筆者は東京三鷹市に住んでいるが、三鷹より都心側の複数の緑地でオオタカが営巣中であることは、ここ2週間ほどのこのブログで既報の通り。
いつもの初夏どおり、今年も気温の上下が激しい梅雨入り前の5・6月だがオオタカのヒナは順調に育っている様だ。
2カ所のヒナの合計は5羽、巣立ち間近の幼鳥が2羽、まだ白い産毛のヒナが3羽。都心に近いエリアで新規に5羽オオタカが増えると生息密度が高まる。
武蔵小金井以東の東京でオオタカが営巣可能な広さを持つ緑地は数えるだけで40以上存在する。
三鷹以西・田園地域に至れば「オオタカの森」などという駅名を付けずとも、杉やヒノキの高木が5~6本ある神社や寺でも猛禽類は営巣する。
これらすべてでオオタカが営巣する訳では無いが、東京の既存緑地1/3で1つがいが営巣すれば東京都の人間生活圏(奥多摩など人口閑散地・山地などを除く)で30羽以上のヒナが育つ可能性がある訳だ。
自然淘汰でどれだけ生き延びるか判らぬが、首都圏東京でオオタカが増えていくのは非常に面白い。
東京で河川の水質が良くなったおかげで、ここ20年カワセミが東京のありとあらゆる場所で増えているのと同様、野鳥ファンにとっては嬉しい事に違いない。
生まれて数週間程度のヒナと思われる
母親は巣から離れた見通しの良い梢でオスが採餌してくるのを待つ
オスが獲物を運んでくると、お互い鳴きながら餌渡しの場所へ
餌を受け取ったメスは一気にヒナの待つ巣へ急ぐ
樹林帯でも木々の間を抜けていく最短距離を知っている
ムクドリのヒナらしき獲物を咥えた親鳥
餌を与えると親は長居しないで巣を見渡せる見張りの梢へ移動する
何度か観察をしてオオタカの行動を把握することが大切。