2020年4月21日火曜日

今年は人吉球磨に来るな!と言われてしまったようだ。They said, Do not come to Hitoyoshi Kuma anybody this time ! it seems local people said.

 とうとうテレ朝のワイドショーでジョギングまでが5m近づくと飛沫を飛ばすから危険だ、私もジョギング止めますと常時上から目線で問題を起こすコメンテータが言い出した。無風状態の話ならまだしも、風の強さなど全然考慮しないコメントにいささか頭に来た。自局が社内感染で大騒ぎのテレビ朝日になど言われたくないと思う。

 もしそれが事実なら、ジョギングで感染した証拠でも出してほしい。研究所の論文だろうが、大学の研究発表だろうが、コロナウイルス禍の今はワクチンや特効薬のように具体的な事実を示してからコメントしてほしい。「~だろう、‥に違いない、恐れがある・・。」を、さも根拠があるように電波で発信するのは如何なものか?

 一方で、筆者が2010年から10年間毎年6~7回は訪問しヤマセミを観察している人吉市だが、さすがに今年の繁殖期は行くのを遠慮しようと早くも2月中に判断し、地元の方々へその旨メールをした。

 ところが最近になって人吉球磨エリアの人々が地元の声として「今は人吉球磨に観光に来るな!帰省するな!」「人吉球磨は陸の孤島化するのだ!」と正面切ってアピールするようだ。

 どこだったか地方の知事が「わが県へ来るな!」と記者発表しているのと同じだろう。まだ感染者がいないから、少ないからの防御姿勢は気持ちも判るし、良く理解できる。しかしそれを声高に言うなら、一方で自分のところの旅館、飲食の客が来なくて困っているなど絶対に嘆くなと言いたい。もちろんエリア外への観光アピールは全部止めるのが筋だろう?

 最近のメディアはあるエリアで「来るな・帰省するな・エリア外から観光で来るな!」と言っているのを報道しながら、その一方で同じエリアの飲食店や旅館業が「客が来なくてつぶれそうだ、補償は無いのか!」矛盾だらけ、まるで自分勝手の権化のような状態が多く見受けられる。こういうアピールは両刃の剣なので気を付けた方が良い。

 行こうと思っていた人間が新型コロナウイルス禍だからしばらくは遠慮しよう、と思っているのに正面からあからさまに「来るな!あっち行け!」と言われると、正直心に強いわだかまりが残る。ほとぼりが冷めた時これらの反動は恐ろしい。恨みはいつまでも消えない。愛着がある場合は余計強くなる。

 ネット上では既に、そういう宣言をしているエリアのリストアップがなされていて、ほとぼりが冷めた時点で「このエリアはあからさまに外部からの旅行者・観光客を『来るな!』と拒否した」と発表する動きが出ているようだ。2~3のサイトがあるようだ。特に強いトゲのある口調で「来るな、帰省するな」とアピールしたエリアは「忘れないぞ!」という意味での赤丸が付いているようだ。

 同じ告知をするにも「宣言」と「お願い」では雲泥の差が生ずる。日本の観光地では、外部から来る観光客を受け入れる際に丁寧な説明を行った後、簡単な体温検査・健康診断をして宿泊・観光行為を進めている所がある。こういう時だからこそ「自分のところだけは・・。」の郷土愛、思いだけで物事を進めると後で大きな反動を生むことになるだろう。ものの言い方、お願いのしかた、このあたりにコロナウイルス禍終了後の展開に差がつくような気がするが如何だろう?

 …という事で久しぶりに、真昼のヤマセミの佇まい。ほとんど逆光だが球磨川支流で筆者を認識してくれている個体だ。


10年近く日本一の清流・水質を誇る球磨川支流だ。





支流なので距離的には40m程度だろうか、木漏れ陽の中で30分ほど対峙。