2025年8月6日水曜日

鮎の名産地ほど鮎料理文化が発展しない不思議。 It is strange that ayu cuisine culture has not developed in areas famous for ayu.

  筆者は中学校1年生まで小倉市(=現北九州市・福岡県)、並びに八代市(=熊本県)で育った。したがって、年中大自然の中で遊びまくっていた。暑い九州で今と違って冷房なども全く無い環境で過ごしていた。自分にとっては3校目の国立大学の附属小倉小学校は教室に灯り(電気)が全く無く、プールも無い貧相な施設だった。

 だから夏は海水浴場(山口県の吉母、北九州市の馬島など)か小倉市内の紫川上流で泳いで水泳が達者になった。余計な事だがそれ以降海だろうが川だろうが、昔から水中では水中メガネなど使わず裸眼で目を開けている。

 これはウインドサーフィンをやり始めて非常に役立った。ハワイの海や小笠原の海で水中に投げ出された後、サメや毒クラゲなど水中の脅威から身を守るのに水中が見えるというのは大切な事なのだ。

 そういった自然環境で育ったため、最近の都市部での「猛暑日・熱帯夜」さわぎがどうも分からない。東京に移って住み始めて60年以上が経ったが、冷暖房が完備され人間は野生の生活環境から「何でも心地よい環境」に慣らされてしまったようだ。

 自宅からバス停までが唯一「純自然環境」で、バスの中~鉄道の駅構内~電車の中~地下鉄~都心の駅~地下道~ショッピングビルや美術館。全て今の時期強烈な冷房・空調が完備されている。

 昨日は関東一円で40℃超えが続出した。我が家も玄関先の寒暖計が42℃オーバーだった。今朝5時の愛犬散歩時にも既に30℃超えだった。此の寒暖計玄関先の木陰(常時日陰)地上1.5mに設置してあるモノ。

 暑さ寒さへの個人耐久レベルは住んでいるエリア、外出の頻度で変わる。何でもかんでも電気で動く生活環境インフラ、自然大災害や発電・送電トラブルなどで長時間停電した際の事をどう考えているのだろう?非常に気になる。


 話が長くなったが、今日の話は筆者大好きな「鮎」という魚の話。

 自分が一時期育った熊本の八代、そうして2010年から10年間山翡翠(=ヤマセミ)という希少種の野鳥の生態を観察撮影するために計300泊以上した人吉市を流れる日本三大急流の球磨川。餌の苔を含めて生息環境が良いためか極めて大型の鮎が育つ。

 しかし大型の鮎が美味しいかというと、決してそうではない。実は稚鮎~20㎝くらいが一番美味しいと筆者は思う。何でもデカけりゃいいと思うのは鮎を良く知らない人だろう。

 当然、人吉市も八代市も鮎に関わる産業が盛んだ。むろん完全天然の鮎ばかりではなく球磨川漁協が苦労して稚鮎を育て、上流まで運んで放流するという方法を取っている。海から遡上する鮎の全部はかっての荒瀬ダムや瀬戸石ダムを越えられない。手助けが必要なのだ。

 型が大きいためか、ダイワ、シマノといった釣り具の竿メーカーがその竿の耐久性をテストするため毎年人吉より上流で合宿をしに来るという。

 しかし、こういった太公望には超有名な球磨川流域だが、その料理に関してはイマイチ全国に名が広がっていない。球磨川流域で鮎料理を楽しみに来る観光客はまず居ないだろう?

 宣伝上手な四国の四万十川などと違い、メディアでその名声を聴くことは殆ど無いのが実情だし、これだけ通った筆者でも鮎料理天国のような実感がない。

 いわば素材だけは良いものの、宝の持ち腐れだ。

 この辺りは熊本県という県民気質、モノの考え方の特殊性にその原因の一端があるようにも思う。球磨焼酎という伝統的で嗜好の強い人にはたまらぬ手に入り難い米焼酎がある。しかし熊本県の物産PRに関してメディアに載るのは熊本産のワインだったりする。

 東京の蕎麦屋で焼酎のメニューを見ると、鹿児島の芋焼酎、宮崎と大分の麦焼酎ばかり。熊本の米焼酎・球磨焼酎には出会ったことがない。PRが下手すぎる。

 筆者体質的に酒は飲めぬが、地元に数十社ある球磨焼酎蔵元を差し置いて、2カ所しかないワイナリー(=製造元)をメディアに載せ世界へアピールする気風・・おかしいと思うのは筆者だけだろうか?

