2018年4月30日月曜日

奥日光戦場ヶ原が危ない!今、野鳥ファンは立ち上がらねば・・。 Oku-Nikko Senjogahara has some dangerous problems right now! wild bird fans should do something.

 奥日光湯元の環境省日光ビジターセンターへ立ち寄って、20冊だけ作成した試作品写真集「日光・奥日光戦場ヶ原の野鳥」を数冊佐藤所長にお渡ししてきた。

 大変お忙しい方で、ビジターセンターの役割・業務量が如何に多く多岐にわたっているか実感できた。いわゆる単なる観光案内所ではない奥日光の自然を守っている重要な機関である事を認識した。
奥日光湯元に在る国内でも最大級の環境省日光湯元ビジターセンター。

 奥日光へ赴いて自然の恩恵を受ける人間はすべて此処へ来て、山へ登る際の入山届のような自己申告・記帳するくらいの事があっても良いのではないかと思った。赤沼あたりでそういうルール作りをしても良いのではないだろうか?

 何故そんな優等生みたいな事を書くのかは、これからのこのブログを観て頂ければお判りいただけよう。

 奥日光戦場ヶ原へ来たのは2008年、つまり10年前だ。1992年に開設された環境省の日光湯元ビジターセンターへはその2008年から毎年来ている。昨年は佐藤所長他1名の方とお話が出来、筆者が自費出版した「人吉市の山翡翠」「肥薩線に沿った球磨川流域のヤマセミ・カワセミ」というミニ写真集を進呈した。

昨年進呈した筆者自費出版した「人吉市の山翡翠」および「肥薩線に沿った球磨川流域の山翡翠・翡翠」ビジターセンターで読むことが出来る。貸し出しもしているようだ。

今年また伺って冒頭に述べた様に、試作品写真集「日光・奥日光戦場ヶ原の野鳥」を進呈、ご意見を伺って本番の写真集を作成しようと思っている。これはいろは坂を下った日光市内の東大日光植物園へもまったく同じお願いをしている。
日光エリアの自然環境と野鳥中心の写真集にしているが・・・。

奥日光戦場ヶ原、日光東大植物園での収録画像で構成している。

 つまり、これだけ自然が豊富で野鳥の多い日光・奥日光に今まで野鳥の写真集が無かったのがあまりに不思議だと思ったので、自分が少しでもそのきっかけ作りの一端を担えれば・・・と思ったのだ。

 その行動と成果は人吉市がヤマセミを市の鳥に制定するまでのプロセスで、充分経験できているのである程度の予想の元、行えている。

 ここからが本題だ。

 10年間、奥日光戦場ヶ原に春・秋・真冬、多い時は年間6回通い地元栃木県の方ほどは行けないものの、東京在住者としては戦場ヶ原の自然の素晴らしさを十二分に理解できている一人だと自負している。

 しかしここ数年、特に1~2年、戦場ヶ原自然研究路(=木道)を歩く人々の中にマナー無視、ルール無視の人々が急増してきている事を憂いている。そういう人々は何もルールマナーを知らない海外からの観光客ばかりではない。

 自分を含めた野鳥観察・撮影愛好者の中に非常識な者が増えている事にも強い危機感を感じているので、このブログでレポートする気になったのだ。
 写真集「日光・奥日光戦場ヶ原の野鳥」の出版に関しても、本来は野鳥の素晴らしさと日光の自然の美しさを画像で残し情報発信しようというモノだった。
 しかしこれらを想う時、環境省日光湯元ビジターセンターの方、東大植物園の方々の憂える事が全く筆者と同じだったため、急遽当初の目論見に加え日光・奥日光へ入る際のマナー・ルール遵守を提案し、啓蒙に役立てるツールとしての存在を意識せざるを得なくなっている。

 ここ数年で気になる木道歩行者を画像と共に上げてみたい。写っている方々には現場で注意・アドバイスしたが、きちんと聞く耳を持ってすぐに行いを正す方と、「何でお前にそんな事言われなきゃいけないんだ、お前は何かの資格を持ってそう言う事をするのか?」とキレる者が居た。キレる者は全てバーダーだったのは非常に気になった。
 何らかの規制が今後生まれるとしたらすべてその類の非常識人間の成せる技という事だろう。
奥日光戦場ヶ原の木道は本来「戦場ヶ原自然研究路」という名で、単なる周回観光路ではない。その設備も国内でトップの保善体制の元管理されている。

