今朝の散歩で蝉の声が全く聴こえない事に気が付いた。昨夜雨が降った形跡もある。思い返せば8月1日に梅雨が明け晴天が広がり、夏日(最高気温30度以上)で始まり、一昨日の山梨県に出来た巨大な積乱雲(かなとこ雲)で夏が終わった感じだ、ちょうど8月1か月だけの真夏だったような気がする。
メディアはコロナウイルス禍の現在、リアルタイムで自宅からの液晶画面テレワークを盛んに進めるが、ただ相手の顔見てしゃべるだけで終わる仕事などそう沢山あるとは思えない。
TVのワイドショーなどでは「顔とおしゃべり」がメインなので良いかもしれないが、資料やデータをやり取りし事実を確認しながら進める内容の場合は、Eメールの方がはるかに中身が濃い場合もあるのだ。
昨日の新聞記事の中で、有識者と言われているお偉いさんたちが集まって、蒲島知事さんを囲んで色々述べていたようだが、何一つ具体的な提案が無いので驚いた。まあ一種のヒヤリング・ショーなのだろうが、現場も知らない、球磨川沿線の産業・文化・日常生活もろくに詳しくない人たちばかりだ。
著名なのだろうし経歴だけは立派だが、人吉市~八代市に至るまでの球磨川流域の事はほとんど知らない人に米国のテネシー川の話と並べて何か言われても、我々はテネシー川のことなど全く何も知らない、何処を流れているのかさえも知らない。その上、米国の川と気象と立地条件において球磨川がそっくりの訳なかろう?
言っている事は日本中の洪水災害を起こした河川全てに共通で言えばよい話。球磨川だけに適用すべき話ではないと思うが如何だろう?球磨川の実情を知らないからこそ、そういうその場を繕う大雑把な事しか言えないのだろう。皆さんそれなりの有識者達なのだろうけれど、言っていることが今一つ心に響かない。皆さんは如何だろう?感心しただろうか?
もっと実のある現場に即した専門家の方々の会合を持って欲しい。河川学者や気候学者や国交省・九電・JR九州を入れて・・・。
早急に人吉市中心の球磨川流域の安全と経済復興に繋がる実務レベルのアイディア会議を開くなり、有識者だろうが老若男女・学生・一般人・各界研究者含めて「提案白書」を江戸時代の目安箱のようなシステムで集める事も必要だと思う。提案者には郷土の産物の提供や提案参加費(謝礼=プリントアウト費用・パソコン消耗品費程度で可)を出すのも手だろう。
「提案白書」は「単なる要望書・お願い要請」ではいけない。「目的・目標(数値必須)・手段方法・費用概算・スケジュール」が記されていなければいけない。自分では何もしないで「あーして欲しい、こうして欲しい・・」という要望は誰でも言える。新聞によくありがちな「読者の声」だ。今大事なのは「具体的内容・実現性のある提案」だと思う。
で、今日のこのブログは9月1日、月が替わって初日だ。筆者が今まで見て来た人吉と球磨川流域の画像を幾つかアップしてみたい。ずーっとこのブログをご覧になって頂いている方には「あれ?この写真前も観たぞ」というものも多いがその時は今回の災害はまるで考えていなかった。