米を原料とする球磨焼酎群

 これと同じ話が今日の鮎の話。

 八代でも人吉でも宿に泊まって「鮎」を食べたいというと、そのほとんどが「アユの塩焼き」だけだ。人吉に泊まった際、東京他から来た親友たちをもてなした際、「鮎料理は何がある?」と訊いたら「塩焼き」だけだった。さぞ色々な料理を食べられると期待して来た友は皆ガッカリしていた。

宿で出される定番鮎料理、天然か養殖か判らない・・。

他では見られない大型の天然鮎を地元の知人宅でふるまった。

天然鮎だからこそできる「胴抜き」の食べ方、我が友は大喜びだった。

土産には包装が変わった八代の頼藤さんの駅弁「鮎屋三代」にも喜んでもらえた。

 しかし、それ以外の鮎文化は何もなかった!

 名がとどろく鮎の名産地でその食文化がそこまでなのかと、ジャーナリストの友は何も書いてくれなかった。八代も人吉も水害の多い球磨川の災害の事ばかり嘆きメディアに露出する。それもいつまでも・・・。

 球磨川・川辺川水系でダムを撤去して自然が戻るのはもちろん大賛成で、今後も推進を応援したい。しかし環境に配慮したという穴あきダムの川辺川ダムだって、出来て、もし穴が詰まってうまく作動しなかった場合の影響責任は一体誰が取るのか?

 荒瀬ダムが撤去されて喜んだものの河口付近の名産青海苔が絶滅し、今は養殖に頼るしかないという弊害も起きている。これは2020年の豪雨水害の為だとも言われているが、詳しい調査結果を知らない。

 やはり大きな河川はそれに伴う産業の活性化が一緒におこなわれねばなるまい?メディアに載りやすい案件だけではなく、外から人に来てもらうための食文化も同時に考えていかねば地域発展は無いと思う。これは全国の観光地など地域活性化を手掛けて来た筆者の一種職業病のようなものかもしれないが気になる案件だ。

 いくら自然が豊かでも、それだけではアフリカのセレンゲティ草原と同じだ。野生動物が豊富だけで終わり。サファリの客と動物写真家が喜ぶだけ。

 球磨川流域は違う、そこで生活し商売する人が多い。その人々が生きていける食文化を何故開発促進しないのだろう?昔から不思議でしょうがなかった。

 国内には鮎料理文化は京都を中心に数多く存在する。アユの「塩焼き」と「甘露煮」それと「うるか」くらいしか頭に浮かばないようでは鮎の名産地の名が泣くだろう?

 

 個人的に鮎の美味しさを色々考えて、自分でも作ってみられる食文化、ご紹介してみたい。もっともっと球磨川流域の料理人は「鮎料理」を勉強すべきじゃないだろうかというのが今日のお話。

京都から奈良へ行く近鉄の駅で売っている鮎寿司(※夏期のみ)

幾度もお世話になった京都粟田山荘(数年前閉店)で出て来る小鮎の塩焼き。

皇族園遊会などでふるまわれる弁当など

一番人気の鮎の粽寿司(焼き鮎季節商品)

 これら、日本の優れた鮎食文化!球磨川流域の方々は一体どれだけ勉強しているのだろう?球磨川流域へ来る「客」は全国での鮎食文化を色々知っているのだ。

 これらは自分でも真似して似たようなモノを作れるのだ。更には四国の河川で造られる一夜開きなど、手間が面倒くさいと作らないのだろうが、そんな事では河川から得られる「食文化」は育たない。
天然鮎は寄生虫など心配でもあるが、新鮮なものを使用し良く塩と酢で締めれば大丈夫。

好きな鮎だもの、色々自分で作って食べて研究してみた。

アユの塩焼き、鮎寿司は誰にでも出来よう?

 筆者のような素人でも、工夫すれば粽寿司だって良い商品に出来上がる。プロなら出来ない言い訳を考える前に試作を!商品化する場合は一度火を通したものを使用する方が良いかも。旧福槌(現有職)も焼き鮎を使用している。(※7月など季節商品)


中型の鮎はこのような姿寿司にも出来よう。

大振りの笹、巻くイグサ、球磨川流域の名産じゃないのか?

 大鮎の一夜干し、アジよりデカい!押し寿司と違い腹部分が弱いので、。背開きにしなければ形が整わない。この辺りは少し難しい魚だ。

 鮎の開きは天日干しの手作り感が人気に成ろう。川魚はあまり干し過ぎると身が無くなってしまうので干し上げの塩梅が難しい。

 団塊世代は子供の頃ヒモジイ思いをして育った。必要は発明の母。球磨川流域の食文化少しでも今より育てて欲しいと思うのは出過ぎた事なのだろうか?