 ここ数年増えているのが、こういったバーダーの三脚の木道占有。手ブレ防止の付いている高価なカメラなのだろうから、重たい三脚など不要だろう?せいぜい一脚で済ませられないのか?野鳥撮影には三脚を使用しない筆者個人的には、木道への三脚持ち込み禁止でも良いと思っている。

1日で2カ所、大きな封鎖が在り、一般歩行者との口喧嘩トラブルも目撃している。その際のバーダーの横柄な口調は今でも耳に残っている。

 湯滝に近いエリアでは木道から林間部へ小さな脚立を持って入り野鳥を待っているバーダーが居た。長い事目視していたら気まずいと思ったのか捨て台詞を残して去っていった。一人のバーダーの品のない行動が野鳥観察者・撮影者全てへの悪印象に繋がり、野鳥撮影している者全員が白い目で視られてはたまったモノではない。こういった輩はバーダーで注意しいう事を聴かない場合は実力で排除すべきだと思う。

木道から相当奥へ入っている。それ自体ルール違反である事を知っての確信犯だ。

高価なCANON望遠レンズに迷彩ステッカーを貼っていっぱしのバーダー気取りの様だが、野鳥も警戒する鮮やかな青いヤッケを着て来るあたり、実は経験の浅い素人さんだという事もすぐに見て取れる。ここ数年増えたタイプ。

 何処かの大学か研究グループなのだろう。しかしそうであるなら、誰でも判る「研究中・調査中」などの腕章なりユニフォームを着て学術研究作業中のアピールをした方が良いだろう。勿論ビジターセンターその他への届け出は必須だろうと思う。初めて木道に来た一般客がこれらを見れば「あっ、木道から降りても良いんだ!」と思いすぐに真似しかねない。」Twitterでの投稿へ意見を頂いた方の中に入漁料を払えばアングラーは木道を外れて湯川に入ろうが岸伝いに歩こうが自由なので、アングラー含めて木道外れは全面禁止に!という事だったが筆者も大賛成だ。自然を大切にして、動植物は採取一切禁止と言っているのに魚だけ獲って良いとは不公平極まりない、とんでもない矛盾だろうと思う。

湯滝に近い湯川峡谷部では川を渡る倒木が多い、ここでお弁当を食べる中年女性二人組、突風が吹いてお弁当の包み紙・アルミホイールが飛んで湯川に流れた。まるで自然環境保全の心はお持ちでない様だ。

上の女性2人組から80m離れた所で外人2人組、日本人の行為を観て良いと思ったと言っていた。こうして木道歩行者の行為がいまどんどんエスカレートし始めている。子供など真っ先に真似するだろう?

 木道歩きに関して、やっと右側通行で・・という標識が出来て木道上でのすれ違いトラブルが減少して、少し安心したにもかかわらず、実は戦場ヶ原の木道歩行、もっと悪い方向へ進みつつある。

 以前は暗黙の内に右側通行していたが、生徒を引率する先生がこれらを知らずに生徒達にメチャクチャな歩き方をさせているので注意したら逆ギレされたことがあった。信州霧ヶ峰の八島が原湿原でも関西から来た中学校の教師に暴言を吐かれた経験がある。
 これらを含め、海外からの訪問者が急増すると思われる今、何とかしないと、2年後、3年後の戦場ヶ原がどうなってしまうか・・・。
 もう既にこれらに対する対策が進んでいたり、動きが在るのであれば是非参加したい。このブログの右下にある「ご案内」お問い合わせコーナー(contact us)からお知らせ頂けると嬉しい。

 もし異論反論、批判が在るとすれば、代替え案、ご自分の意見を自分なりの情報発信TOOLで述べるべきだろう。ただ反対する、非難する、否定意見を発するだけならバカでも出来る。否定する以上、どうすればよいかの自分なりの意見・反論を持ってしなければ相手にされないのは世界共通のディベート基本ルールだ。


2018年4月29日日曜日

団塊世代はCANONのモノづくり姿勢に疑問を呈する。 The baby-boom generation doubts that CANON 's manufacturing attitude.

