2019年11月30日土曜日

団塊世代の世相分析・愚痴コラム、2019年11月30日 VOL.9.  Baby boom generation's social analysis, grumble column, VOL.9.

 ついにスマホ・SNS案件が全国一番の新聞朝刊の第一面をほぼ占領する時が来た!以前から声高に嘆いていた事がやっと世間でも問題視されるようになった気がした、少し遅いと思うが・・・。

 これだけスマホ+SNSで事件が起きれば、何らかの規制が入ってもおかしくないだろうし、そうしないとこの手のトラブル・犯罪は今後ますます増えていくだろう。ゲーム依存に関しては、数週間前のこの週末ブログでも、電車内でスマホゲームに夢中で高齢者に席を譲ろうともしない若者の実態をレポートしたばかりだ。
         
               中央線快速電車の中で。

 つい最近NHKの報道で、初めて若者のゲーム依存度の高さの実態調査の結果報道を見て驚いた。このままじゃ日本はバカばかりの国になりそうな不安を覚える。

 一方でGAFAと呼ばれる巨大ネットビジネスの世界で、個人情報を吸収してネット上で視聴者=消費者へこれでもか、これでもかと「欲しくなるような物のPR、行動PR、会員勧誘」が行われて久しいという。Facebookで「あなたの性格占い」だの「好みの色、行きたい国、好みの相手・・」などに答えさせていくつかのパターンの結果を知らせるなどというゲーム的暇つぶし投稿は、すべて回答者の個人情報を吸収しているとみられているようだ。

 土地の価格調査、中古車価格依頼調査など個人情報をまず入れさせて回答を得られるものなどは明らかに其のたぐいだろう。初心者は「アップデート」と「アップグレード」の差も理解しないのに、毎日1時間に数度は「アップグレード」しないと大変なことになりそうなコメントウインドウが開く・・・。

 最近はネットにつないだり切ったりするスイッチをかませて、デスクワークや画像処理の際は一切ネットに繋がないようにしている。これは結構効果がある。外出時は電源を切るのはもちろんだが、ネット回線も切断して行く。これお勧め。
LANコードをつなぐ途中に入れ込める。

 個人的にはもうすぐガラケー携帯が壊れそうなのでスマホにせざるを得ないと覚悟しつつも、使用時以外は電源を切っておこうと思う。普通の生活にどれだけスマホが不要か自分自身でテストしながら生きてみようと思う。

 あとは「便利」だからと何でも便利を享受してしまうと、人間がどんどん退化していくという話を、これも数週間前にこのブログでレポートしたが、最近のネイチャー誌、サイエンス誌でも続々この手のデータが出始めてきている。

 「便利」の裏には、実は相当なリスクが生まれているのだ。ただ、便利を享受している人間はそれに気が付いていないか、気が付いていても「まさか」だの「俺だけは大丈夫」と思っている節がある。近いうちにはこの「便利」と引き換えに人間がどれだけ「退化」し始めているかのレポートを行なってみたい。

2019年11月29日金曜日

球磨川のミサゴは意外に低い所を飛ぶことがある。 The Osprey of Kuma-river area sometimes fly so lower height.

 先日、北海道道東の猛禽類オオワシとオジロワシの写真集をキャノンのPHOTOPRESSOというインターネット上で写真集を公開したり販売したりできるサイトにチャレンジしてみた。
 旅行だとか風景だとかジャンル別に、アマチュア写真家の皆さんがこぞって公開・販売していて、見ているだけで非常に楽しいサイトだ。

 で、筆者の「The Eagles・道東/根室バードランドの猛禽類」をアップ公開したら、非常に沢山の方に見て頂けたようで非常に嬉しい。11月28日今日現在ですでに1000名以上の方々にご覧いただいた居て、インターネットのすばらしさと共に、怖さを感じてしまった。
このサイトは色々な方々の撮影作品が見られるので勉強になる。

