「良くそんな場面を予測して撮れるものだ・・・。」という驚きのメールを頂いたが、勿論そんなもの撮っている最中には全く判らずただ記録を残そうと思って必死にヤマセミを追うだけだとご説明した。
だからこそ、撮影終了後帰京して自宅の大きな液晶画面を凝視して「何が写っているのだろう?何か面白い生態は無いだろうか?」と精査するのだ。ピンが甘くても、画面の半分が草や岩で隠れていてもヤマセミ自体が「何か」をしていれば立派な生態画像なのだ。
数年前、矢黒の淵で高速で飛ぶヤマセミ連写を大きくして観た際、カワセミが真横で全く同じ格好で併走して飛んでいるのを発見!腰を抜かしたことがあったが、それと似たようなものだ。撮影時には解らなかった事、モノが画像精査で浮き出てくるのだ。これだからヤマセミの生態観察を止められない。
今日のシーンは昨日の連続で、何とか岩によじ登ったヤマセミ幼鳥を親がホバリングから急降下して威嚇するという、「ちょっと待てよ!それはやり過ぎではないか?」と、思わず中に割って入りたくなるような場面だ。
画面の背景の明暗や色が画面ごとに替わるが、これは水面の反射が激しいので少しでもヤマセミの動きを観やすくしようとする修正なのでご容赦願いたい。
失速水没した幼鳥が水から上がって岩に留まろうとするのを・・。
親は諫めて、元の左岸へ戻りなさいっ!とでも言っているのだろうか?
厳しく諭す親に逆らって必死で岩に行こうとする幼鳥。
しょーがねーなぁ!と岩へ留まろうとする幼鳥の必死さに根負けした親鳥。
ホバリングして幼鳥の岩とまりを見守る親。
何とか岩にたどり着いた幼鳥。
岩に落ち着く暇もなく・・・。
親が急降下で幼鳥を威嚇攻撃!
いきなり真上からの親の攻撃に身構える幼鳥。
絶妙な間合いで身をひるがえし威嚇する親鳥!
避けたはずみで尻もちをつきそうになる幼鳥!野鳥の親がこんなスパルタ教育をしているなどと誰が想像しているだろう?人間の甘さを垣間見た一瞬だった。