多くの日本人はMLBドジャースの大谷翔平の活躍や、専属通訳水原一平のギャンブル癖スキャンダルのニュースばかりに気を取られている様だが、生成系AIの脅威に関して不安や疑念は無いのだろうか?
IT、AI関連ではアップルの情報端末iPhoneの独占問題も新聞の大きな紙面を割いて盛んに報じているが、一企業が業界を不法に独占しているといった細かい小さな問題ではないと思う。
模倣と言えば・・。
A案(デザインなどオリジナル作品)の良い所と、B案(デザインなどオリジナル作品)の良い所を抽出し合成してC案(A/B折衷案?)を生成すれば、それがまったく新たなオリジナルC案として世の中をまかり通る・・くらいの話は太古の昔からあった事。こないだの東京オリンピックのエンブレム事件でも散々問題になったことも記憶に新しい。
ディズニーのキャラクターを、恐ろしいほどレベルの低い模倣により平気で無断再生する秩序というものが存在しない隣の大きな国を野放しにする世界だもの。この手は昔から存在してきたが無くならない。
音楽の世界でも日本の湘南サウンドから派生したポップミュージシャンの作る曲も、そのほとんどが1960年代初期に流行った、いわゆるオールディズ・POPsサウンドの組み換えだもの。
ユーミンしかり桑田 佳佑しかり、その他の追従ポップスもオリジナルのオールディズヒット曲をリアルタイムで聴いて育った団塊世代には原曲がすぐ分かる。
しかし、今欧米が必死になって規制条項、罰則を考えているのは、生成系AIの本当の意味での恐ろしさであり、単にオリジナルを生み出すクリエーターの権利を守る重要さだけではない様な気がする。あのオッペンハイマーたちが生み出した原爆以上の打撃を人類全体に与えかねない危機を感じているからこその動きだと筆者は思っている。
その底に潜む人類がマジでAIにとって代わられてしまう近未来の恐怖を感じているからこその動きと思うが、日本にはまだそこまでの危機感が無い事を憂える団塊爺なのだ。
「わー凄い!こんなこと出来ちゃうんだ!」で無邪気に生成系AIの凄さを騒ぐ、ちょっと人よりITに詳しいと自任する旧パソコンオタクの人々。
例えば宗教でも・・。我が国の知識人はその本当の怖さにまるで気が付いていない。恐ろしい事だと思わないか?