佐藤秀明さんプロデュースの写真展本番まであと6日、何とセッティングが当日の午前中にしかできないということが判ってスタッフ急募したら、Facebook友達など数名が手を貸して下さると・・持つべきは友、有難い事。
いくつかの段階を経て最終的に選んで頂いた野川の野鳥画像!
フルイにかけられ選にもれた画像も決して「野鳥写真」としてはおかしくないモノばかりなのだが、「野川のコンセプト」に合わなかったり、「野鳥の生態」の意味合いが強すぎて、野川の佇まいを表現できていなかったりする。
同時に、やはり生態写真なので瞬間記録中心で、ピンが甘かったり、被写界深度が深すぎて背景がくっきりでうるさかったりして「写真として美しくない」ものが最初にフルイにかけられた。
これからしばらくはそういった野川の野鳥写真の「選もれ特集」をしてみようと思う。
例えば野川でのオオタカの画像は1000カットを超える。野川公園からハケの崖を見上げると300mほど遠くに猛禽類の樹という空抜けでオオタカやノスリ、ハイタカを撮れる場所が在るのだが、野川からの距離が遠すぎて「野川」というテーマから少し離れてしまう。
カワセミの体の大きさとの比較が説明的すぎるのと、目線が獲物なので訴求力不足。
アオゲラ(=キツツキ)の飛翔、あまり野鳥写真でもキツツキの飛翔を撮る方は多くないだろうが説明しなきゃキツツキだと判らない点で「野鳥画像」過ぎる。
17年間野川で野鳥を撮影していて、たった一度だけ遭遇したアカゲラとアオゲラの同一フレーム・イン。左上にアカゲラ、右下にアオゲラ。鳥類生態の証拠的すぎるカット。映画ファンからすればブラッド・ピットとダニエル・クレイグが恵比寿ガーデンプレイスのスーパー食品売り場ですれ違うくらいな感じなのだが・・・違うか。
アオジのファミリー。野鳥生態的にアオジが小群で撮れるのは結構珍しいのだが・・。
アカゲラ、やはりキツツキは樹に纏わりついていた方が様になる。
こういった感じがお約束のキツツキ・イメージなのだ。でも見てのとおりピンが甘い。
余りに生々しくグロテスクすぎで却下の画像。ヘビが嫌いな人は少なくない。
しかし、撮る側の意図と成果と、観る側の感性・期待度が一致することは非常にまれだという事を勉強した今回の写真展!「写真展、観る側と出す側じゃ天と地の差が存在する!」
佐藤さんには感謝してもしきれないほど・・。