 すでに、このブログでも「The Eagles」猛禽類の写真集に関しては1か月ほど前に一度お知らせしたのだが、改めてもう一度掲載URLをお知らせしたい。なおお気に入りの画像があったら是非画像の上のオレンジの数字をクリックしていただけると嬉しい。今回このPHOTOPRESSOでは1冊印刷するのに3,000円以上も掛かるので、以前のようなデジタル印刷で1冊7~800円で印刷できるよう本番印刷を我がPC・DTP処理の染谷先生にお願いするつもりでいる。
 その際、やはり皆様に気に入って頂いた画像中心で構成したいので、そのマーケティング調査を兼ねてのお気に入りクリックお願いなのだ。現在表示されている数字の多い画像がやはり気に入って頂けているバロメーターと思っている。
 
 The Eagles  道東/根室の猛禽類
 https://wpb.imagegateway.net/gallery/book/2135358741

 同時に今回2日前にもう一冊、筆者が横浜の大学生だった1972年、ビートルズが解散してまだ2~3年の頃、生まれて初めて行った海外の国「英国」で観たまま感じたままを撮影した画像(もちろん紙焼き)を写真集にしてみた。主に紙焼きを精密スキャンし作成した写真集もお時間あれば覗いてみて頂きたい。これもデジタル印刷で少数印刷予定なので、お気に入り画像をリサーチ中だ。各画像上のオレンジマークをクリック頂けると嬉しい。

 英国写真帳1972~1999 Journey photobook   London-Bournemouth England
 https://wpb.imagegateway.net/gallery/book/7165484016

で、本題の今日の野鳥ブログはミサゴ!英名オスプレイ(=Osprey)

 球磨川の流域は海から直線で20㎞も離れているのに、非常にミサゴが多いエリアだ。
理由は非常にはっきりとしている。落ちアユ含めて餌になるそれなりの大きさの魚が多いからだ。実はヤマセミ(カワセミを含む)の画像に次ぐ多さで撮影できている大型野鳥が、サギ類を除くとこのミサゴなのだ。

 特に深場では頭から直角にダイブする姿が幾度も観察されている。今回晩秋11月の画像はそういう豪快なダイブでの採餌シーンではなく、水面近くを回遊して餌を狙う、海岸付近ではあまりお目にかかれない画像をご紹介。

普段猛禽類のこういった低いフライトにはあまりお目に掛かれない。


英国ファーンボローの航空ショウで大型機がデモフライト急上昇するのに似ていた。



大きく舞い上がって、再び水面へ降りるミサゴだった。

2019年11月28日木曜日

餌を咥えてカモの上を飛ぶ晩秋のヤマセミ。 A late autumn the crested kingfisher flies over a duck with catched fish in mouth.

 なんと!ここ1週間以上首都東京は朝、昼、晩、一日のどこかで雨が降っている。毎朝6時前に起きて愛犬散歩をする日課だが、ザーザー降りは無いものの霧雨や小雨程度は毎日のような気がする。今はもう日の出時刻が朝6時30分くらいだから夜中に玄関を出て、やっと陽が昇る(晴れていればの話)頃に戻るわけだが、どうもここ1週間は暗い朝だ。

 この時期のヤマセミは、来季の繁殖に向けて仕切り直しのカップリング時期。もちろん毎年相手を替えるオシドリなどとは違って、ヤマセミのつがいは生きている間は生涯連れ添う。しかし相方が病気や事故で死ぬと、1週間で新しい相手とつがいになるという高い生存能力も有している。

 今日のヤマセミのオスも、採餌した餌をその場で食べずに、お気に入りの岩まで運びさらに遠くまで運んで行ったので、相方のメスへ渡すためだろうと推察する。
 すでに、マガモがたくさん来ているその上を飛ぶ姿は、ヤマセミとカモの大きさ比較ができる意味で役に立つ画像だ。
 


マガモと比較してその大きさがわかりやすい。



一旦岩留まりしたヤマセミだが、この後すぐにさらに上流へ餌を運ぶ。

2019年11月27日水曜日

団塊世代はTOP MUSEUMで開催中の中野正貴さんの「東京」写真展を是非ともお勧めする。The baby boomer recommends the “Tokyo” photo exhibition by Masataka Nakano, which is being held at TOP MUSEUM.