2025年8月3日日曜日

団塊世代はSNSが既存主要メディアより信頼される理由が判った! Baby boomers found out why people trust SNS more than existing major media !

  今回参院選で驚いたのは、もしろん与党が惨敗して野党、それも新しい勢いを持ったリーダーに率いられている2党の躍進・・・と言う事。

 しかし、一番驚かされたのは7月21日選挙結果が判って数日後の主要新聞(読売)の朝刊一面を視ての事だった。我が家の新聞受けから取り出して「えっ?マジ?」と思ったものだ。

自宅に届いた新聞。

 読売新聞のネット表示。日米相互関税15%決定のニュースより「石破首相 退陣へ!」の方が日本国民にとって果たして大きいニュースなのだろうか?しかも他の主要新聞にはこういう見出しの情報はなかった!

 そうして、同日石破首相は「退陣などせず、日米相互関税の実務遂行など重要案件含め職務にまい進、続投する」と記者発表した。
 選挙の事もあるが、日本にとって世界に先駆け相互関税を25%⇒15%に出来た事を強調、それを実現実行する大変さを説明。「石破降ろし」への語気を強めての直接反撃はせず、丁寧に説明をすると述べた。

 しかし、既存の老舗大手新聞・テレビは「赤信号みんなで渡れば怖くない・・。」の論理なのか、「数は力、力は正義!」の論理なのか、一斉に「石破降ろし」を始めた。で、読売新聞の意図的大誤報を筆頭に、大手老舗メディアは「石破降ろしは時間の問題」といった風を一生懸命吹かせた。

 今までの既存マスコミを背景に政治評論をやって来た御用評論家なども一斉に「石破は嫌われている、次の首相候補は誰々」と始めた。 

 如何にも政治の世界を一番知っているような口調なのに、今回の与党大凋落、国民の動きを事前に予想しえず、テレビで解説もしなかった。この手の人たちが完全な与党お抱え評論家、太鼓持ちであることを皆が知ってしまった。

 特に自民党の場合青年局長先頭に公然と「石破退陣!」を迫った。

 多くの二世議員・地方の県連など、古い体質の自民党の内部で「何故今回惨敗したか?」を分析反省もせず、首相に責任を取らせ一新を図ろうという勢いだけで大手メディアの報道を頼りに行動を起こした。

 しかし国民は「何も判っていない集団、旧派閥のご老体陣の操り人形」を即座に見抜き、反対運動がSNS+街頭デモで急激に起こり拡散した。

 自民党青年局で先頭に立った中曽根氏などはあっと言う間に過去の醜聞を上げられ、SNSで炎上!鎮火した。


 一方でSNSに寄って集まった大勢が首相官邸付近で「石破辞めるな!」デモを行い、SNSで全国に広がった。かってどんな首相にも起きなかった面白い現象。


心あるコメンテーターもこれらSNSでの国民感情を代弁していた。

筆者思うに、この段階での国民の平均的な思いはこれじゃないだろうかと・・・。

 
 これらの動きのなかで、最近のいろいろな記者会見の様子をYoutubeで視ていくと、面白い事が判って来た。毎日新聞、東京新聞といった既存の大手メスメディアの記者があちこちで出禁(参加禁止・入場禁止・呼ばれない)になっているというのだ。

 理由を調べてみたら、

① 一人1問の原則ルールを守らない。 他のメディアが質問中に割り込む。

② 事前の参加登録(予約)を入れていないで強引に入ろうとする。 

③ 説明・返答の一部を抜き出し編集し、本来の意味ではないメディアの偏った報道に活用している。

 この様子が生の映像で音声と共にSNSを通じて全国に広がっているのだ。

 大手マスメディアが活字や抜粋編集した映像・音声で「事実を曲げ」メディアの意図的な方向へ持って行っている事があまりに多いという事が判って来た。

 いままでも、そういうことはあり得るだろうな?と思っていたのが現実にYoutubeなどの動画で判ってしまったのが今回の参院選前後の「情報世界」の動きなのではないだろうか?

