ハヤブサがヒヨドリを、オオタカがオナガを、チョウゲンボウがヒヨドリを、フクロウが野ネズミを捕獲したシーン、並びにそれを食べるシーンを撮影出来ている。一人の人間、二つの眼、一本のレンズでは限界がある。ヤマセミの採餌・捕獲シーンとは訳が違う。
今日のトビの食事シーンは、球磨川峡谷部の完全な野生個体だから、湘南海岸・江の島辺りで観光客が無防備に食べているハンバーガーを後ろからかっさらって行くあの名物トビ達とは全然違う。
同じような猛禽類の食事シーンは、つい4か月前奥日光戦場ヶ原で
早朝、フクロウが野ネズミらしき獲物を低い樹上で目を細めて食べるシーンに遭遇して以来だ。これらを比較しつつ観て頂けると嬉しい。
獲物はヒヨドリらしい。球磨川流域のトビは水面近くのアユやイダ(=ウグイ)などの川魚をミサゴの真似をして捕獲することが多いが、他の野鳥を獲物とするシーンは初めて遭遇した。
やはり、鳥類を獲物とした際はその羽根毛をむしり取る事から始まるのだろう。ハヤブサがヒヨドリを獲った際も同じだった。
車の中からとはいえ、手持ちの大口径レンズが動けばその存在は判ってしまう。相手は自然界の動物だもの、せっかくの獲物を横取りされる危険を察知したのだろう。
獲物をぶら下げてトビ去った・・・って洒落ではない。
結構遠くへ行ってしまった。犬が骨を貰うと何処かへ隠すのと一緒か?
此処からは戦場ヶ原のフクロウの食事シーン、やはり行動は似ている。
目を細めてかぶりつく様が何とも言えなかった。
こちらの手持ちレンズの光の動きに気が付いたのだろう、目が合ってしまった。
しょうがねーな!とでも言いたげに獲物を持って飛び去った。