 今日は前振り無し。

 恵比寿のTOP MUSEUM(東京都写真美術館)で中野正貴氏の「東京」展をじっくり観る事が出来た。とてつもなく撮るのが大変な作品ばかり。例えば日中、東京都心の街中、時計は午前11時半を指しているのに、街に人が一人もいない!「TOKYO NOBODY 2000年出版」でいろいろ賞を撮られた方。知らない筆者の方が恥ずかしい話だった。

 中野さんに訊いたらお盆の日や正月だという。東京タワーシリーズは北斎の冨嶽三十六景シリーズにも似て現代の東京タワー三十六景?
 それ以外も明らかにビジネスホテルやラブホテル、あるいは普通の家(マンション)と思われる部屋から超スローシャッターで撮った画像。思いっきり絞り込まなきゃ地平線までピントが合って表現できない画像など、撮る身になって考えれば途方もない画像の数々。

 1枚1枚が訴えている狙いが判りやすい作品群。何を撮って何を訴えたいのだか判らない新進気鋭の若き写真家さんたちとは全然違う「リアル」な東京を30年掛けて撮影・蓄積した力作ぞろい。

 一度じっくり観て頂きたい。大きなプリントが素晴らしく、ご本人には申し訳ないが写真集は手にする気にならない。生の作品の大きさで観なければ、この方の意図・目論見などは判らないと思う。

 何度も見に行くつもり。もう今はとても狭くなってしまった渋谷の東急文化館前のバスターミナル。 ヒカリエ建つ前の俯瞰、昔のパルコ前、など貴重な東京の画像も沢山!偶然現場でご本人とお会い出来てよかった!大変勉強になりました。

 しっかりとした意図と事前調査、ロケハン、目論見、演出(シャッターチャンスの決め!)の重要性は尊敬する佐藤秀明さんから散々学んではいるのだが、これほどアドリブなしで計画通りにプランしないと撮れない撮影は相当きつい活動だと思う。
 佐藤秀朗さんが’60年代最後の頃、ニューヨークのあの貿易センタービルが建っていく過程を、隣の高層ビルの知らない人の部屋や事務所から撮らせてもらったという、信じ難い体当たりの撮影行動と同じことをこの人は東京でやっていた。此の共通点にはある意味感動すら覚えた、「すげー」。

 野鳥撮影にしろ、風景撮影にしろ、鉄ちゃんにしろ、徒党を組んでわいわいと、サロンのように撮影していては絶対にこういう針に糸を通すような「写真」は撮れないのだと、感じ入ってしまった。
 


多分、今後徐々に混み合ってくるだろう、行くなら今のうち、朝のうち。


東京タワーのバリエーションは中野さんらしい苦労の跡が、素人にも良く判る。

貴重な歴史的写真でもある、渋谷の東急文化会館前バスターミナル、しかも無人!

写真集出版準備で、プロトタイプを自分で作成されていた。筆者も全く同じことをしていた。

ご本人は、自分が撮られるのは非常に照れ臭い・・とおっしゃっていたが、無理をお願いした。

2019年11月26日火曜日

雨上がりの新宿御苑、コンデジで野鳥情報。 Recent wild birds information of the Shinjuku Gyoen National Garden after rain.

 昨日は首都東京のど真ん中、新宿御苑の植物の色付きをレポートしてみたが、今日はそこでコンデジで撮れた野鳥たちの動きをご紹介。しかし、どうも最近雨模様が続き、しかも気温の上下が激しく体調を壊す人が多いようだ。団塊世代70歳ともなれば黙っていてもガタが来ているというのに、1日の気温差が12℃とか聞くと、自動的に体温調節の可能なウエアが欲しいと思う。

 自動運転の車だの、「グーグルOK!」とか喋れば何かスイッチを入れたりしてくれる気味悪い装置だとかは要らないから、体温調整が自動でできるウエアを誰か造っちゃくれまいか?頼むよ!