 毎日持ち歩いてFB投稿用に使用しているCANONコンデジPowerShotSX710が死んだ。SDカードを入れると「カードが異常です」の表示が出る。別のSDカードに入れ替えても出る!という事はカードではなくカメラ本体が異常なのだ。ちょうど出先でこうなったので品川のCANONサービスセンターへ持って行った。
 調べたらSDカードを入れるソケットの底の金属爪が折れて壊れたそうだ。数年前SX700の時にも似た様な症状があって、新宿(今は閉鎖して無い)の店頭で簡単に治ったのが、今回はなんとそれを修理できないという。



此処で筆者のカメラに関する歴史をご紹介。

 親から譲ってもらったドイツ製蛇腹カメラの名機カールツァイス・スーパーイコンタで筆者の写真歴が始まった事は、このブログで幾度となく述べて来たことだ。
 中学2年で単身上京し、親類の家に居候して世田谷の奥沢中学校へ通う頃も遠足・修学旅行とこのブローニーフィルムを使用する蛇腹のカメラを誇りをもって使い続けた。


中流以上の家庭の子供が多かった奥沢中学校では、既に存在していた35mmフィルム使用の一眼レフを親から買い与えられ、学校に持ってきて自慢するクラスメートも居た。オリンパスがハーフサイズの一眼レフカメラOLYMPUS Pen-Fを発表した頃だ。

 筆者は高校~大学へ進むにつれ、鉄道写真(SLブームの数年前)や普段のスナップ撮影に興味を持ち始めた頃、これも父親のキャノネット、辺りから35mmフィルムカメラへ移行し1971年にはCANONの一眼レフカメラCanon Ftbブラックボディに到達する。レンズは55mm標準とFD100-200のズームレンズを購入。
Canon Ftb 1971 

専門学校の阿佐ヶ谷美術学園在籍中、当時ブームだったマンション建築のパース画のアルバイトで父親の年収を超える収入が在った為買えたのだった。

 それ以来、現在に至るまでカメラはCANON製品で通している。FTb~AE1~F1.サブ機でT-50、T-70、初期のKiss。デジタルに移行後は一時オリンパスを使用、E-10,E-3、しかし野鳥の撮影に入って以降Canon EOS7D, 7DMarkⅢ、EOS5DMarkⅢ,1Dx,とメイン機種はCanonを使い続けてきている。


 サブ機としてのコンパクトデジタルカメラ(以降コンデジ表記)
はオリンパスC-900(1998年)パナソニック LUMIX DMC-TZ3通称「きみまろズーム」を使用後、CanonのPowerShotシリーズに移行。
SX700sh~SX710sh, SH610sh等を使用し続けている。

此処で本題に戻る。

 この様にCANONとは随分長い付き合いだ、しかしこのPowerShot SX700シリーズにはハッキリと大きな問題点が在る。現存使用機種3種、SX700sh,SX710sh,SX610sh,いずれも共通して機械的に弱い所があるのだ。
価格ドットコムでは既にディスコンのSX700が高いがそれなりに名機なのだと思っている。新製品が出る都度何故かカメラ本来の部分で秒間コマ数が減少したり機能グレードが下がるのはどうしてもいただけない。Wi-Fiでデータを飛ばせるだの単純に撮って記録する以外の余計な付加価値のお陰で基本的な部分がおろそかになるのは何とも腹が立つ。

 画素数、手ブレ防止、秒間コマ数、本来のデジカメとしての機能はどのメーカーも似たり寄ったりだと思う。カタログの仕様書や性能比較サイトにおいても費用を掛けた宣伝合戦程の優劣はデジタル部門においてあまり感じられないと思うのだ。

 しかしこのシリーズ、SDカードのソケットのアナログ機械的耐久性と使用頻度に対する強度が非常に弱いのだ。現行3台のうち故障しなかったものはない。すべてで不具合が生じた。そうしてついに先日最初のSX710shのSDカードソケットの底が壊れた。最初に購入し使用していたSX700shも使用2か月ほどでSDカードが「カチッ」と固定されハマる音がしなくなった。未だ当時あった新宿のサービスセンターへ持って行ったところ、その場で裏の検査室なのか修理室で治って無償で返してくれた。たぶん相当簡単な事だったのだろう。


それが今回のSX710shは「修理不可能なのでSX720shと機種交換となります、ついては機種交換費用10260円を支払うように・・・。」というのだ。もうSX710shがディスコン製造中止になっているので継続機種への交換だという。
 これってSX700sh(秒間コマ数8.5)が修理不能で機種交換に成った場合秒間コマ数がレベル低い新しいがグレードのダウンしたSX720shなどに強制的に替えられてしまうのだろうか?

