2023年11月8日水曜日

昨日の11月人吉のヤマセミの佇まいに続いて今度は11月東京のカワセミ。 Following yesterday's appearance of the Crested kingfisher of Hitoyoshi in November, we now see a Common kingfisher of Tokyo.

  昨日の川辺川のヤマセミに引き続いて今日は東京武蔵野の野川のカワセミをご紹介。

 実はこのカワセミに関しては偶然とラッキーといろいろなものが混じり合っていて、筆者的には非常に嬉しい撮影だった。

 というのも、撮影した昨日、先日のノンストップ・長距離ドライブの影響か、20年以上ぶりに腰が張ってしまい朝起きぬけに体が固まってしまい結構な痛みを感じたのだ。そこで20年振りにクローゼットの中から腰痛用サポーターを2種類出して腰に巻いたのだ。

 20年前というと筆者54歳、そろそろウインドサーフィンもリタイアする頃だったが、ある日風が良かったのか結構長く海に出ていて、翌日腰痛が来たのだった。もちろん海への往復は車を運転するし、ウインドの道具のセッティング・たたみ込みも中腰で行う。これに加齢による筋力低下が加わって腰痛につながったのだ。

 今回は長距離ドライブと重たいレンズなど(11㎏)を背負って高層湿原の木道を3周もしたのが効いたのだろう。原因は判っているし治し方も判っている。

 普通の人は「とんでもない方法」と非難するが、腰にサポーターを巻いて体を動かしランニングするのが一番自分に合った方法なのだ。昨日これで1万5千歩走ったり歩いたりのインターバルで随分良くなった。今朝は昨日の半分程度の違和感で済んでいる。


で、いつもの通りコンデジCanon powershot SX740HS をウエストポーチに入れてランニングに出たのだ。

東京の昨日は最高気温27.5℃、三鷹はもっと高かったかも・・。

 野川沿いの土手に入りしばらくしたところで、前方にバーダーさんが2人佇んでいるのに遭遇。結構な超望遠ズームを装着した一眼デジ(ミラーレスか否かは不明)を下げていらっしゃる。レンズの色からしてCanonだろうか。

 これは何か居るなと直感!野川を振り返ったら逆光の中浅い川中の石の上に二羽のカワセミが80㎝ほどの間隔で留まっているではないか。

 バーダーさん2人は既に散々撮ったのだろう。今以上にカワセミが動かない限りもう撮るつもりはなさそうだ・・というより近づけば逃げるだろうし暗い木立の中のカワセミは撮りにくいと判断したのではないだろうか。

 しかしヤマセミもカワセミも11月という月は大変アクティブな月で、翌年の繁殖期に向けて縄張り争いや、幼鳥の親離れの時期で争いが絶えない、撮影者にとっては大変「おいしい季節」なのだ。

 まさに昨日の野川のカワセミがこれだった。

 こういう時のカワセミは、人間に対しての警戒心はあまり無い。自分の事で頭が一杯。気がついたら2人のバーダーさんは何処かへ去ってしまったが、筆者としての勝負はそれからだった。手持ちはコンデジ、さすがに望遠が効くとはいえ傍に寄らなければ良い絵にはならない。

 そこで、土手上の歩道からそーっとゆっくり下の川原へ移動し、前日の雨で多少増水している野川の中へランニングシューズのまま入り腰を下ろしつつ中腰になってたくさんシャッターを切った。合計で600カットは超えていた。距離10m

 今の今まで撮ったことのないアングルで、いろんなカットを撮れた意味では人生そう沢山はない機会だったと思う。会心のカットもあった。

川筋を見通したアングルで対峙するカワセミ二羽を撮れたのは初めて。

横から撮るとこうなる、この間移動しても逃げない(~ように動くのだが)

水に入って中腰の撮影だからこそのアングル、(腰に良い訳が無い)

この個体は筆者の顔を覚えているのだろうか?

 こうして、してやったり・・・の撮影は40分以上に及んだ。コンデジで連写とはいえ600カットを超えるシャッターチャンスがあったのは幸運としか思えない。災い転じて福となすの実例かもしれない。

 やはり数多く徘徊し、シャッターチャンスを探すのが一番良い写真を撮れる最上の方法なのだろう。今回のカワセミはコンデジでの撮影だったが、いつか一眼デジで狙えるチャンスが来るよう精進しようと思った大切な一日だった。