 平日の愚痴はこの辺にして・・・。

 今日の新宿御苑の野鳥は、例によって大きな一眼デジタルカメラで撮影したのでは無く、ランニングの時ですらデイパックに入れて走れる程度の軽い簡単機能バージョン⇒キャノンのコンデジSX720HSなので、あくまで報告用の証拠画像とお断りしておきたい。

 種類的に言えば、人間と同じ数いるだろうカラス系は除いて、シジュウカラ、ヤマガラ、アオジ、コゲラ、エナガ、メジロ、ヒヨドリ、シロハラ、カワセミ、マガモ、カイツブリ、キンクロハジロ、程度しか未だいない。今年は暖かいせいか、冬鳥の飛来が遅いという。

 千駄ヶ谷門から入って一周半ほどして新宿門から出たが、なんせ雨上がりの園内は今年の台風の影響か、通行禁止の経路も多く、残念な結果だった。帰りに新宿門を出たところの休憩施設でバード・カービングの集いをやっていたので鑑賞してみた。なかなか熱心に語り合う愛鳥家の皆さんだった。自分にはとてもできない手先の器用さが必要だと思った。

ヒヨドリは地上の餌と頭上の樹の枝の往復を繰り返していた。

一番多いのがヒヨドリだった。

あくまで手前のハクセキレイが狙いなのだが・・・。

エナガの群れが池の傍の松の木に来たので、飛び出しを狙ってみた。

飛んで新宿の高層ビル背景に飛んで行った。

新宿門居近い紅葉にシジュウカラが数羽。

未だ池にはオシドリが来ていない様子、それらしい声が聞こえたような気はしたが。

手作りポスターからも熱の入れ方が良く判った。

その昔、横浜の大学に通っている際、手作りでパイプをこしらえて横浜山下公園の「手作りパイプコンテスト」で2位に成ったことを思い出した。基本は同じようだ。

熱心さが伝わってくる会場だった。

なかなか賑わっていた。野鳥のすばらしさに接する楽しみは撮影活動ばかりではない。

2019年11月25日月曜日

雨上がりの新宿御苑、最新情報。 Recent nature information of the Shinjuku Gyoen National Garden after rain.

 数日続いた首都東京の雨上がり、急激に気温が上がる中、恵比寿の東京写真美術館で中野正貴氏の見事な「東京」写真展を観た後、新宿御苑まで歩きながら急に暖かくなった首都東京の空気を味わった。

 前日までの寒い気温は打って変わって、20℃に近くなりそうで、すでに青山墓地当たりでは汗にまみれてしまっていた。途中ビルの間から見え隠れする東京タワーも六本木ヒルズも上部は低層の雲の中に隠れたままだった。
上部展望台がやっと見える程度、スカイツリー展望台は完全に雲の中だろう。

雨が上がったのにヒルズの上部が雲の中というのは珍しい。

 神宮外苑絵画館前のイチョウ並木は通らなかったが、千駄ヶ谷駅前の並木道のイチョウは綺麗に色付き、個々の樹の状態で黄色~緑色のグラデーションになっていた。新宿御苑は65歳以上団塊世代は¥250だから、タダ同然?恵比寿から歩いたので千駄ヶ谷駅の方の入り口から入った。前日まで数日間の雨で木の葉がやたらと落ちまくっている。


 着いたのが日曜日の12:30だったので、入場者が急に増える時間帯だが、まだ早朝から入ったと思われる海外からの観光客が多かった。
 入ってみて驚いたのが大きな木があちこちで倒れていたり折れていたこと。今年の台風2発で倒れたのだろう。
直径7~80㎝の大きな木が真ん中でポッキリ!ゴジラがへし折ったような感じだった。


 千駄ヶ谷門は落ち葉で一杯!園内は雨上がりなので葉がみんな雫を蓄えて下向きに下がっている。なかなか紅葉見物とはいかないようだ。

千駄ヶ谷口入った広場。


新宿門に近いエリアの大木。

中の池畔の紅葉

メタセコイヤの実

ドイツトウヒの実

新宿門の楓

今日は植物編、明日は野鳥編を予定。なお本日は月曜で休園日。

2019年11月24日日曜日

団塊世代の世相分析・愚痴コラム、2019年11月24日 VOL.8.  Baby boom generation's social analysis, grumble column, VOL.8.