 具体例をいくつかご紹介、Youtubeだから「劇的な口調」での説明もあるが、内容を視ていくと既存の主要メディアでは一切報じない「国や政府、さらにはスポンサーへの忖度の無い事実」「切り取りの無いやり取り」が映像などで判るので驚く次第。 

https://www.youtube.com/watch?v=is-t3Yf348Q 参政党女性議員、東京新聞記者噓指摘(=3分17秒あたりから)

https://www.youtube.com/watch?v=1a0z98zXTrM 国民民主の榛葉幹事長のメディア対応

https://www.youtube.com/watch?v=MCdKsAA07yU 参政党神谷代表、神奈川新聞を糾弾

https://www.youtube.com/watch?v=LZEXAUrjtKQ 石丸氏、東京新聞の記者を諫める

これを観る限り、こういった態度での取材方法で記事が出来ているのであれば、既存大手のメディア社の意向に沿って切り貼りされた政治家の「記者会見発言記事」が怪しいと思わざるを得なくなる。 

 こういうYoutube映像が手に持ったスマホの画面で個人レベルで「常時」閲覧できるという事・・・が、旧大手既存メディア と SNS (=Youtube、その他スマホ経由のネットメディア)の信頼度逆転=入れ替えをものすごい勢いで生み出していると思う次第。

2025年8月2日土曜日

団塊世代は今回参院選の「激変」はスマホの影響も強いと思う。 We baby boomers believe that smartphones have had a strong influence on the dramatic changes in this time election.

 今回選挙の個人的分析・総括の3つ目は、SNSと同等の影響を持ったのがスマホの活用だっと思う。

 筆者は仕事柄、人よりは早くから重たい携帯電話をあてがわれて仕事をしていたが、個人的にも長い事ガラケーの携帯端末を使用し続けて、なかなかスマホに替えなかった。

 理由ははっきりとしている。初期の頃から携帯端末は音声通話とショートメール、それに歩数計しか使わなかったから。

 カメラは高解像度のコンデジを常時持ち歩いていたし、仕事にはDELLの1000g以下の軽いラップトップPCを背負って歩いていたから、あの文字の小さい携帯端末を使う意味が無かったのだ。

 それに、何をするにもスマホが頼りで肌身離さずスマホが無ければ生きていけない「スマホジャンキー」には成りたくなかったのだ。あまりに有名なこのスマホ世界の未来を描いた動画「2016年発表)に感動したからという理由もある。今まさに日本に来ている外人観光客たちの迷惑行為の原点はこのスマホのカメラ機能に在る訳だろう?

https://www.youtube.com/watch?v=VASywEuqFd8

 それが、物理的にガラケーが無くなってしまう事で仕方なく2020年からスマホにはしたが、相変わらず音声通話とショートメール、時々Facebookチェック(主にメッセンジャー)と歩数計くらいなので、1か月1GBも使わないし、6年経ってもバッテリーは朝満タンで、1日持ち歩いても夜65%は残っている。

 何でもかんでも便利なアプリを入れて活用したり、クーポンを貰ったり、ラインで「よぉ元気?今何してんの?」などという面倒くさいヒマ・コミュニケーションは避けている。

 この辺りは、2022年のこのブログで幾度か述べているのでご参考。

団塊世代はスウェーデンの精神科医が書いた本「スマホ脳」に驚愕した。 Baby boomers were astonished by the "smartphone brain" written by a Swedish psychiatrist.」


団塊世代はスウェーデンの精神科医が書いた本「スマホ脳」に驚愕した。その2. Baby boomers were astonished by the "smartphone brain" written by a Swedish psychiatrist. Part2.



 筆者の悪い癖で前置きが非常に長くなってしまったが、このスマホが体の一部になってしまった現代人。手に持ってスマートな生活を送れるスマホだが実際はもう脳の内部に入っているのと同じだろう?




 数年もすれば人類はスマホ機能を収納したヘッドフォンのようなモノを付けるか、帽子・空調付きヘルメットのようなモノを被って街中を歩くのではないだろうか?
 いわゆる戦闘機パイロットのようなインカムと片目で小さな液晶モニターを視られるようなヘッドセットを日常街歩きで使用するように成ったりするかも。
閲覧・情報確認だけで良いなら画面タッチなくても音声でスマホコントロール可能。

 団塊世代が生きている間にそういう街ファッション・日常のスタイルが出来るかも。

 先日、炎天下の吉祥寺で歩いていた奇妙奇天烈な水着女装の男性も、問題なく人々に受け入れられているのだから・・・。


 ‥‥という事で、何から何までスマホ経由で生きている人がこれだけ多くなった現在、自宅で大きな液晶に映るテレビ放送の選挙関連情報を待って観る、朝玄関先に届く前の日の選挙情報、新聞社予想・・・などを得るより、街を歩いていてリアルタイムで入ってくるスマホSNS情報やネットニュースに接する方がはるかにスピードも速く、頻度も高い事が今回の結果に繋がっていることは紛れもない事実ではないだろうか?

