今朝の読売新聞の一面にこんな記事が載っていた。
我々が知っている実際の戦争は、終戦後ずいぶん経ってから映画「トラ、トラ、トラ」「遠すぎた橋」「大列車作戦」「日本の一番長い日」「ミッドウェー海戦」「荒鷲の翼」「頭上の敵機」「撃墜王アフリカの星」「プライベート・ライアン」・・・などで知るか、NHKスぺシァル「映像の世紀」などの実録映像で知るしかなかった。
いずれも第二次世界大戦の話。最近の湾岸戦争やウサマ・ビン・ラーディン殺害作戦などは遠隔画像で観る事ができたが、あくまで「どうだったか?」の事後報道で知るのみだった。
それが今回のロシアによるウクライナ侵攻は、リアルタイムでSNS中心に衛星画像やドローン画像情報をCNNやBBCから受けられ、今や現地へ飛んだTVのレポーターの「安全な所からお送りしています・・などのトンチンカンな中継や、現地駐在・特派員のスマホ画像中継があまり意味のない周辺報告に成ってしまっている。それほど戦争の報道が激変したのだ。
遠い安全な外野から広い視野での情報を見られる、この後を予測も出来る、かたずをのむ・・・これって第二次世界大戦の頃であれば、参謀本部の上層部のごく一部の作戦担当の人間にしか出来なかった事だろう?
遠い極東の日本の新聞の第一面にこんな司令官の顔写真が出てしまうなど、昔の西部劇の賞金首の似顔絵ポスターみたいに思えた。
今回の戦争はどんなによくできたゲームより迫力があり、予測が出来ない事なのだ。
「戦争」というもの関して今までの常識が全て変わってしまったのが今回の事変だろう。
話を野鳥に戻そう。
春先の野川流域は色々な野鳥が入れ替わる時期で、1日違うと随分違う種の野鳥に遭遇する事がある。
昨日などは野川の帰りに住宅街に入ってヒヨドリの群れ約40羽ほどがまとまって北へ移動していった。門司と下関の間の関門海峡などをヒヨドリの群れが大挙渡り、ハヤブサがそれを襲う事などで「ヒヨドリの渡り」は有名だが、この目で生のヒヨドリの集団移動を見るのはこれが4回目。しかも東京で観たのは初めてだ。
今日のアップは先々週野川で遭遇したタイワンハクセキレイと思しき個体。8年前長崎の野母崎で初めて観たのでそうではないか?と思ったしだい。
前垂れの様な黒いエプロン部分が広く、喉元の付け根まで黒い部分が繋がっている点で、普通のハクセキレイとの差が判るという超ローカルな分類だろうと思うが、久しぶりだった。
2014年2月23日長崎県の野母崎で遭遇した時の投稿。
http://yamasemiweb.blogspot.com/2014/02/white-wagtail-and-japanese-white-wagtail.html
先々週、野川沿いの葉の花と野鳥のコラボレーションを撮りに行って、アゲハ蝶が給水中の場面に遭遇、それを対岸から撮っている時前を横切ったハクセキレイを追ったらこの個体だった。
黒い前垂れが異常に広いのですぐに判ったが、過去においてタイワンハクセキレイに遭遇した経験が無かったら見逃していたに違いない。経験というものが如何に重要か判った。