奈良から京都に移動して、ホテルでのレセプションを終了したのち、紅葉で有名な北野天満宮へ行った時の事だった。紅葉自体はものすごい迫力で、観光ガイドにあるような南禅寺や永観堂、清水寺といった東山界隈の有名処とは場所が違うものの、その本数、種類の多さ、赤味の強さなど何を取っても実は京都で一番の紅葉処だと思った。今後京都の紅葉を見物に行かれる方は是非北野天満宮の紅葉を愛でて頂きたい。同じ京都市内の紅葉名所とは規模が違いすぎる、凄い!
さて、本題の北野天満宮の建築装飾の野鳥だが、本堂の東側から北側、西側に向かっての屋根の下の欄間のような部分に蟇股(かえるまた)と呼ばれる装飾彫刻が有る。この蟇股とは社寺建築において,虹梁(こうりよう)や頭貫(かしらぬき)・台輪(だいわ)の上にあり,頂部に斗(ます)をおいて棟木や桁・通肘木(とおりひじき)を受ける繰形(くりがた)付きの幅広い材をいう(社寺建築構造)。カエルが足を広げた形に似ているところからこの名がある。
この彫刻に野鳥や鳳凰のような鳥が多くあるのを発見!写真に撮ってきたのでご紹介する。
これはどう見てもクジャクか鳳凰だろうと思う。
どうやらトモエガモらしい。
文献で見るとこれはオシドリのつがい
梅にウグイス!
なかなか判断しにくいがコガモか?
これも文献には無いがツグミ、シロハラ、マミチャジナイ系か。
アオサギのようだ。
くちばしが撮れているがコサギもしくはダイサギだろうと思う。
もう少し文献を調べることにしたいが、取りあえずはこんなものがあったとのレポート。
ここから先は北野天満宮御土居の紅葉画像。
他の神社仏閣の紅葉と異なり、堀川を中心に渓谷の中の紅葉なので、樹木そのものが非常に大きく種類も豊富で単一的な色ではない事がこの場所の幅の広さを創り出している。
黄色から赤へのグラデーションが見事!
巨木を背景に逆光での美しさを堪能できた。
最盛期なのだろうが12月に入ってここまで綺麗なものが観られるとは思わなかった。