 既存のテレビは、ニュースステーションはじめ主だった報道権威を誇って来た看板番組がこぞって参政党や国民民主党への圧力、非難、攻撃を行った裏には、相当「ヤバい!」という思いが生まれたからではないだろうか?

 このスマホの人体一体化が今後どのような影響を人類の生活に及ぼすか?考えるだけでも相当面白いと思う。手持ちの簡易扇風機(サーキュレーター)が作業服に内蔵されあっという間に普及した。あんどんクラゲのような形をした透明傘素材の帽子が出来、脳天に扇風機を設置、その上にスーパーで貰う保冷剤を入れて冷気を顔の周りに漂わせるなど・・・。

 だんだん’60年代の宇宙物ドラマ、未来形ドラマのような生活が実現するかもしれない。

 こういった物理的急変に選挙の形、選挙運動の方法・スタイルが相当変わる瞬間が今回の参院選だったのではないだろうか?

 オールド・メディアの関係者、それにだけ頼って来た旧型の政党。素早くスマホとSNS効果を体験・実践し3~4年前から実地に活用、試行錯誤の上アピールポイントを今までとは違う案件に絞った参政党、国民民主党。

 英語力や世界情勢に長けたスキルを持ち、有名大学卒や親子で政治一家などの「地盤」を持たず、1対3のディベートも軽々こなせる新しい政治家・・・と言うより人物が今回非常に目についた。

 大きな組織で派閥(表向き解消しても実態は残っている)の力学、常識、しきたり、価値観で凝り固まった老舗政党(自民、公明、立憲民主、共産)が凋落していく一方、国民、参政といった実務力のあるリーダー主導の新しい力が「スマホによる即反応」で躍進した・・というのが一番大きな結果ではなかったろうか?

 しばらくして、石破首相降ろしで紛糾中の自民党の様子・結果を見てまたコメントしてみたい。

2025年7月30日水曜日

団塊世代は今回参議院選挙争点の一つ「外国人問題!」を探った。 The baby-boomers researched the "Foreigners' Issue! in the House of Councillors election this time.

  昨日始めた今回の参院選に関する個人的分析レポート、いきなり2,000件オーバーの閲覧アクセスを頂き驚いている。

 主な内容は日本人の殆どがスマホを携帯して行動するようになったこと、またそれによりリアルアイムでSNSによる選挙情報を得られるようになったこと、そうして得た情報をスマホ+SNS経由で他人へ無制限に再拡散(リツイート)出来る事で大きく変わったことなどをご紹介した。

 同時に既存のTVや新聞のように国・政府やスポンサーへ忖度・遠慮の一切ないSNSが選挙活動の中心になり、具体的な成果を上げた最初の国政選挙という事も付け加えた。

 スマホという情報端末がSNSというメディアで、紙と液晶画面の新聞テレビ経由の選挙活動に取って代わった大きな転換期が今回の参院選挙だったと述べた。

 

 そうして、その選挙戦の中で毎回今までテーマの中心に在った「物価、経済、税金、年金、少子化、防衛問題」に取って代わって焦点になったのが「外国人問題」だった。

 これらは「①インバウンド外人観光客の迷惑・無謀行為、②外国資本の日本の土地買い漁り、③外国人留学生などへの優遇すぎる措置、④外国人労働者の犯罪・事件」などに分類される。これを御覧の方々もうなずく案件が幾つかあるのではないだろうか?

 では、その情報は何処から得られたのだろう?

 たぶんテレ朝のモーニングショー、日テレ情報ライブ・ミヤネ屋、TBSゴゴスマ・Nスタ辺りではないだろうか?

 テレビのニュースショーでは視聴者住民からの投稿で全国各地での迷惑行為・トラブルを「ネタ」として報ずる。これは特に民放で激烈な競争となっている様だ。

 芸能界の最前線から退いたタレントがレポーターとなって現場からいろいろ映像と共に「かわら版」的放送をする。

 これらの主なものは次の通りだろう・・。

① インバウンド外人観光客の富士山撮影ポイントでのトラブル。

② インバウンド外人観光客による富士山弾丸軽装登山トラブル。

日本人にもおきて破りは結構いるようだが・・。

 実はこの富士山問題は以前から問題になっており、軽装で閉山中の富士山に登り遭難し救助されたものの、スマホを忘れたとかで再度登山しまた救助された中国人など列挙にいとまがない。

 これなどは登山者の厳重装備チェックや入山料徴取、救助された場合の高額費用負担義務、閉山中の入山者への厳しい処罰(投獄や強制送還)を期待する国民の期待に反し、ロクな撲滅活動をしない当局地元自治体の対応への不満が高まっていた。

