2021年10月29日金曜日

秋はヤマガラの観察研究に最適なシーズン。 Autumn is the best season for observational studies of the varied tit.

  日本人に一番身近な野鳥って何だろう?昔話に出て来るスズメ?桃太郎の雉(きじ)?それともコッコッコッと庭先で餌を啄ばむ鶏だろうか?

 野鳥に接し始めて、一番身近で人間に懐き、生活空間でも共存できるのはヤマガラだと思っている。

 毎朝愛犬散歩で三鷹の住宅街を徘徊する団塊爺だが、徘徊の時間もルートも道順もほとんど変わらないと、それそれのエリアで道端や電線上で遭遇する野鳥が決まってくる。

 ここ3年間ほぼ毎朝6時に家を出て約2㎞の道程を移動するが、そこで出遭う野鳥は数種類。10月~4月の間2週間に一度は高圧線鉄塔上にオオタカかハヤブサが居る。玄関のドアを開け見上げる位置にいる。

 その次は隣のICUの針葉樹のてっぺんにヒヨドリ。冬季はカワラヒワかシメ。住宅街に入って決まった位置にヒヨドリのペア(すぐ傍の植え込みで毎年繁殖する)

 実は昨日も今日も同じ所でモズが高鳴きをしていた。縄張りを主張しているのだろう。

10月28日の朝モズ。

10月29日の朝モズ。同じ樹の同じてっぺん枝だ。背景の空で2日間の違いが判る。

 またしばらくするとスズメの家族が電柱上の布製の防護附近に・・・。この布袋の中で春に成ると毎年繁殖する。廃屋やアパートの入居者のいない部屋の雨戸戸袋では毎年ムクドリが繁殖をする。更に進むとキジバトの夫婦が同じ電柱附近に居る。

 最後の方でいつも同じ場所で出遭うカラス(ハシボソカラス)。この子は山グルミの実を電線上からアスファルトの道路に落とし殻を割る。殻が硬い場合は朝の配達の軽トラの通り道において車に轢かせて殻を割る。人間社会で共存している野鳥は思っているよりはるかに多いのだ。

 甘柿を2週間で食い尽くしたり、ゴミ箱のビニール袋から中身を道路一杯に広げてしまうカラスたちも含めて東京郊外の三鷹エリアでは野鳥観察に飽きない。

 今日のヤマガラはICU(=国際基督教大学)に隣接するこうした住宅街で、ギリギリ出張ってくるヤマガラの観察画像。

 あまり民家エリアには進出して来ないが、大学と金網一枚で接している我が家付近にはこのヤマガラが結構飛来する。庭に生えたエゴノキの実を狙って良く飛来もする。

 今日はそういった佇まいをご紹介。




こういったポーズを見せてくれるのもヤマガラの特徴。

 樹上にいるヤマガラは他のシジュウカラ、エナガ、コゲラあたりと小群を組みそうだが、意外にヤマガラが群れに入っているのを観る事は少ない。

 木の実、(ひまわりの種が大好き)を抱えて穿っている姿をよく目にする。この後、明治神宮のヤマガラ、小倉の足立山森林公園のヤマガラ、自作巣箱に営巣するヤマガラなどご紹介予定。