この架線のお陰でヤマセミの生態に関して色々な事を発見できた。例えば架線から川下方向へはまず飛び込まない事。これは必ず魚が川の流れに向かって上流を向いて泳いでいるので、ダイブする際にその背後から迫るのだという仮説を立てている。特に流れの速い水量の多い球磨川の場合、ウナギ塚の周りの淀み、渦巻きの部分以外は魚は必死に流れに向かって上流方向に頭を向けて泳ぐのが常だ。
上流に向いているのにその上流からダイブしようとすれば、魚はすぐに水中から突っ込んでくるヤマセミの姿を発見して左右、あるいは下流へ反転して逃げてしまうだろう。しかし背後から迫られては直前までそれに気が付かないので逃げようがない…と思うのだが、確証はない。唯一そう思えるのは架線からのダイブで下流方向へのダイブを一度も撮影・観察していないという状況証拠が在るのみだ。
そんな訳で、今日のヤマセミ画像は久しぶりに架線がらみのヤマセミの画像。背景に民家が映ったりするのは人吉ならではの姿だ。人吉市の鳥にヤマセミを加てて欲しいという願いの一番の理由がこれだ。
基本的に一級河川の支流は皆1級河川で国の管理だ。だから川辺川も万江川も草津川(そうずがわ)、胸川、山田川、永野川も皆小さい流れでも一級河川なのだ。
どんなに大雨で濁流・増水していても、わざわざ100mほど離れた架線まで飛んで来て留まるヤマセミの謎。色々考えてみたくなる。
やっと九州南部の大雨が峠を越えた様だ、一気に梅雨明けに成ったりして・・。