 昨日のブログのPV(=ページビュー)がいきなり普段の倍程になった。関東がこの2日間ずーっと雨模様なので、外出できない方々がこのブログをご覧になったのだろうか?色々ブロガー・アナリストのデータを探ってみると、どうやらアメリカUSAのアクセス数が倍増しているので、アメリカにお住いの日本人か、たった1行のつたないタイトルの英語を頼りにアメリカの方にご覧いただいたのかもしれない。いずれにせよ投稿しているこちらにとっては感謝に堪えない出来事だ!

 話は突然だが、筆者の携帯電話が壊れ掛かっているという話題に入りたい。筆者の携帯電話は2012年名古屋の中部国際空港セントレアと名古屋港の国際見本市会場で行われた「国際航空宇宙展2012」の準備1年前2011年に立川のNTTドコモショップで手に入れたものだ。その前の携帯が何らかの不具合で保険適用交換になったものだ。

 だからそれ以来9年使用し続けてきた。ここ2年は手に取って二つ折りを開くと時々真っ白な状態だったり、画面が出ても1分間ほどフリーズしたまま起動しない事が多くなってきた。ただ、それ以外の不具合は無いので交換も新機種への買い替えもしていない。

 もともと、携帯電話の使用機能は音声通話とショートメールだけで、時々歩数計のデータを見るくらいなのだ。それ以外の機能は携帯電話に求めてはいない。
歩数計は結構便利にしているが、これ以外カメラも使用しない。

 外出時はDELLのラップトップPCを背負っているので、ブログ更新やFacebook チェック⇒投稿はそちらで行っている。Canonのコンデジで撮影した画像の処理も外出先で行っているので、すべてスマホで済まそうというイージーな生活は送っていない。

 「便利・楽をする」という事は、人間を知能的(=脳科学)にもフィジカル的(=動物学)にも間違いなく退化させている‥と言う科学的なデータが出ているので、筆者はそれを信じて、そうならないような自己防衛・努力をしている。

 太って、歩かなくなれば膝をやられる。イヤホンスピーカーで音楽を聴き続ければ聴力が落ちる。液晶画面を見続ければ視力が低下する。スマホを使い続ければ依存度が増し、スマホを使えなくなった時に自己パニックが起こる。

 スマホの弊害は日に日に増しているのに、「赤信号、皆で渡れば怖くない」の通り「皆が使っているのに何がおかしい?」で、どんどんスマホ・ジャンキーが増えている。
 
 数年前、スマホがすべての人類をダメにする‥と言うアニメを掲載したが、その後ますますひどくなっているので、再度ここでご紹介しよう。
https://www.youtube.com/watch?v=VASywEuqFd8&list=RDVASywEuqFd8&start_radio=1&t=13

 カメラも、インスタ、Facebook 、Twitter投稿も、キャッシュレス・ペイ何もかもスマホで・・と言うのは、出来ることの限度や機能制限、トラブルも多く、自分のクリエイティブ行動、生活信条には向いていないので今後も使用しないと思う。2年後3Gガラケーが無くなり、スマホ形式にせざるを得なくなっても、使用内容は音声通話とショートメールくらいだろうと思う。

 ところが、ここ2週間前からそのガラケー携帯の音が出なくなったようなのだ。普段は何時でも何処でも「マナーモード」設定にしているので、自分の携帯電話が何らかの音を発することはないのだが、たまたま何かの時にマナーモードを解除したら、音が出なくなった。まーそれほど困る訳でもないし、天気予報などにかけたらちゃんと通話音声は聴こえるので問題ない、ノープロブレム!と思ったのだ。

