しかも、最近の研究ではアルコール分解酵素を十分に体内に保有している人でも、アルコールの「糖化」による加齢衰退速度が飲ま無い人より早いという研究データが出ているという。筆者はある意味飲めない方が良かったとも思っている。
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100015/091400050/
世の中の酒飲みは「酒に慣れれば、飲めない奴などいる訳ない」と思い込んでいる奴が結構沢山いる。日本人は本来5人に一人、つまり100人に20人はアルコール分解酵素が無い。つまり酒が飲めない。しかし酒の席で飲む飲まない人の比率をリサーチすると、飲めない者の比率はもっと低い筈だ。下手をすると飲めない者が一人もいない会合(飲み会など)もザラだろう。それを理由に飲める者は飲めない者の実態数を過小評価している。
当たり前だ、酒を飲めない者は自分が主役もしくは重要な関係者(歓送迎会、表彰式、冠婚葬祭)である場合以外はそういう場に極力行かないからだ。酒飲みの醜態や無礼な態度を観るのも、飲めと無理強いされるのも、割り勘負けするのも嫌いなのだ。
「酒の席だから、酒の勢いだからまあまあ・・・。」と酒飲みの行動、酒が入った上の犯罪・迷惑行為を情状酌量するのは日本だけの悪しき伝統だ。酒を飲む事でしか自分をさらけ出し思う通りを言えない小心者が多いのか、酒を言い訳に普段言えない事を言ったり行ったりする卑怯者が多いのか、良く判らぬが筆者は冷めた目で随分この手の人間を見てきた。
基本的に海外では酒が理由での不祥事だと「罰」は基本的に加算される。日本がこういう点ではまだ後進国の様だ。
100人に80人の酒飲みマジョリティは、食事の際は酒を飲むのが当たり前だと思っているから、頼む料理も食べ方も「酒飲み流」。一方酒を飲めない者マイノリティの食事方法はメニューも食べ方も「酒飲み」のそれとは全然違う。しかし酒飲みはそれを理解しようとしない、酒を飲まない者たちが酒飲みを嫌い蔑む理由はここにある。会合や打ち合わせで御飯の用意されていない赤ちょうちんだの「飲み屋」へ連れて行かれた場合、さっさと帰る事にしている。
最近は健康のために従来のビールや日本酒に代わってワインや焼酎系の酒が食事の際のアルコールとして相当普及してきているようだ。しかし、ワインに関してはまだ歴史も伝統も浅い日本においては一般的にその飲み方やテーブルマナーがまだまだ未熟なのだそうだ。
かって自分の身近な友人にもワイン好きを豪語する者が居た。そのワイン好きさん、食事会のホスト(ホステス)などがワインを注文する際、最初にテイスティングをするが、これを十分好みな味(美味いか不味いか)か否かを試すものだとと長い事大きな勘違いしていた。好みでない場合は当然替えてもらえると思い込んでいたのだ。
勿論、このホスト・テイスティングは保存状態によるワインの劣化を調べるのが本来の目的。殆どのワインの栓がコルクからスクリューキャップに替わった現在では、殆ど劣化など有り得ないので実は形骸化したセレモニーなのだ。最近はホストテイスティングをしない場合も増えている。したがって万一問題のあるワインだった場合はワインを交換してくれるが、そのワインが余り好みで無かったりしてもワイン本来の味や品質であれば、ワインの交換など出来ないのだ。
ワイン好きを自称する者ですら、こういう基本的な事をきちんと知らない場合が多い。考えてみれば、毎日ワインと接して自分のお店に在るワインを熟知したソムリエに、素人のワイン好きなど逆立ちしても敵う訳もないのに、それに気が付かないのにも呆れてしまうが・・。
この点を説明して忠告したら頑として「そんな訳ない」と言い張っていたものの事実と判り、酒も飲めない者に自分の無知を指摘され余程ショックだったのか、その者はそれ以降二度とワインの事には触れなかった。団塊世代の意地っ張りは死ぬまで治らん!と思ったものだ。筆者が余計な忠告をしないで、どこか大勢と一緒の食事で大恥をかいた方が本当はご本人の為に成ったのかもしれないと後で思った。
話が大きく脱線した。
そういうワインにもなるブドウが最近武蔵野の住宅街や野川沿いに多く見受けられるようで不思議に思い始めている…というのが今日のメインの話なのだ。勿論ブドウは人間も好きだが野鳥も大好きなのだ。オーストラリアのワイナリー(南西部突端のマーガレットリバー)に行ってアルコール系を一切飲めないくせに、ワインに関して少し勉強した際ワイナリーのオーナーに教わった。
※ http://www.yamasemi.org/other_fields/australlia/pg86.html
遠くのブドウ畑の葡萄に皆ネットが掛かっているのを見て「泥棒が来るのか?」と訊いたら「そうだ、盗みに来る」というので「ひょっとして鳥か?」と訊いたら「そうだメチャクチャ色々な種類が来る」と嘆くので「シメタ!」と言ったら大変嫌な顔をされた。
当然、筆者はテイスティングなど一切参加せず、望遠レンズを付けたカメラで野鳥を探してワイナリー中を徘徊したのだが、成果は大きかった。
※ http://www.yamasemi.org/other_fields/australlia/pg85.html
で、三鷹・武蔵野周辺で見かけた葡萄画像をご紹介。ブドウ農家のモノは非常に少なく(1軒のみ)後は野生化したり野生種だったりする。
三鷹~小金井を結ぶ連雀通りに面して道路わきに野生化した葡萄が。
どうも山ブドウでは無いようだが、滅茶苦茶に鈴生り、最近の状態。つまんでみた限りにおいては野生化したデラウエア系の様だ。
近所の住宅の駐車場で生っている葡萄。
数少ない三鷹の農家の残り葡萄。
信州のヴィラテスト・ワイナリーの葡萄。
信州でも鳥よけネットを掛けていた。
マーガレットリバーMOSWOODの葡萄。
同じくMOSWOODの葡萄。
MOSWOOD
三鷹界隈の野生種・山ブドウ。あっという間に野鳥が食べてしまう。
こちらは食べられないノブドウだが色が不思議でフォトジェニック。