シナモン・スパロウと言われるニューナイスズメも同様に何度も子育てをする様だ。
相当緑が濃くなり地面の草も初夏の時期より深くなった頃、千歳の森で子育て中のニューナイスズメに遭遇。
天然の樹の小さな洞で子育て中だった。最初に発見した際、樹から10m程離れた草むらにヒナが落ちていたが、そのままにして置いた。其処まで親が餌を運んでいる所は観察出来なかった。
結局3日間通って観察したが、頻繁に親鳥が交代で給餌する姿はヤマセミと全く同じだった。5日後に寄ってみたらもう巣立つたらしく、もうファミリーの姿が見えなかった。
その3日間は深い草にしゃがんで見上げるようにして40m程巣から離れて慎重に撮影した。うち2日間は小雨が降っていて森の奥なので画面は暗くて画像は相当荒い。カメラも年季の入ったフォーサーズ・タイプだし画素数も1000万程度の軽いものだったので、不十分ながらその生態は良く判るのではないだろうか?
このニューナイスズメは熊本の八代や鹿児島でも割によく観られるし、奥日光や奈良公園でも沢山見かけたが、繁殖中に出逢ったのはこの北海道の千歳の森だけだった。その意味からすれば普通のスズメとは違って繁殖の為に渡る野鳥なのだと思う。
2日間横から観察して3日目に少し離れて正面に回ってみたが、時々目が合うものの警戒する様子はなかった。
間違って落下した様だが無事に育ってくれればいいと思う。天敵だらけの千歳の森では難しいかもしれない。