 詳しく調べると、無謀登山者への事前の規制・登山禁止命令を出さない甘さ、国際的アルピニスト野口健さんの体験による世界常識との比較・注意アドバイスに耳を傾けない地元登山関係者の「甘さ」が目に余るようだ。

③ 京都観光時における舞子・芸子執拗なめいわく撮影、私道立ち入り、すでに混みあっているバスに大荷物と一緒に乗り込もうとするバス移動騒ぎ。

こんなもの夜間は鈴緒をたくし上げてしまえば済む話。客には来て欲しいが迷惑行為はやめさせたい神社側の知恵の無さが問題だ。もっと単純に物事を割り切って処理すれば済む話。

 舞子、芸子の撮影は撮影されるのが嫌なら、上から薄絹でも羽織れば良いしガードマンを同行させればいいだけ。Facebookにもよく出て来る英国ロンドンのホワイトホールの騎乗衛兵撮影時のトラブル解決法を真似れば良いではないか?毅然とした文化保護をすればいい話。

何処までの許容範囲で取り締まるか、警察と地元関係者の具体的解決方法の打ち合わせがなされていないのが問題なのでは?

④ 中国人による土地・建物買い漁り、それに伴う眺望確保のための他人の土地の森林無断伐採。届け出のいい加減な建造物無許可建設など。

この問題に関しても地元当局の行動が遅すぎた為、切られて後の行動になった。

 ほんの一部だがこれらは殆ど民放のニュースショーでねちっこく報道されたものだ。要はこういった外人観光客の「悪さ」を繰り返しTVのニュースショーが報道するため、実際のトラブル件数以上に日本人として腹立たしく思う国民がここ数年急増したとみている。

 つい最近もこんなことが・・・。習志野でひまわり畑を伐採!原因が迷惑外人・・・。

https://news.yahoo.co.jp/articles/490cbfadae48523dbeff10394ac6a4594256365b

youtube に沢山出ている外国人たちの振る舞い。この手が今まで世の中に出なかった、大手既存メディアの隠して来た「現実」これが急速にバレ始めている。

https://www.youtube.com/shorts/7FYC-_qRY2s 

 昔から、立ち入り禁止の堤防で柵を乗り越えて入り込む釣り人、注意すると切れて歯向かう釣り人、潮干狩り禁止の場所で貝を掘る違反者へのTVレポータの対応などでまじめにルールを守る日本人の心をいら立たせているのが今回の「日本人ファースト」への伏線だと思う。

 かのコロナ過で、マスク警察・・が出現したようにルールを守らせようとする日本人独特の性格が生み出した選挙テーマだろう。そういう点を見出した参政党の知恵に他の党が追従したのも面白かった。

2025年7月29日火曜日

団塊世代は今回参議院選挙で日本の政治が大きく変わったと知った。Baby-boomers have learned that Japanese politics has changed dramatically with the recent House of Councillors election.

  今回の参院選で与党、自民党+公明党が大きく議席を失い、国民民主党、参政党が驚異的な伸びを示した。筆者70年以上生きて来てここまで大きな政治の世界での変化はそう多くなかった。それまでの無頓着から自分が45歳を越えて政治に目を向け始めた後の記憶しかないが、1993年細川内閣発足と2009年民主党鳩山内閣発足で自民党が野党に下った際くらいなものだ。

 当時と今は情報拡散に関して通信インフラが大きく違っている。1993年はまだWindows95が発表される前でパソコンが普及していなかった。2009年はパソコンも普及していたが携帯電話はガラ系主流で、2011年のスマホの急拡大より前の時代で、YoutubeもSNSもまだまだ普及していなかった。

 したがって、現在の日常とは日本人の行動が大きく違う時代背景を知ったうえで参院選を総括しなければならないと思う。

 それが、2020年~2022年のCOVID19・つまり新型コロナ・パンデミックによるコロナ過状態の中、人々の情報収集方法、コミュニケーション方法が大きく変わった事は大きな「判断基準」を生み出していると思って良いのではないだろうか?