 しかし、やはり少し気になったのでよくよく調べたら音が出ないと思い込んでいたのは間違いで小さく出ていた!設定が下から二番目程度の音量だったので70歳爺の耳には聴こえなかっただけらしい。壊れていたのは筆者の方だった(涙)
こうやって開いても1分間はフリーズするようになってしまった。9年目だもの。

 こういう感じで団塊世代は歳を重ねるにしたがって、携帯自体も使う人自身も色々なトラブルに見舞われるのだ。世の中の商売人はこれを見逃すわけがない。
 最近の新聞広告を見てごらん?新聞の下の方に出ている広告欄、ほとんどが団塊世代以上の高齢者を狙った広告ばかりだ。それもほとんど何の根拠も裏付けもない「まがい物」に近い「健康食品」だったり「サプリメント」だったりする。

 今朝も新聞を見ていて、あの船越栄一郎がいよいよ選挙に打って出るような記事が出ていたので「売れなくなったのか?あんな程度の名の売れ方で政界に出るなど勇気は買うが大丈夫か?」と思いきや、ひざ関節のサプリの宣伝だった。
まさかこれに騙される団塊世代は居まいが、つい読んでしまう人も多いだろう。(汗)

数週間で5.3㎏も痩せたら普通は病気だろ?普通2か月で6kg痩せたら毒だと言われているのに、こういう期待値で買わせようという危ない商品が多すぎないか?

2019年11月23日土曜日

団塊世代の世相分析・愚痴コラム、2019年11月23日 VOL.7.  Baby boom generation's social analysis, grumble column, VOL.7.

 ’70年代、日本の文化風俗を牽引したあの渋谷パルコがリニューアル・オープンした!2日前からのメディア・関係者用のプレ・オープンの招待状も頂いていたが、一般の人たちの反応なども取材したいので、昨日の一般消費者開店日の午後行ってみた。

 朝から今年最低気温の氷雨降る中、渋谷駅前のスクランブル交差点は色とりどりの雨傘で一杯だった。香港の学生デモが黒い傘で埋め尽くされているのと比較すると、平和でノーテンキな日本で良かったと思わずにはいれられない。
すっかり風景の変わった渋谷駅前スクランブル交差点は氷雨に煙っていた。

 数年前、この渋谷パルコが閉店⇒解体へ進む直前、見納めとばかりにレポートしたが、あれから3年強経過しREBORN(=リボーン/生まれ変わる)となった訳だ。
 団塊世代の皆さんはもう頭に刷り込まれているだろう、「馬の耳に念仏」だろうが今の若者達には1970年代に渋谷パルコが果たした日本の若者文化風俗への多大な影響を理解できないだろう。
トリップバイザーのサイトより昔の渋谷パルコ

 で、その新しいパルコへ雨の渋谷駅前を抜けてNHK放送センターへ抜ける有名な公園通りを上っていくと、あの’70年代期待に胸をときめかせながら見上げた渋谷パルコが見えてきた。で、「ん?ちょっと待てよ?何が変わったんだ?」と思わざるを得ない外観・ファサードなのでちょっと拍子抜けしてしまった。

’70~’80年年代のイメージをどうしても思い出させてしまう外観が気になった。

公園通りの反対側からの俯瞰

 元々、中へ入る入口が決して開放的ではなく、順回路方式の迷路に近いレイアウトになっていたので、大手の老舗百貨店(三越・高島屋・伊勢丹・東急・西武・小田急・京王など)とは違う導線方式だったのだが、今回のニュー渋谷パルコも同じような感じだった。

 この1973年開店の渋谷パルコの3年前、1970年に京都にBALというファッションビルが出来た。これは1973年に制定される「大規模小売店舗法」を見越しての新しい集合小売店のビル形式スタイルの先駆けだった。筆者が青山のヴァン ヂャケット宣伝部に入社した1973年はまさに渋谷パルコがオープンした年だし、京都のBALへ幾度も出張で視察に行き、渋谷パルコとの「いろいろな違い=差」を調査したことを覚えている。