 此処にCanonの大企業になってしまったが故の消費者を上から見下ろした驕りが感じられてカチンときた。「わが社は金属の爪が折れたのをいちいち直していられない、効率を考えれば新しいモノに全とっかえしてクレーム処理すれば喜ぶだろう。市販実勢価格が2万5千円以上するんだから、1万円程度払うのは消費者は苦にならないだろう・・・。」
 Canonの窓口対応者の丁寧な対応の言葉の端にこれが感じられた。窓口担当者の対応態度に一切不満はない、彼女を通したCanonの企業姿勢に非常に嫌なものを感じたのだ。

 1万円と言えば本体の生産原価以上の金額だろうと思う。流通・運搬・宣伝・包装コストと利益がそれに乗っかり販売価格になっているはずだから、基本的に本体原価は35%以下であるのが一般的製造業の常識だ。
 
 一度ある事は二度あると思うから、こういう対応をされた一般人は1万円払って本体を新しくしてもらう事に、そんなに喜びと感謝は感じないのだ。ましてやCanon本体は少しも損をせず、「申し訳ない、ごめんなさい、:これで許してもらえますか?」という気持ちが感じられないのだ。普通なら次は「Canonは壊れやすいからNikonや別のメーカーのカメラを買おう。」となるだろう。

 消費者は画素数が高いから買うとは限らない、筆者は光学倍率と秒間コマ数が優れているからこそ野鳥撮影の常時持ち歩きように購入しているのであってスペックには大きな意味が存在する。

 細かい事はさておいて、デジタルの細かい所の技術は素晴らしいに違いないし、他メーカーとしのぎを削って争い、良い製品へと進むのは判るし良いと思うが、それだけ良いデジカメを消費者がどれだけ使うか、どれだけSDカードを出し入れするか?その耐久試験はどうなっているのかと訊いたら、品川のサービスセンターでは一眼デジタルのシャッター耐久回数試験のような事はやっていないとはっきりと言われた。

 つまりキツイ言い方をすれば、デジタル機のを向上させ宣伝文句に反映しやすい部分を改良し、消費者が買ってさえくれれば、その耐久性など気にする気はない・・・という事なのだろう。メディア(=SDカード)の出し入れの耐久性が高まりました・・・などという宣伝文句は自社製品の購買意欲向上には繋がらないと思っているのだろう?

 しかしCANON設計者さん、自分で自分の製品を毎日使ってご覧よ!その日撮った画像を期待しながらパソコンに取り込んで再生する時の悦びが判るか?1日2回出し入れすれば年間700回以上SDカードを入れたり抜いたりする事になるのだ。例えWi-Fiで画像データを飛ばせる機能が付加されようが、今までSDカードでデータを出し入れ続ける人間は、メーカーの期待する新しい機能での行動などしないのだ。
 もし、すべてデータの移動をSDカードで出来なくすれば、「一体スマホと何処が違うの?」という恐ろしい常識がまん延するだけだろう。そうなったらコンデジ愛用者たちは別のメーカーの製品を買うだけだ。

 このようにコンデジ愛用者を大切にしないからカメラメーカーは画素数、センサーの大きさではるかにコンデジ(=1/2.3)に劣るスマホのカメラ機能(=1/3)に数で負けて行くのだ。今後もこの傾向はどんどん加速するだろう。
ご参考= https://camera-freaks.com/camera-erabi/imagesensor-hikaku#1348mm36mm

 ズームや手ブレ防止が無い、液晶が反射してなかなかターゲットにピントが合わない、撮影に手間取る・・・などスマホ撮影の限界などには気が付かない一般人が、撮れた画像の優劣よりインスタグラムなどにその場で投稿出来る利便性を優先し「ウケを狙う」現象に遅れまいと、カメラ専門メーカーとしての意地もプライドも捨ててしまったのだろう。要はビジネスだから売れれば何でもありなのだろう。

 現在のスマホジャンキーと言われるスマホが情報端末・PCなどすべての情報源である一般の人間のカメラ・写真に対する軽薄短小ニーズを追ったがために、本来カメラ愛用者のニーズから逸脱し始めている事に気が付かないCANONの設計製造スタッフに大きなクレームを申したい。
 
 このままでは消費者を上から目線で視たため衰退したSONYや元々古い物を大切にしないのが理念のアップルのような企業と同列に成ってしまうだろう。モノづくりの理念、職人企業としての信頼を持ってきた観音カメラ、CANONはもう地に落ちてしまったんだろうか?

