今朝の読売新聞全国版全10段で新しく認可された「認知症の進行を遅らせる効果が期待できる薬=新規抗認知症薬・レカネマブ」の記事が出ていた。
治験も当然行われている様だが、例えば50歳でごく初期の「認知症・症状」が出始めた患者に対して寿命が来る90歳までの間使用し続けたような「実態に即した長期にわたる治験」は行われているのだろうか?まさか「進行を抑制する薬」の治験を数年だけで終えたりしないとは思うが・・。
それに、コロナのワクチンの時同様「効果が期待できる」という非常に無責任で頼りない表現で新しい薬の紹介をしている。国・厚労省含めて責任逃れの典型的説明・紹介文ではないだろうか?
つまり「効かないじゃないか?」という予想されるクレームに「決して効く・治るとは言ってない、あくまで効果が期待できるとしか言っていないだろ?」という答えがあらかじめ用意されているような薬なのだ。
ここで筆者はこの新薬を忘れて改めて思う。果たして認知症を防ぐにはどういう方法があるだろうか?・・と。
ネットで調べた限りでは認知症の初期症状は、
①記憶障害(もの忘れやもの盗られ妄想=スマホや財布、手袋・防止などを見失った際、盗られたと早計する、周りの人をすぐに疑う)
②失語(言葉・名前が出てこない=アレ、コレなどの指示代名詞で代用、言葉の意味が分からなくなる)
③実行機能性障害(料理などの複雑な作業が出来なくなる=段取りが思い出せない)
・・の3つとされているが、団塊世代がクラス会や同期会をやって集まると、話の中心はこういった類が殆どで、女性陣の輪からは「やーねぇ、まったく」の声が途切れない。
これらは高齢化すればごく普通の話だ。
38年ぶりに優勝・日本一になった阪神タイガースの岡田監督が「アレ」で有名になり今年の流行語にもなったが、実はアレと言うのはインタビュー時メディアに囲まれて「優勝・日本一」という言葉がとっさに出てこず、認知症の初期症状が成せる業ではなかったのでは?・・・とも思ったりしている。
幸い筆者は、お陰様で認知症初期症状の3つを気になるほど感じた事は無いし、先月脳のMRI検査を受け無事なんともないとお墨付きを得ているので何も気にしていない。
しかし、検査の翌日から初期症状が始まらないとも言えないので、ならないような努力だけは続けている。
ネットで調べたら、最近20年認知症が増えているという。理由はここへきてまた日本人の寿命が延びた事と、団塊世代中心に高齢者の数が増えたからだというごく自然な数値の移動によるものだという。決してコロナ患者が増えたとか言う話とは根本が違うようだ。
しかし、江戸時代以前は認知症患者が多かったのか少なかったのか?正確なデータがないので、推察だけで表すサイトを読んでみると間違いなく少なかった様なのだ。
理由はいくつか考えられる。
①寿命そのものが短かったため高齢者が少なく認知症発症前に死んでいたから・・。
②交通機関が発達していなかったので1日の歩行数が現在の3倍以上で良く歩いたから。
③二軸歩行のせいで、腰痛・足の障害が少なく寿命まで歩けた人が多かったから。
此の③に関しては面白い記述が在ったのでご参考までに・・。ファッションショーのランウエィで肩をゆすって一線上を歩くモデルウォークが、人体に一番悪い歩き方だという。真っ先に腰をやられて高齢時に体が痛んでガタガタになるらしい。
https://president.jp/articles/-/26129?page=1
筆者は今年、高齢の波によりいくつかの原因(干し柿制作で柿の剥きすぎ、PCのマウス使いすぎ、重たいカメラで撮影し過ぎによる腱鞘炎・右手ドケルバン症、完してない柿の食べ過ぎによる「柿胃石」、たちの悪い風邪・副鼻腔炎など)で酷く体調を崩した時期が続き、2021年11月から続けている1日平均1万歩歩く、つまり毎月30~31万歩歩く習慣を数か月達成できない時期が在った。
2年間累積の貯金が在ったので、まだ述べ歩数で行けば1日平均1万歩は継続出来ているものの、認知症を発症させないための努力は普段から毎日心掛けるべきだと思った。
日々何もせず只々怪しい新薬レカネマブに頼るか、毎日歩いてPCのキーボードを叩き「運動脳」を鍛えて備えるか?人それぞれだからご自由に・・と言ったところだろうか?