2024年1月8日月曜日

団塊世代は日本古来の正月文化が今消滅の危機にあると憂える。 Baby boomers are concerned that Japan's traditional New Year culture is now in danger of disappearing.

  日本橋界隈の正月飾りや正月催事のレポートをこのブログで行ったが、一般の家庭での正月の飾り方、過ごし方がここ数年急激に変化し始めているのをご存じだろうか?

 我が家では同じ三鷹市内の中央部から西の端へ引っ越してきた1998年以来正月の飾りは門松にドア飾り(=しめ縄飾り)、そうして元旦には国旗掲揚を常としてきた。

 これはかって先祖が江戸時代新庄藩(=麻生藩)の大名であった頃からの習わしでもある。

 余談だが雑煮は長い事「鴨雑煮」だった。しかし、いつだったか新宿伊勢丹で天然の鴨肉を購入、雑煮にしたら鉛玉(散弾銃の玉)が入っていて食べたら大事な歯が欠けた。それ以来薩摩軍鶏か名古屋コーチンの雑煮にしている。

 正月飾りを見物しこのブログでレポートしてからかれこれ7~8年経っているが、都会の中心部ではなく三鷹の住宅街の正月飾りが随分変化している事に気が付いたので今年はレポートしてみたい。

 正月飾りの前に、元旦の国旗掲揚や凧揚げ羽子板独楽回しといった正月の遊びや文化が日本から消滅して久しい。五節句の筆頭、正月行事ですらこうだもの・・・。

 日本の五節句そのものも廃れている現在、日本の何処かでそれを保持するところが在っても良いんじゃないかと提案し、かって小京都などともてはやされた熊本の人吉市(今やその面影は全くないが・・)にも進言したが、何の反応も無かった。

 そもそも、メディアも五節句なども記事としては書くものの、自分の郷土で書いたことを実現しようとはしない。言うだけのメディアの気質は全国どこでも同じ様だ。


 具体的にどうなっているかを実際取材した画像を御覧頂きたい。まずは門松、しめ飾りの昔からあるスタイル。




これは我が家、元旦の撮影。

門松だけの家、撮影こそしていないが意外に多い。

最後は一番多いしめ飾りがポツンと入り口ドアに掛かっている家。

 なぜこうなったのかを調べてみたら、最近の施工家屋の設計上、門がないケースがほとんどだからと判明。建売住宅のほとんどがこのタイプだ。要は日本文化を壊していたのは住んでいる家庭ではなく、建売住宅の施工屋や設計者だったのだ。

こういった家の前は駐車スペースというのが建売住宅の常識になりつつあるようだ。

 何とかこの環境を良い形で工夫し、習慣・文化風俗を守る方法はないものだろうか?