ヤマセミもこれだけ生息密度が濃いと限られた球磨川や支流水域だけでは密集しすぎるのか、森林地帯にまでその生息エリアを広げているグループが存在している事を発見した。
勿論、川や池など魚が豊富に生息する地域を持っていないと生きていけないので、人間の眼には見難いごく細い小川や水路があるのだとは思うが、住宅街に在っても川の土手や周辺を探せば見つかるヤマセミが深い森の部分や竹林界隈で飛び回っている事に驚かされた。今回の人吉合宿でも新しい発見のいくつかに数えて良い項目だと思う。
最初の日は単独でオスに遭遇、翌日はメスに遭遇した。3日目は揃って二羽のつがいに出逢えるかと思ったら、その後は出遭えなかった。しかし遭えなかった理由は時間帯の問題だろうから、明らかにそのエリアで生活しているものと思う。
意味もなく通常生活エリア外をヤマセミが飛行する事はあり得ない。
横にかしいだ孟宗竹に留まっていたヤマセミのオスが竹林を抜けて飛んで行った。あまり竹林を飛ぶヤマセミの画像も撮影した記憶が無い。
この日は後日報告する別の生態を見せてくれたこのオスの画像だけ。
翌日同じ場所の近くでメスに遭遇。
このメスは孟宗竹エリアから杉林を抜けつつ木立の奥深くに消えて行った。
杉林を根城にするヤマセミとしては珍しいグループだ。