 デジタル技術は業界一のCANONなのに、そのカメラがアナログの機械式部品が壊れた場合修理せずに消費者から交換費用1万円以上を徴収して丸ごと別の機種に替えさせてしまい、使い捨てのようにして事を終わらせようとする・・・この企業姿勢にはカチンと来た。モノを大切に!より良いモノを消費者に提供し末永く使用してもらう・・・という企業理念はもう今のCANONには無いのだろう、大変残念だ。

2018年4月27日金曜日

フクロウの驚くべき採餌行動その3.ネズミ捕獲。 Fantastic feed behaviors of Ural owls Part 3. Catch the mouse.

  捕獲したネズミを太い横枝の上で食べるのかと思いきや、こちらの大口径レンズの反射と気配を察し嫌がったのか、数秒間こちらを目視しておもむろに獲物を足でつかんで飛び去って行った。

 じーっとこちらを凝視した時の目はあのシュワルツェネッガー主演のプレデターの怪物のように思えた。
 しかし、野鳥の中でも大きい方に属すると思われるフクロウなので、生き物の少ない樹林帯の奥での存在感は非常に大きく感じた。
 最近よくあるフクロウと触れ合う喫茶店などのフクロウ、ミミズクとは違って、完全野生の一部に接する事が出来て今回は本当に「野生との出遭い」に感謝している。
 誰に「どこどこに何が出たぞ!」とかいう連絡を貰って行く探鳥行も大変ありがたいが、行った先で偶然出会う、自力で発見する探鳥行を今後も続けていきたい。
 
獲物のネズミにむさぼり付いているように見える。

時折持ち上げて、ネズミをぶらぶらさせていた。

と、ある瞬間!こちらを「キッ!」と見て動かなくなった。あの映画プレデターの化け物に見つかった時の感じに似ていた。画像は枝かぶりだが修正処理などは全く必要ない迫力を感ずる。

次の瞬間!大きな足で獲物を掴み飛び去って行ってしまった。

樹林帯を抜けて飛んで行ったが、

一瞬開けた所で全体を摂る事が出来たがこの1カットだけだった。また何年か後に出遭えることを期待して筆者は満足感と共に誰もいない森の奥深くで余韻に浸るのだった。

フクロウの驚くべき採餌行動その2.ネズミ捕獲。 Fantastic feed behaviors of Ural owls Part 2. Catch the mouse.

 昼間採餌行動に出た繁殖期と思われるフクロウの行動へのアクセスが非常に多く、今日はその第2弾、ネズミを捕った一部始終をご紹介したい。
 今までの認識からすれば、フクロウは夜間大きな眼を見開き獲物を追い求め、高い樹上から音もなく舞い降りて獲物に覆いかぶさり仕留める・・・・だったのだが、今回は真昼間、せいぜい高さ2mの低い木の枝から真下の獲物にダイブして仕留めていた。非常にラッキーだったと思うが、意外にフクロウも昼間から採餌する事も多いのかもしれない。

 今回はシラカバ、ダケカンバ、カラマツなどの樹林帯、下はクマザサで一面覆われた山奥での観察・撮影だったし、500mf4レンズを手持ちだったので正直体力勝負だった。 どれほど一脚が欲しかったか!腰には短くして差していたのだが、いつ行動に出るか判らなかったのでそのまま粘ったのが功を奏した。やはり自然相手の撮影には日頃の体力・スタミナ強化が不可欠と再確認した次第。今年でとうとう70歳の大台に乗るが、団塊世代未だ頑張らねば・・。

 話はフクロウに戻って、ダイブの距離も人間の背の高さほど?だったし多少の枝かぶりもあるが、逆にこの程度で済んで助かっている。現場をご覧に成ったらまず普通の方は諦めると思う木々の隙間からの撮影だった。距離6~70mは離れているが、さすが人間の数十倍の視力を持つフクロウ、こちらの存在に気が付いた途端、餌をつかんで森の奥へ飛び去ってしまった。

最初に発見したのはこの状態だった。肉眼で一体なんだろうあれは?状態だった。
暫く判らなかったが、一瞬ダイブ仕掛けて止めた際にひょっとしてフクロウか?と思った。少し前に大草原を飛び回って小鳥を追いかけていた個体かどうか判らないが、距離にして500m離れてはいないのでそうかもしれない。フクロウの生息密度はそれほど多くはあるまいと思う。

そうして約40秒後、ダイブに入った!

