いバラバラな為政者たちの日替わり実務。メディア報道でコロコロ変わる朝令暮改という国の施策に、今や国民は完全に「国への信頼」を失っている状況と言って良いのではないのか?

 声高に自粛しろ外出するな、酒出すな!という一方で、オリンピックは1万人上限で開催する、酒も売る、選手村でも酒持ち込み可、など情報が錯綜し・・・、
 IOC及び2020TOKYO組織委員会の「他への影響を無視した差別・特権意識、強引な上から目線での決めごと」で日本国内世論が大混乱している様を世界中に示してしまった。

 そこで筆者はこの1か月、最新の情報をTV、厚労省データ、SNS情報、Youtube情報これらをくまなく見て自分なりに精査してみた。

 そうして自分なりにまとめたのが以下の各項目だ。全て数値は日本国内での話だ。主に厚労省などがHPで発表している数値なので、裏取りは難しくないはずだ。

➀ 2021年6月段階でPCR陽性率は10万人当たり20名以下、つまり1万人に2名以下、1000名に0.2名の陽性率なのだ。しかも陽性者というのは即感染者ではなく世界一厳しい尺度でのPCR検査で何らかのウイルスが発見されたというモノ。COV-19以外のウイルスでも感知・カウントされてしまうという。

 海外一般的な尺度(日本よりはるかに緩い)で検査を行えば、陽性者は今の半分以下のみならず、もちろんゼロではないが、海外の陽性者数に比べればほとんどいないに等しい数になるという。感染者数で異様に低い日本のグラフが更に低くなるという訳だ。

② COVID-19が直接原因の日本国内死亡者数は今まで1万4千名超えという事に成っているが、これらも心不全でも脳梗塞でもガンでも、PCR検査を行って陽性であれば「コロナ死」と報告するよう厚労省から通達が出ているための数。

 実際にCOVID-19が直接の原因死亡者の数は1/10の1,400名も居ないという事だ。重症者数その他を含めて、世の中の他の死亡原因と比べてみるとコロナの怖さがメディアや厚労省が騒ぐのとは裏腹にとんでもなく小さいことが判るだろう。

 2020年当初一時高齢者の死亡率が高いと大騒ぎしたが、こういった普通の疾病・疾患で自然淘汰される確率は高齢者になればなるほど高いので、当たり前の話なのだが、厚労省もメディアもきちんとその辺りの真実を報道しなかった。

 コロナの女王と言われたあの岡田晴恵教授もワイドショウでこういった数値が表す現実に関して詳しい解説をしなかった。その結果、新型コロナウイルス感染に対して、必要以上の恐怖感を国民に植え付けたのだ。

日本国内における死亡原因

1位 ガン    376,392/年間

2位 心疾患   207,628/年間

3位 脳血管疾患 106,506/年間

4位 肺炎      95,498/年間

5位 自殺      19,415/年間

6位 食べ物の窒息  8,379/年間

COVID-19     8,588/13か月

 あの志村けんさん、岡江久美子さん、羽田議員などの報道騒ぎが国民に与えたショックと恐怖感は相当なものだったと思うが、実は3名とも別の既往症での死亡であり、PCR検査したら陽性だったというだけの事なのだ。「皆が良く知る有名人が死んだ!」というメディア報道で国民の殆んどが「新型コロナ恐怖」を脳に擦り込まれたのは間違いないだろう。

 このような後から判った真実も情報として国も大手メディアも報道しない。国もメディアも真実を伝えて「なーんだ!大した事ないじゃんコロナって!」となり、自粛生活引き締めが緩むのを恐れているのだろう。

 これ以降熟成されるコロナが怖い!という「先入観」はどうやって植え付けられているのだろう?それはすべてテレビなどの媒体からのものだろうと思う。世の中の情報をテレビからしか得ない高齢者は相当な数に上る。だから高齢者がワクチンに殺到する理由も良く判る。

 しかし若者はテレビなど殆ど観ないで、スマホ情報で生きているから、政府情報、厚労省から日替わりで発せられるメチャクチャな矛盾情報ではなく、ワクチンそのものが副反応含めて怪しいという専門的な情報もSNSやYoutubeから得ているので、ワクチン接種をしたいという比率は高齢者に比べて相当低くなるに違いない。副反応もより強く出るのでこの傾向はさらに高まるはずだ。

 今や日本国民はその昔オーソン・ウエルズの「火星人襲来」という真に迫ったラジオドラマでパニックになった米国人たちと同じ状況と言って良いような気がする。

 新型コロナウイルスの情報をテレビのニュースと報道バラエティショウからのみ得ているほとんどの国民は、これらメディアの恐怖を煽る情報に乗って考え方を擦り込まれているような気がする。いわば鵜呑みにしてしまう、自分で証拠を探して事実を知ろうとしない、のんきでお人好しな国民性が出てしまっているような気がしている。

 ワクチンに関しても、「お前、万博行った?えっまだなのぉ、仲間じゃなーい!」と言われたくないから大同につく・・という国民性そのままだと思う。ワクチン皆が打っているのに打たないと不安になってくる・・・の連鎖が高齢者の接種率の高さに出ているような気がする。血栓症系の持病があったり、薬害反応の経験者は良く調べて慎重にされた方が良いと思うが如何だろう?

