2016年7月13日水曜日

梅雨末期の豪雨の中で野鳥を観察する!The ecology of a wild bird is observed in the heavy rain of the rainy season last stage!

 今朝早く羽田を発って、鹿児島空港経由で人吉へ入った。陽の光が射す一瞬もあったものの、ほとんどがスコールと弱い雨の繰り返し。そんな中、それほど水位は上がっていないものの濁流渦巻く球磨川本流と、その本流へ流れ込む支流の際で野鳥が集まっているのを発見!

 何故だろう?と観察をしてみたら、こういう事だった。

 これだけ雨が続けば10年連続水質日本一の川辺川も、今年清流に選出された球磨川本流も、茶色い濁流で水位が上がる。そうすると、本流よりははるかにきれいな支流は合流地点でいつもよりはるかに水位の高い本流によっていつもの流れ込みがせき止められてしまう。

 これにより、支流から本流への合流地点はいつもの流れ込みのスピードが無くなり湖のように貯まってしまうのだ。きれいな水が貯まるため魚を餌とする野鳥は数少ないエサ場として集まってくるというのが見えてきた。

 滅多にない事ではあるが、非常に面白い状況と言って良いだろう。
東京を発ってすぐ、富士山はかろうじて見えているモノの、日本列島の大部分は雲の下。

鹿児島空港へ着陸直前、雲は厚く大気中の水蒸気は飽和状態を表している。

球磨川水系では雨の中、ヤマセミのたたずむ姿を発見。


しかしすぐ足元にには餌を狙うダイサギらしき姿も・・。

こうしてみると、手前の球磨川本流の濁流と向こう側支流の色が全然異なる事に気が付く。

 逆の位置から見た同じ場所。手前が流れ込む支流だが、本流(茶色い濁流)が増水しているためいつものように勢いよく流れ込めずきれいな水が流れ込めず貯まっている。これが野鳥たちにとっては数少ない恵みのエサ場なのだ。