 街へ出て、人と相対してコミニュケーションする、オフィスで会議に出る・・・から、自宅に閉じこもってテレワークで打ち合わせ、PCやスマホを経由して情報交換、情報収集を行うようになっていった。その余韻・習慣の中で今回参院選が行われた。

 もちろん昨年2024年の衆院選、今年6月の都議会議員選挙でも今回参院選とほぼ同じ傾向が観られた。自民、公明、共産が票を減らし、国民民主党、参政党がゼロから躍進した。


 筆者はこれらをベースに今回参院選を総合的に個人的精査をし、ネット上での情報、ネットや新聞記事をつぶさに閲覧し、更には出来るだけTVのニュースやニュースショーを視聴して考えた。したがって選挙が終わってネタ集めに暫く時間が掛かった。

其処から出て来た筆者の大きな判断が以下の通りだ。

(1) 今まで世の中の動き、もちろん政治の動向を知るうえで頼りにして来たテレビ、新聞という2大メディアが信用できなくなった、頼りにならなくなった。その理由は次の通り。

  ① テレビ、新聞共に総務省の管理下にあって、その報道内容・方法に関して国に逆らう 事が出来ない事が判ってしまった。要は国に忖度し、国にとってまずい報道が出来無くなっている事をネット記事やYoutubeで知ってしまった。かのNHKですら、国の意向に沿わないジャーナリストを左遷したり放送から降ろしている。優れたクローズアップ現代の担当者・国谷裕子さん、ニュース9の主要アナウンサーなど実例を上げればきりがない。

 国民は皆これらを見て、主要メディアを信用しなくなってきているのは間違いないだろう。

  ② テレビのワイドショー(特に民放)などでその番組のスポンサーにとって都合の悪い事は一切触れなかったり、報道しないという事を知ってしまった。具体的に実例を挙げるYoutubeやネット記事で「報道の裏と実態」を知ってしまった。

・・・これらは、コロナ過でのワクチン投与による2~3年経っての重大な副反応(帯状疱疹・血栓症悪化など)、副作用、免疫低下などが世界中でエビデンス・データともども証明されてしまい、日本人は国から騙されて来た事がだんだん判ってきてしまった。


(2) 世襲政治家の終焉、派閥を派生する旧態然とした大型政治組織の終焉。

 ① 古くは中曽根首相一家、小泉首相一家、河野、小沢、江藤、小渕、石破、岸田、後藤田・・。誰もが知っている著名議員を数多く有する、というかそういった政治名門一家の子弟が国を治めるといった明治時代からつづく日本の悪しき習慣に?マークを感じた国民がSNS・ネット情報で気が付いてしまった。

 今回の国民民主党、参政党に票を入れた多くの国民がスマホを通じてのSNS情報収集で「目が覚めた!気が付いた!」状況に陥ったと推察する。テレビの候補者政見放送だの、ビラだの辻演説を経由しないで投票を決めたのではないだろうか?

 ② NHKの日曜討論などでも参院選終わっての選挙対策責任者討論で、相当今回選挙への認識不十分な政党が垣間見えた。派閥、党内上下関係(表向き解消しても)がしっかり存在する大手政党関係者は「時の変革・流れ」を充分に理解していない事が垣間見えた。

 この辺りは、立憲民主党辺りも似たような「匂い」がするのだろう、今回票を伸ばせなかった。この辺りはまた別の項でご紹介してみたい。


(3) 選挙のアピール・システムがスマホにより大きく変わった事。選挙カーに乗ってタスキをかけて、住宅街で候補者の名前を連呼し続ける喧しい選挙活動が終わったのだ。

 ① かのNHKニュースや報道番組ですら「この件に関する詳細は画面上のQRコードからご覧ください」などと視聴者がスマホをもってTVを観ていると決めつけた様な横柄な態度に出ているのが昨今だ。つまり世の中スマホが無きゃ人間じゃない、スマホで情報を得ているのが当たり前・・的な決めつけで物事が進みつつある現状。嘆かわしいが人類が便利優先で進んだ結果なのだろう。

 コロナ過の2021年、新宿御苑が入場者にスマホであらかじめチケットをダウンロードして来い・・とやって、来場者の多くを占める高齢者たちが大騒ぎに成ったのに似ている。

 選挙に関しての情報もTVや新聞ではなく、スマホでネット情報を取った方が速いし詳しい事を国民が知ってしまった。そうしてそれを古い政党の選挙対策者が知らない様子がNHK{日曜討論}で垣間見えた。

 ② SNSの特性をまるで理解していない選対委員が居るようだ。ある党の選対委員長が「我が党はSNSでセグメントを行い、年齢別に内容を変えて情報発信しています・・。」と述べていたが一体SNSで年齢セグメントなどできるだろうか?

 自分の党のWEBサイト、HPをスマホでも観られるからSNSも使っている・・というのは大きな勘違いなのだが、気が付いているのだろうか?

