最近、Chat GPTという対話型AIサービスが急速に流行り始めている。我がITの師匠も朝から晩までこれの分析・実践に明け暮れ、我々弟子たちに判りやすく解説・取り扱い説明をしてくれている。
画像面でも、音声面でも、動画面でもどんどんAIが必要条件・データを入れると処理してくれて自分で造るより見かけ上はもの凄い出来栄えで答えてくれる。
モノづくりに疎いタイプの人種(生物学的ではなく性格的な意味での・・)にとっては既に自分を越えてしまったAIにジェラシーすら感じられる時代に成った様だ。
恐ろしい勢いでITデジタル駆使者の間で広がっているという。
いや、それよりAIにとって代わられ仕事を失う人も数多く出てくるような予感がする。
まだこのChatGPTを使って色々な事を試したわけではないが、IT師匠の事務所で色々打ち込んでみたが、その精度に関してはまだまだといった感じだった。
流行歌の歌詞つくりや、あいさつ文、お詫びの手紙の文章や、ひょっとすれば熱烈なラブレターの代筆などには充分機能するだろう。あるいは、きちんとした催事や新製品デビュー時のプレスリリースの原案などは間違いのないものが出来てくるのではないだろうか?
しかし、基本的に数年前までの世界中の情報データをベースにAIがうまく作り上げるので、超専門的な固有名詞や文言は理解できず、いくら繰り返しても反応できないもろさが見て取れた。
例えば我が先祖に新庄直陳(しんじょうなおのぶ)という明治時代の貴族院子爵が居る。茨城麻生藩の末裔で我が曾爺さんにあたる。この人物が学習院大学出で日本の大学野球早慶戦最初の試合の審判を務めたというのだが、この辺りを訊いてみたら幾らやっても「直陳」を「なおのぶ」とふりがなをふれなかった。4回やってもダメだった。
この辺りまだまだ利用に関しては気を付けねばならない部分があるのではないだろうか?
また逆に、自分で作った文章の「誤字・当て字」文章の間違いを「校正」してくれる意味で非常に有用ではないかと踏んでいる。
しかし専門的論文や、特許を取得するための申請書などでこの「校正機能」を使うという事はChatGPTにその文章内容をあからさまにしてしまうので、秘密や未発表の「事実」が公に成ってしまう。もし悪意のあるAIであった場合は、飲み込んだ情報を返答せず無かったことにして自分のものにしてしまうのではないだろうか?という疑念も沸く。
一方で、調べれば調べるほど此の恐ろしさを感ずる。特に独裁国家北朝鮮やプーチン率いるロシア、更には情報隠しで世界から叩かれている中国などはこの対話型AIをどうするだろうという事に興味津々だ。
例えば世界の戦車の優劣は?と問えば、回転砲塔に欠陥のあるロシアの戦車がウクライナの攻撃で砲塔ごとすっ飛ぶ事実をどう評価するか?
https://www.youtube.com/watch?v=wVtrykqkNaY
あるいは少数民族迫害を説明してほしい‥と打ち込めば、新疆ウイグル自治区での迫害などが出てくるだろう。これは中国国内でも皆が見る事が出来る。
これに中国の抱える問題を10件あげて!と入れれば、環境問題、新型コロナ原因、経済問題、人種問題がボロボロ出てくるのではないだろうか?天安門事件!に関しても今まで世界で「常識」とされてきたことがベースなので中国にとってはとてつもなくまずい内容で答えが返ってくるに違いない。
こういった事は、情報統制している国にとっては致命的な事になるのではないだろうか。ナーバスになって「使用禁止」や「使用したものへの懲罰」が生まれるような気がするがどうだろう?
物理的に見られない、使用できない状態にするかもしれない。今後が見ものだ。