2021年4月17日土曜日

熊本地震から5年経った。何がどう変わるだろう? It passed 5 years after huge earthquakes of Kumamoto. What will be change from now on?

  あの熊本地震からもう5年も経った。NHKクローズアップ現代プラスを卒業し大阪放送局へ移動した武田真一アナウンサーやNHKのメインニュースに出て来る気象予報士斉田さん、平井さんいずれも熊本県出身者だ。その意味からも熊本地震の際のNHKの報道官たちは心配しながらの放送だったろう。

 しかし、地震の直後現場へ入って中継した地元のアナウンサー(=実際はアナウンサーではなく中継など初めてという事務員のようだった。)の酷さがかえって地震の現場の臨場感を伝えるという皮肉な結果になったのを覚えている。

 昨日の朝刊にでかでかと熊本地震から5年という事で、熊本城再建に関する全面ニュースが出ていた。地震当時はまだコロナ禍ではなく、地震直後2週間ほどで人吉へヤマセミの生態観察に行ったが、九州自動車道が波打っている所を通過するのは本当に怖かった。まだ余震が結構あった頃だ。

昔の石垣の上に重量の重たい鉄筋コンクリート造りの城を再建したので石垣が崩れたという説もある。それが証拠に当時のままの木造宇土櫓とその石垣はビクともしなかった。
木造宇土櫓、このブログで2016年地震後に投稿した際の画像。

 熊本城も本丸が一応完成したとのニューを観たし、それを報ずるNHKの特番も観た。石垣の石の積み方に堅固な方法が取られ、明治以降に改修補修された石垣は今回の地震で崩落しているとの話だった。しかしたまたま地震前2007年に時間が合ったので熊本城の周囲を回りながら城の写真を500カット以上撮ったのがあって見返したら、江戸中期に造られた石垣なども大崩落し古くからの櫓・建造物が全壊している所を見ると、放送を鵜呑みには出来難かった。

 熊本という頑固で古風で特殊な気風の地だけに、直後は他地域では起こり得ない色々な話があった。臨時のテントを200張り持って駆け付けた著名な登山家さんなどは、地元の被災者に酷い目に遭って100張りだけ残して東京へ帰ってしまったというニュースも出た。このブログでも幾度か紹介した通りだ。地域性というモノをこの時ほど感じた事はなかったように思う。

 今日は、たまたま地震の前に撮影していた熊本城の画像を再度ご紹介してみたい。

 櫓が三つ堂々とそびえる姿が見える城がここ以外にあるだろうか?









コロナ禍さへ無ければ、一人城主として熊本城へ駆けつけたい気持ちで一杯だ。