WBCワールドベースボールが始まって以来、TVのニュースやワイドショーの半分以上がこの数日前からその話題で埋まってしまっている。
米大リーグでMVP獲得した人類初の二刀流選手、あのケビン・コスナー主演で野球ファンのバイブル映画と言われている「フィールド ドリームス」にも出てこなかった野球のスタイルそのものを変えてしまった世界の新人類だろう。
日本チームが初戦の中国、昨日の韓国戦に勝利したのはメディアの思惑通りだが、他の試合ではイタリアがあの強豪キューバに勝ち、オーストラリアが韓国に勝っている。
今後ランキング2位の台湾(チャイニーズ タイペイ表記)ドミニカやベネズエラが出てくるが、いずれも本場米国MLBへ修行に出かけている選手が出身国へ戻って代表選手に成り戦っている。
したがって、野球発祥の地アメリカ合衆国はWBC開催4回目(=前回)にして初めて優勝できたのだ。
これは1964年津京オリンピックの柔道無差別級でアントン・ヘーシンクが優勝した事、イングランドで生まれたサッカーのワールドカップで1966年以降イングランドが優勝できていない事を見れば別におかしいことではないと思う。
1934年(=昭和9年)米大リーグがあのベーブ・ルースを伴って日本各地で10戦以上野球の試合を行った。日本代表は一度も勝てなかったが、ベーブルースを数度にわたり三振させた沢村栄治の存在は米国野球記者の報道レポートに今日の日本の姿は在ったろうか?
日本の国技と言われる大相撲を見れば判ろう?最近10名の横綱の内日本人はたったの三名(貴乃花・若乃花・稀勢の里)しかいない。
もっと印象的な最近の例で言えば昨年のサッカーワルドカップカタール大会、あの強豪ドイツ、スペインを我が国日本が逆転勝利した。これも野球同様本場ヨーロッパへ多くの日本人選手が修行に出かけ、インターナショナルな環境下で切磋琢磨したからこそ生まれた事実だろうと思う。
今回のWBCも只々あの大谷が帰ってきてくれた、ダルビッシュもいる、村神様も居る!更には野球ロボットのようなヌートバーがアメリカから駆けつけて参加してくれている・・といったメディアの報道に乗っての「野次馬的応援」ではなく、全種類の国際スポーツ現状をよく理解して応援するのが良いのではないかと思う次第。 サムライ日本頑張れ!・・・よ。