いわゆる猛禽類が獲物(知床のように撮影用に撒かれた餌ではなく、自然に生きている獲物)をゲットして食べるまでに運ぶ最中の目撃・撮影はそう多くない。筆者の場合も一番多いのはモズのフライングキャッチだったり、チョウゲンボウの地上に降りてのオケラやバッタの捕獲だ。
その次に多いのがミサゴのダイブ。コイやニゴイ、あるいは大型のウグイ(=熊本ではイダ)を豪快なダイブで捕えて運んで行くところだろうか。
陸の獲物を捕らえる猛禽類では圧倒的にチョウゲンボウが多い。10回以上狩りの様子の一部始終を撮影出来ている。ほとんどが熊本県へヤマセミ観察・収録に行った際の八代・金剛干拓地でのもの。
一方でオオタカも幾度か撮影しているが、ハヤブサの方が獲物を引っ提げての飛翔画像は多い。オオタカやハヤブサは三鷹の野川沿いでも収録している。
今日の猛禽類の場合はハヤブサ。
多分カワラヒワ、あるいはヒヨドリをゲットした直後の画像だと思うが、面白い事が起こったのでご紹介。
場所は熊本県球磨郡錦町の球磨川本流。時期は11月。
本来ヤマセミや大型猛禽類をよく見かける場所で、ハヤブサが重たそうにゆっくりと飛翔しているのを発見!すぐさま500㎜ZOOMで追い写した。
そうしたら、その獲物をぶら下げたハヤブサの周りを数多くの野鳥がくっついて飛んでいる様子が見てとれた。戻ってパソコンを良く調べたらカワラヒワの様だった。
どうやら獲物は仲間のカワラヒワだったようだ。いつまでもハヤブサにまとわりついて飛びつづけていた。今日はその様子の最初の部分をご紹介。結局この日は2時間以上このハヤブサのハンティング以降、河原に降りての食事の様子まで撮影し、日が暮れるまですっかりお付き合いしてしまった。
最初に気が付いて押したシャッターがこれ。
明らかに獲物を下げている様子は肉眼で見てとれた。
此処までは背景の崖も日が当たっているが・・・。
突然背景が真っ暗なエリアに入った途端!ハヤブサの周りの鳥の群れに気が付いた。
Uターンして戻ってくる際も野鳥たちは付いてきていた。
どうやら、ハヤブサの獲物に成った仲間のカワラヒワの様だった。
二度目のターンでカワラヒワたちはハヤブサを追わなくなった。