③ COVID-19禍の恐怖が蔓延しワクチン接種希望者が増える事で「誰が得をするのか?誰が利益を上げるのか?」を考えると、世の中のビジネスの仕組み(金儲け)上、今世界中で何が起きているのかよく判断出来よう。

 色々な情報を得た中で、筆者はコロナ禍の裏に隠れたマーケティングに関する真実を知るにはこのサイトが一番わかりやすいし、説得力があるような気がしている。さて如何だろう?国や厚労省、大手メディアはこの手を「デマサイト・デマ情報」と言っている様だが、内容にきちんと反論できるだろうか?自粛の暇つぶしと思ってご覧いただければと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=OnR-WPb4q_Y&t=807s 

 尚筆者が非常に正しい情報だと思ったこのサイトは国や政府にとって隠せない不都合な真実が在るとしてYOUTUBEから削除されたようだ。確実に国の方策に邪魔になる情報を隠し始めた様だ。

https://www.youtube.com/watch?v=HI39S2MsS-

 筆者、このサイトの主宰者とは何の関係もないが、思っている事と90%以上同じだったし、比較する数値データに精査すべき点もあるが間違ってはいないと思う。 

2021年7月3日土曜日

ヤマセミが通年つがいで過ごす証拠、月別画像 6月。 Evidence that the crested kingfisher spends with pair all year round, monthly image June.

  古くからの数少ないヤマセミに関する文献・記述に、ヤマセミは繁殖期が終わると雌雄それぞれがバラバラに単独行動をする…との記述が多かった。

 筆者も勿論それを信じていたし、ヤマセミの生態観察に入って1年間はそう思い込んでいた。しかし、人吉市に通い始めて2年間にそうではないと確信するようになった。

 理由はいくつかあるが、ヤマセミは縄張り意識が非常に強い野鳥で半径1㎞エリアには他のつがい・カップルの侵入を許さない。単独で入り込んだ「よそ者」はたとえ通過だけであっても追い立てる。

 これは川幅が50mほどと狭い川辺川の一部で長年定点観察をし、撮影して判ったこと。特に夏から秋にかけては葉の影で直射日光を避けながら、縄張りを通過するよそ者にキャキャキャ‥と連続する鳴き声で襲い掛かり追い出す。このシーンは幾度も撮影している。

 そういう訳でこのブログでは、暫く通年で生息するヤマセミの証拠画像を月を追ってご紹介してみたい。なお、画像撮影は球磨川本流での主に3カップル、川辺川での1カップル、それ以外の球磨川支流部での3カップルが主なもの。

 今回あらためて10年間に50回以上通い300日以上滞在して収録した画像15万カットを精査する為時間もかかる。後から新たな画像が出てきた場合は常時追加でアップしていきたい。

 まずは繁殖期後半、繁殖が無く子育てが無いカップルの6月の佇まい。この6月は繁殖成功で子育て中のつがいは幼鳥給餌・教育その他で多忙の上、二羽で並ぶことはなかなか無いので、別枠での投稿としたい。今回アップは繁殖が終わったか、繁殖しなかったつがいという事に成る。

2013年6月20日川辺川

2013年6月18日川辺川

2013年6月19日球磨川本流

2013年6月19日球磨川本流

2016年6月19日球磨川本流

2016年6月19日球磨川支流 A. ※幼鳥二羽

2016年6月19日球磨川支流 A. 上の画像の対面の樹上につがいの親。

2021年7月2日金曜日

目撃!ツミの幼鳥が餌をねだって親を追う! Witness! A young sparrowhawk chases its Mother for food!

  昨日の元気なツミ三羽の幼鳥の動きには普段より多い反応を頂いたようだ。三脚を並べて大砲レンズを乗せて折りたたみイスに座っているだけではこういった生態画像は撮れない。

 昨日居た5~6名の野鳥撮影専門のアマチュアカメラマンの方々が全くこのタイプだった。折りたたみイスにどっかりと腰を下ろし、三脚に乗せた中程度の望遠レンズを並べて談笑していたが、ツミ幼鳥の追いかけや親を追いかけて餌をねだる‥と言うような生態には全く興味が無いようだった。‥と言うより気が付いていないのかもしれないが。

 聞いたら、大きな岩に貯まった雨水をツミの幼鳥が飲みに降りてくる場面を撮るのだという。それで5~6人も並んで日がな一日待つらしい。驚いてしまった、野鳥のしぐさの「作品」を撮ろうと思って待っているのだろうか。それにしてもみな同じアングルで同じような絵しか撮れまいに。

 筆者の経験的に言えば、公園など都市部で三脚に大砲レンズを乗せて野鳥撮影者が飛び回る野鳥の生態の良い瞬間を捉えた事が無い。今回も野鳥撮影には色々な人が居るのだと改めて勉強させられた。

  早朝ならいざ知らず、通行人の多い昼近くに、カメラが並ぶ10m近くにツミの幼鳥が水を飲みに来るだろうか?実はその大きな岩は普段は公園のイス代わりの岩なのだが、アマチュアカメラマン達、目障りなので筆者をどかそうと思ってのとっさのウソだったのかもしれない。ちなみに彼らがその後シャッターを押したのを視た記憶が無い。

  そんな事があった昼の11時近く。70-300㎜のズームを付けたCanonEOSで幼鳥たち、親鳥の動きを注意深く観察。次に起こるであろう生態アクションを予測し撮影に備えた。

 と、キャアキャアキャア♪・・と猛禽の鳴き声!

