千葉大学チームの統計的分析によると、陽性率の低い国ほど死者数も低いという事だ。これによると欧米の感染拡大はアジアの100倍のスピードらしい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000412.000015177.html
しかし陽性率が低いというのを確認するためにはPCR検査の数をよほど多くしなければ判断できる最低レベルの標本数を得られないと聞いた。日本の今のデータではPCR検査実数が世界に比べて異常に低いので単純に評価できないという。日本の厚労省含め新型コロナウイルスに対する戦略・戦術・作戦がまるで見えない、国民にその方策を発しない理由が未だに判らないが、TVをはじめメディアが勝手に非難・クレームを繰り返す現状を憂えるばかりだ。
非常事態宣言から2週間経ち、2度の週末を越したが、休日の東京郊外・関東の各所で相当な人出が記録されたようだ。メディアはこれを報じ、神奈川県の黒岩知事などは「鎌倉に来ないでくれ、海に来るな!」とコメントし、千葉の県知事を下手な芝居で演じている森田健作は「外房にサーフィンしに来るな!」とコメントしている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00000053-asahi-soci
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000182216.html
しかし、おかしくないか?非常事態宣言が出たのだから「三密を誘発する外出を自粛してほしい・・。」と繰り返す為政者たち。
だからこそ、三密を回避できる風の強い海や広い公園へ皆繰り出すのだろう?なおかつ公共交通機関に群がると混雑し三密につながるから、プライベートの車で海山に向かったのだろう?渋滞が問題なのか?夏の湘南の国道134号線なんて逗子から江の島まで2時間以上が当たり前だ。行く人間は当然そんなもの覚悟していくに決まっているだろう。
だから休日に自家用車で海に行った人達は、決して自分たちは悪いことをしていないと思っているに違いない。これに対して「海に来るな!」とただメディアを使って要請する元アナウンサー知事、元二流俳優知事、選んだ県民が悪いと言ってしまえば身も蓋もないが・・・。
もう一つ筆者が気になっていることがある。これだけPCR検査をして来たのだから、厚労省成り関係各所はそろそろデータを蓄積できただろう。その中で感染経路がはっきりしているケースを是非統計的に分類し分析結果を発表してほしいのだ。
例えば、郊外の家から公共交通機関を使って平日通勤し、お昼は家から持参したお弁当を食べ、勤務終了後は何処へも立ち寄らずまっすぐ帰宅した場合の感染確率はどのくらいなのか?
その通勤者の中で休日に近所のスーパーに家族で買い出しに行って感染した人がどのくらいいるのか?はたまた車で鎌倉に向かって公衆トイレ、ガソリンスタンドで給油機器を触ったか否かなど休日の行動がどれほどの感染理由につながっているのか?
あるいは、平日勤務なのだけれど夕方飲み屋で短い時間だけれど同僚と飲んだ結果感染した、オフの日に隣県のパチンコ屋で感染したケースなど、自粛しつつも感染した人の感染確率を行動別に可視化してほしいのだ。それが一般の人には大きな抑止力になるのではないだろうか?
公衆トイレの大の場合と小の場合の感染確率、飲み屋の感染確率、パチンコ屋の感染確率、ガソリンスタンドの感染確率などが出れば、人々は行動を考えるのではないだろうか?
その次に、「不安感」がどうやって増大していくかの人々がパニックに至るまでの積み上げ不安を憂える対策が必要ではないだろうかと思うのだが・・・。
今回の新型コロナウイルス禍の主だったニュースを時系列で下から上へまとめてみた。
時が経つにつれ、他人事だったこのウイルス禍が不安蓄積で人々の行動を危ういものにしていくのではないだろうか?
人間いろいろな性格の人がいる。肝っ玉の大きな人、年中何か不安でしょうがない人。修羅場をいくつも経験してきた人、挫折というものを知らずに今まで来た人・・・。
また生活形態で、一人で住んでいる人、なおかつ高齢者一人住まい、働く母と子の家庭、2人の子供のいる夫婦家庭、親子三代で生活している家などいろいろな状況が存在するが、これらの諸条件下で今回の新型コロナウイルスに関する情報が積み重なるにつれ「不安」がどんどん積み重なっていると思われる。
で、この不安に耐えきれなくなった時、人々がとる行動はどんなものがあるだろう?休日の海行きや公園ジョギング、野原ピクニック、スーパー家族で買い出し。この不安がその引き金を引いているような気もする。
為政者は、ただ要請する、規制するだけではなく、「人々の心のケア」を考えて対策を考えるべきではないだろうか?入場規制しての美術館オープン、入場者数を客席の30%にしての映画・ライブ、’60年代のような大駐車場でのドライビングシアターなど工夫をすればいろいろ考えられやしないだろうか?
ただ来るな、行くな、家にいろ!・・・はそのうち感染拡大の前にストレス爆発が起きるのではないだろうか?
・・・という事で今日の野鳥はダイサギの採餌画像。春の球磨川流域での撮影だ。
コサギやアマサギと同じく小魚・川海老・カエルなどを食す。
今回は魚をゲット!
珍しく冠羽らしき頭の毛を逆立てて飛び去った。