 外観、サイン関係、客導線、店舗内装、ディスプレイ、広告スペース、飲食店舗の種類、トイレの数など・・。当時は京都BALがずいぶん先を行っているような感じだった。

 まだ、原宿の表参道は商業化されておらず静かなもので、竹下通りなどは国鉄原宿駅竹下口への住宅街における抜け道だった頃だ。

 しかしいずれにせよ、当時の渋谷パルコのいろいろな意味での演出陣は、当時30歳代~40歳代の若きクリエーターの熱き思いが反映されていたはずだ。あの石岡瑛子さんだって渋谷パルコ開店時は35才だもの・・。この筆者もまだ25歳だ。その年代が中心で演出し、魅かれて出入りし消費した人々も20歳代30歳代だったのだ。このあたりの感性の一致が新しい日本の文化風俗、広告宣伝界の先鋭的な部分を引っ張っていたのだろう。
 当時のパルコの宣伝で一番のお気に入り、チャックベリーのダックウォーク・ポスター。これは今でも大切に取ってある。VAN宣伝部で散々お世話になった下村紀夫さんのコピー。彼とは共にオールデーズレコードコレクターとして仕事抜きのお付き合いだった。

 当時の渋谷にあっても、消費者動向、行動動線を調査するより渋谷パルコ自らが引っ張っていくだけのパワーがあった。影響力は非常に強かった。1978年にVANが倒産し、社員が散りじりバラバラになった後、VANの宣伝部下村紀夫さんと意匠室長の渡邊かをるさんなどが「パルコのアドワーク」という本を出したが、それでもまだ彼らは30歳代だった。

 それが、昨日訪れた再生渋谷パルコは何かずいぶん物足りない、期待外れのリボーンだったような気がする。これは筆者が団塊世代70歳の爺で、あの’70~’80年代の渋谷パルコの残像を背負っているから、どうしてもそれと比較してしまうからだろうとは思うが・・・。勿論、今の若者消費者たちは、まったく新しい「商業施設」としての渋谷パルコを見るだろうからそういうマイナスな感じは持たないだろう。
エレベーターホールは、ここまで昔のパルコイメージに浸らせたいのか?と思う程。なんだか、あの映画「Back to the Future Ⅱ」を見た時の期待外れ感に似ていた。

 当時、公園通りを上っていくときの渋谷パルコへの期待からくるワクワク感、「何か新しいモノ、生情報、生イベント」に出遭えるんじゃないだろうか?という、今で言うサプライズ感を満足させてくれた「何か」が昨日の其処には無かった。

 どうやら、その辺りは今回の新生渋谷パルコの企画推進を行った総合プロデューサーやプランナー、デザイナーさんたちが割に年寄りで、’70年代のパルコの影響力やその良さを知っていて、それを引きずりながら「関わってしまった」から、のような気がする。これはあくまで筆者個人の推察だ。

 というのも、渋谷ヒカリエに始まった渋谷駅周辺の大変貌に伴い氾濫する商業施設に対して渋谷パルコの立ち位置、消費者からの期待、を充分に分析した結果がこれなのだろうか?これで良いのだろうか?と数年先を見据えて少し心配になった、筆者の取り越し苦労なのだ。しばらく定期的に通って、人の様子を視つつ再度レポートしてみたい。

 いずれにせよ、ターミナル駅渋谷を通過するついでに「消費行動」を起こすターゲット目当てがほとんどの駅周辺商業施設ととは違って、最新の文化、アート、デザインの情報センターとしての渋谷パルコを演出できるメンバーでの経営・運営がなされねば、3年と持たずに元の木阿弥になってしまいかねない危うさが感じられたが、如何だろう?


あの懐かしの糸井重里氏の主宰する「ほぼ日」のスペースも・・。

 我が娘も1975年生まれだから、パルコ全盛時代の’70~’80年代は小中学生でパルコ文化の洗礼は受けていない。しかしその我が娘がこの新・渋谷パルコに出展しているある主要テナントに関わって、オープン日までの数週間、早出、遅帰りで相当な苦労をして日々準備を重ねていた。
 オープン日、その関係するスペースを訪れ労をねぎらったが、なんとも奇遇な運命を感じざるを得なかった。