1DxのAFが不調で5DMarkⅢだったので秒間コマ数が少なくダイブの瞬間はこの1カットのみ。高低差も無いので1Dxでもせいぜい2カットが良い所だろう。しかし羽を広げた大きさに驚かされた。

覆いかぶさった瞬間だとは思うが、この後クマザサの茂みに消えた。

再び上がって来た時のカット。この場面ではすでにネズミを咥えている。

咥えた餌を大きな横枝の上に運んだ瞬間、ギロッとこちらを視たその眼はどう猛さを残したハンターの怖い眼だった。

 この後食事の様子やこちらを伺う様子、餌を掴んで飛び去る様子はまた次回、こうご期待だ。

2018年4月26日木曜日

フクロウの驚くべき採餌行動 その1. Fantastic feed behaviors of Ural owls Part 1.

 夜行性のフクロウがその聴覚と類まれなる視力を活かし、夜動き回るネズミやヤマネなどを餌にしている事は知っていたが、昼間採餌となると一体どうしているのか・・・。

 今回の画像を精査してみて、大草原では小鳥系もターゲットにしてあわよくば採餌しようとしている様が見て取れた。

 フクロウの頭にノビタキが留まっているように見える様な紛らわしい画像が撮れてしまう程距離も遠い為、実際に飛び回っている小鳥(ノビタキ・アオジ・ホオジロ・ホオアカの類)がフクロウのターゲットであるか否かは定かではない。しかし撮れた画像を見る限り、フクロウも小鳥たちに注目をしているし、その方向へ飛び、小鳥たちも逃げているように見えるが如何だろう?

 これに引き続き10分後に撮れたネズミを採餌するシーンの顛末を考えると、明らかにフクロウ自身が腹をすかしているか、巣に居る相方(フクロウは雌雄同色なので画面の個体の性別は不明)もしくは雛への給餌物を探していることは確かなようだ。
左の低灌木に居る2羽のノビタキらしき野鳥に注目するフクロウ。

これはまた別の場面の小鳥を凝視するフクロウ。
小鳥に照準を合わせて飛び立つフクロウ。


飛び立ち、その方向へ・・・。

また別のシークエンスでも左手前の小鳥に向かっているように感ずる。



手前の小鳥は明らかに回避行動を取っているようにも見える。
しかし実際のフクロウと小鳥の距離は10m以上離れているのではないだろうか?どう考えても小鳥系の方が身のこなしは軽いと思われる。


2018年4月25日水曜日

約6ヶ月ぶりの高原ノビタキ! I encountered Nobitaki(=Siberian Stonechat) after six month.

 今年は花の開花が非常に早かったが、夏鳥の飛来はそれに比べると逆に遅く感ずるがどうだろう?
 夏の高原・草原・湿原と言えばまずノビタキが一番だろう。北海道の牧場、海岸沿いの草原、信州霧ヶ峰界隈、奥日光戦場ヶ原。それぞれ既にノビタキが飛来していると思われる。

 秋口には冬羽へ変換が始まりノビタキのオスも眼の周りだけが黒かったり、頭全体がマダラの状態だったりオスメスの瞬時の見分けがつきにくいが、春先飛んでくる際はすっかり夏羽に替わって来ているので、オスの頭は真っ黒だ。ピンボケでもないのに眼が写っていない画像がたくさん生まれる撮影者泣かせの鳥だ。

 今日は久しぶりに草原に戻ってきた2018年のノビタキ第一報!
広い草原と言えば夏はやはりノビタキでしょう?夏の夕暮れ時の蚊取り線香と同じ。

黒い頭に黒い眼は朝日のような横からの光の時でないと上手く撮れない。




たまたま目の前の低灌木に居たオスがフライングキャッチをしてくれた。画面を見る限り羽虫は写っていない。練習なのだろうか?野鳥は意味もないフライングは決してしない。