 いきなり巣立ちが終わった巣に親鳥が餌を持って飛び込んだ。間髪を入れず其処へ三羽の幼鳥がワーッと集合。ほんの数秒で4羽の親子は巣を離れ巣の周りを乱舞!

 やはり巣立った後でもツミの場合ヒナへの給餌は元の巣が「お約束の場所」なのだ。

 母親は5mほど離れた枯れ木のてっぺんに移動。暫く三羽の幼鳥がお互い餌の残りをめぐって木の葉の中を追いかけっこしていたが、そのうち一羽が離れた樹にいる母親目がけて突進!「まだ餌を隠し持っているだろう?」という感じで追い始めた。そうしたらの頃の二羽の幼鳥も一緒になって親を追跡。もう公園の上空、樹の中はパニック状態だ。

 これが数分後にはまた三羽の幼鳥が同じ枝に留まって落ち着いた。しかしこの間、20名ほど居たカメラマンの殆んどは撮影もせず、ツミが枝に戻って留まるまで待っているのだ。此れにはこちらの方が驚いてしまった。ある意味ショックだった。飛んでいる所を撮ろうとする人が一人も居ない!今日もまた大きな見聞をさせてもらった。

筆者が気が付いた最初の幼鳥(左端)と母親(右の枝留まり)の動き。

「何だお前は?」と言わんばかりの母親(右)

オイオイ、マジっすか?と母親。

親に向かって何事!「喝!」と翼を広げて向かい打つ母親。

しょうがないなぁと母親、向きを変えて

それでもヒモジイ幼鳥は母親に食らいつく!



幼鳥から離れる母親。

それでも後を追う幼鳥。

ついには幼鳥三羽で親を追う!残念母親切れちまいました。

三羽がいつもの枝に戻ってきたのはそれから数分後だった。

 一騒動終わって幼鳥が定位置に戻ったら、カメラマンたちが集まって撮影を始めた。実は今までが良かったのに!赤い丸の所とその傍に二羽の幼鳥が見える。皆さん枝に留まるとこうして見上げて撮るのだが・・。

 そうして又集まって撮った画像の自慢し合い?ひょっとして筆者のような単独行・さすらいの撮影者は絶滅危惧種なのだろうか?

2021年7月1日木曜日

2021年東京都内でツミの繁殖レポート最終稿B 巣立ちのその後. 2021 Report on the breeding of Japanese sparrowhawks in Tokyo Part 5.

  今日の東京は未明からの降雨が段々勢いを増しつつある。とはいえ豪雨と言うまでではなく普通に降っている梅雨らしい雨だ。

 先日来4回に渡りアップ・投稿してきた「東京におけるツミ繁殖」は一旦終了したが、最終回では一羽を残しての二羽の巣立ちだった。明日(つまり今日)以降雨が続くという事で、日中雨の心配が無さそうな昨日再度現場へ行ってみた。

 予想ではヒナ三羽がきちんと巣立ち、親が定期的に餌を運んで給餌するだろう。それが何処で行われるのか、どのような与え方をするのかを確かめられるかも知れない・・・、と思ったのだ。

 実際は、予想以上の活発さでヒナ(=というより幼鳥)が巣の周り50m以内を飛び回り、親に餌をねだり追いかけ回す状況を観察・撮影出来た。こういう状況はやはり生で観察するとよく理解できる。

 NHKやBBCの自然関係の番組でも数年かけて莫大な収録を行い、それを30分~数時間モノにまとめて放送するが、大都会にあって自宅から1時間少しで現場に行けて、生で野鳥の生態を観察し記録できるのは非常にありがたい事だ。

 巣立った三羽の幼鳥と、お互いの追いかけあいの様を今日はご紹介。

揃った幼鳥三羽

幼鳥同士の会話は全く理解できないが・・・。まだ仲は良い様だ。


飛び方はまだバタバタだが、徐々に飛翔力をつける事だろう。

幼鳥どうしで追いかけ回し合いを行っていた。30分に一度の頻度か?

親に比べてまだ翼が小さい様な気がする。

林間で飛翔シーンを撮影するのは結構難しかった。

後が河川のヤマセミのような訳にはいかない。練習しなければ!

三羽そろってくれるとホッとする。

次回は腹をすかせた幼鳥が親に餌をよこせと迫る一部始終!乞うご期待。