撮影後、パソコンで見比べるからこそその違いを認識できるが、現場で生を見た限りではそれぞれ見た場所も条件(距離・日向日陰など)も違うので非常に判別が難しかった。
慣れたベテランの方には笑われるかもしれないが、経験の少ない筆者のような未熟者には初めて視た段階ではまるで判らなかった。多少正面から見た場合白っぽくて大きいかな?と思う程度だった。こればかりは経験と年を重ねないと無理だろう。今回、生で観る事が出来た幸運は運と友人に感謝するしかない。
筆者はその生態を知る事に非常に興味が在るので、単に「居た!撮れた!」という単純な事ではなく、何か普通見かけるモズとは違う事をするんじゃないか?と興味津々だった。
野鳥観察もそこまで踏み込まねば、単に中学生の頃流行った切手収集で珍しいコレクションが増えて喜んでいるのと同じ次元だろうと思う。あくまでこれは筆者個人の勝手な理念だが・・。
左向きの状態で全体のプロポーションを比較してみるとこれだけバランスが違う。
飛翔中の主翼の裏はタカサゴモズの方が白っぽい。尾の長さの違いが際立つ。
主翼の背中部分はあまり違わないようだが、タカサゴモズは頭の灰色が際立つ。
完全に真後ろからは頭と背中の色の変化、尾羽の長さが良く判る。
一見オナガやカケス、カササギのような感じで見えたりもする。本来は南洋の鳥なのだろう。地球温暖化で飛来数が今後増えるかもしれない。
留まっている場所から真下に降りて採餌した模様。昆虫かミミズかトカゲの類だろうか?連続写真に合成してみた。