今回の人吉行で4回ほどヤマセミのホバリングシーンを撮影できているが、今日のはその中でも最も近くて正面に近い画像。川辺川の川幅70Mほどの中程まで来てのホバリングで明らかにこちらを意識して空中停止をし、その後目の前の水域にダイブしたが採餌はしていない。ダイブに入る時(この画像カットの後のカット以降)にくちばしを少しも開いていない事がそれを示している。今年出版した写真集でも説明したとおり、採餌行動ダイブ時、殆どの場合うっすらと口を開くのが常だから今回は違った。
このホバリングには伏線があって、対岸のいつもの羽根休めの枝(樹に隠れていて普通は見えない)から対岸に止めた車の中にいるこちらの様子を30分以上眺めていたのだろう。こちらもヤマセミの存在をその声で認識しているので姿が見えなくても気にせず待機していた。それが気に障ったのか、はたまた2年連続で同じ格好で自分たちの目の前に現れた変なオヤジが気になったのか、まっすぐこちらに高い高度のまま飛んできてホバリングに入った。目線が水面ではなくこちらを向いているカットがそれを示しているような気がする。
この個体はしばらくダイブした後水面に入って泳いだりその後木の枝を水中から拾ってきてバトントワラーの様にくちばしで回転させたりしてパフォーマンスを見せてくれた。そのシーンはまた後日。
対岸からこちらにフワフワとヒヨドリの飛び方のように波打ちながら飛んできたところ。
そのままこちらを意識しながらホバリング!観察されているという気がした。
暫く空中でホバリングした後、下を見てダイブへ・・・。
結構手前の岸ぎりぎりの水面にダイブした。