 SNSの頭にこれは未成年用ですだの、女性用の選挙サイトですなど表示すればそうなるとでも思っているのではないだろうか?

 インフルエンサーの流すYoutubeに対象者が誰…などという仕分けなどできる訳がない。

 国(=政府与党)がTV報道や新聞報道に対して制限を加え、忖度させることで情報を捻じ曲げたり禁止することがSNSでは簡単にできない(コロナ過時代、国にとってまずい情報を消し込むことはやっていたが)し、やろうとしても同じ内容のコピー版が短時間でネズミ算的に広がるので、介入しようとしても物理的に無理なのだ。

 

今回参政党から当選した松田学氏のSNS投稿、2021年から続けている。

国民誰もが知りたかったコロナ過の真実を説き続けた井上正康名誉教授。マスク着用の無意味、ワクチンのスパイクタンパクの悪影響、厚労省の職員、国会議員がワクチンを打っていない事実・・TVや新聞が絶対に流さない「医学的真実」をアピールし続けた。

 同時に、…とは言うものの、Twitter(現X)ですらイーロン・マスクが買い取ってみたら、とんでもない数のサイトが権力側に削除・偏向されていたようだ。井上名誉教授のチャンネルで暴露していた。 https://www.youtube.com/watch?v=8zGmtc7v7dQ ※2年前の投稿

 参政党なり国民民主党あたりは数年前からのSNSによる選挙対策・作戦を充分に練って今回参院選へ臨んだという気がする。

 参政党なり国民民主党あたりは数年前からのSNSによる選挙対策・作戦を充分に練って今回参院選へ臨んだという気がする。

 特に参政党はコロナ過にネットで「松田勝の政治塾」をコロナの実態、ワクチンの恐怖を大阪市大医学部・井上正康名誉教授の分かりやすい説明で頻繁に発信してきた。5年前からの地道なネット戦力が此処へ来て大きな成果を出したと思う。


https://www.youtube.com/watch?v=8zGmtc7v7dQ  例えばコロナ過にあってのSNS


 その点で言えば、昨年の衆院選、今年の都議会議員選挙でその予行演習をやっていたのではないだろうか?

 とりあえず第1回は、参院選での選挙情報がスマホ中心大きな変化を遂げた事実を述べてみた。


2025年7月27日日曜日

団塊世代のオオタカ観察 最終回 幼鳥の飛翔など17カット。 Baby Boomers' Observation of Northern Goshawks - Final episode - 17 shots including young birds in flight. 

  怒涛、参議院選挙が終わり、与野党逆転、大混乱の政界だが、団塊世代の分析、評論に入る前に2か月間に渡った東京緑地でのオオタカ繁殖に関する画像・映像観察レポートも最終回としたい。

 1400万人の大都会の公園緑地で猛禽類が繁殖している様を観察し続けたブログはあまりないようで、意外にも海外からのアクセスの方が多い日も非常に多かった。

 巣立っても、ほとんどの野鳥はしばらくの間親鳥から給餌を受ける事は野鳥ファンであればだれもが知っている事。筆者は熊本県の球磨川流域人吉市界隈で10年間ヤマセミの生態を観察した。

 水にダイブして餌を獲るヤマセミの場合、巣立って数日もしないうちに幼鳥は水にダイブして木の葉や木の枝を咥えて戻ってきて餌を叩く(息の根止め骨を砕くため)練習を始める。

 実際に餌を確保したのはほぼ1週間ほどが過ぎた頃だった。※観察記録写真による。

 しかし大きな猛禽類は他の鳥やネズミ類を自分で確保する練習は観た事がない。(※実際はやっているかもしれないが)地上のミミズやオケラ、バッタなどを獲る事から練習するにしてもしばらく1か月くらいは親からの給餌を待つのではないだろうか?

巣立ち初期の頃、親からの給餌を待つ間幼鳥同士は傍にいる。




親鳥の声を聴いて飛び出す幼鳥



松ぼっくりなど木の実を咥える仕草も・・。




逆光下での撮影は非常に困難を極めた。

さんざん親鳥が給餌時巣を見守っていた枝に今幼鳥が陣取っていた。


親の給餌を求めて幼鳥が空に円を描いていた。

親鳥の給餌の合図目指して木陰から飛び出てきた幼鳥。

真上で鳴く親鳥に駆け付けた幼鳥、この画像をもって観察を終了したい。

 長い間、つたない画像レポートを御覧頂き有難うございました。今後は観察中に見聞したバーダーさん達、見物人たちの生態と、オオタカとの面白い様子を観察したルポルタージュをご紹介予定しております。