2019年10月20日日曜日

団塊世代は真夏開催のTOKYO2020OLYMPIC に当初から反対してきた・・が。 The baby boomers have opposed invitation of the TOKYO 2020 OLYMPIC planning in midsummer from the beginning.

 案の定、真夏・灼熱地獄の東京オリンピック開催に関して、マラソンの実施を札幌でという話が持ち上がり、I.O.C.の強引な決定で変更されようとしている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191018-00010002-doshin-spo 

 相変わらずの京都新聞社説だが、うわべから見える要点は押さえている。
https://this.kiji.is/557823349702231137

 小池東京都知事が、森喜朗会長、安倍晋三首相、橋本聖子オリンピック大臣、札幌市長よりも後になってこの話を知らされたと言って憤慨している。要はつんぼ桟敷に置かれ、集団いじめに遭うような形で、無理強いされたようだ。
 プライドの高い小池百合子都知事がこのまま引き下がるとはとても思えない。現在東京オリンピックはこの件で混沌たる状況に入りつつある。

 これほど唐突にI.O.C.が強権を発動するとは驚かされた。と、言っても実はメディアにはまだ出てきていない真実や、「開催地東京都知事小池百合子抜きの」事前の裏打ち合わせがあったに相違ないのだが。
 しかし小池知事への情報到達が最後だったとは想像だにしなかった。いい大人が、相手が怒り狂うのを判っていながらそこまで露骨に一人の人間を外すか?バックには1200万人の都民がいるってのに。外した後の反動を予測しているのだろうか?

 むしろ、マラソンを走るアスリート本人が、更には各国N.O.C.関連のスポーツドクターたちが、カタール・ドーハのナイター・マラソンでバタバタ途中棄権・倒れた選手たちの状況を観て、一斉に申し入れをしてくるのではないかと危惧していたのだが、トップダウンの方が早いと思ったのか、I.O.C.の方へ話が行っていたようだ。

 知る人によるとあまり人徳が無い、と言われる小池百合子氏がつんぼ桟敷に置かれようが、あの瀬古利彦が一生懸命頑張って実施にこぎつけたMGCっていったい何だったん?などというプライドや建前の話など、もうどうでも良い。

 観客、選手、係員、ボランティア、プレス関係者が暑さで救急搬送されたり、倒れて入院したりすることが充分予想される東京2020でのマラソン開催を、何とか回避することに関しては「今頃何を言う!?」とはいうものの、ある意味正しいだろう。事は命にかかわる問題だ。

 どこまで効果があるか保証のない道路の温度上昇防止対策をしたり、風で飛んでしまうミストを流すなどやっても、根本的な解決にはなるまい?海からの涼風を都心のビル群が遮る東京の暑さと湿度には勝てっこない事は、既にオリンピック招致の2015年頃から「なぜ東京都心は熱帯夜が続くのか?」などの投稿やTVドキュメント番組で良く知られている事。
https://news.yahoo.co.jp/byline/katayamayukiko/20150814-00048485/

 この暑さ問題や、そもそものオリンピック招致に関しては、このブログでも過去数回憂えた内容で投稿している。
 代表的なものが前回リオのオリンピック時2016年と今年の7月、今年の陸上世界選手権がカタールのドーハで行われるのを知った時だ。それ以外の際にもいろいろ述べた事で、奇しくも当たっていた事もあれば外れていることもある。

2016年8月20日の投稿
http://yamasemiweb.blogspot.com/2016/08/the-baby-boomer-thinking-about-media.html

2019年・今年7月7日新国立競技場プレス公開の日の投稿
http://yamasemiweb.blogspot.com/2019/07/2020the-baby-boomers-are-doubt-of.html

 2016年の投稿では森喜朗組織委員会会長はすでに亡くなっているかもしれないと書いてしまったが失礼した。まだ存命で小池都知事を今回見事にハメた様だ。北海道新聞の報道によれば、東京都対北海道・札幌市で費用面その他で相当なバトルが既に始まっている。 この先国内で内紛などしていないで、I.O.C.があまりに横柄だったら国を挙げてマラソン・競歩などロードレースの実施を返上するくらいの強い意志表示が必要かもしれない。捕鯨問題でI.W.C.から脱退したように断固たる姿勢で事を進めるがよかろうと思う。
2019年10月19日北海道新聞ネット版より

 もしマラソンの北海道開催を認めれば、①日本はIOCが頼めば何でも言う事を聞く悪しき前例が出来てしまう。②マラソンが可能なら屋外スポーツは皆札幌開催できるはず、マラソンと競歩だけ優遇はけしからんと、他競技もダメ元で言い出す可能性がある。(=陸上ホッケーやトラック競技・フィールド競技の陸上や、アーチェリー、など)

この先この問題は、国民、都民の一人として注視し続ける義務があると思う。