その昔関西の落語家に森乃福郎(初代)というのが居たが、野鳥より身近だったような気がする。
野鳥のフクロウは基本的に夜行性だから、ハンティングの様子などは特殊高感度カメラで撮らねばまず無理だと思っていた。以前NHKなどが自然のアルバムで放映した、色の無い緑と黒のダブルトーン撮影のフクロウを視た事が頭に焼き付いているのだろう。
※現在は高感度カメラの開発で荒れた画面ながらフルカラーが多い。
それが、今回のフクロウは明け方6時半頃大湿原・草原で低く飛びながらあちらこちらの低灌木に留まり、目の前を飛び交う小鳥を襲う素振りを幾度か見せてくれた。
最終的には森の樹林帯へ移動した直後、大きめのネズミと思われる四つ足を見事にゲットした。幸運な事にこの一部始終を撮影出来た。もう狂喜乱舞状態だ。
誰から聞いて、あるいは教えられて出遭えたのではなく、全く偶然広い草原を目を凝らしてノビタキなど夏鳥の飛来を探していた最中の出来事だった。
やはり、野鳥の観察や撮影は自分の脚を使って小まめに目を凝らすことが重要だと再確認した次第。
全く予想もしていなかったので、興奮未だ冷めやらずだ。昼間樹の洞にジーッとしている動きの無いフクロウでも滅多に遭遇出来るものではないだけに、朝っぱらから飛びまくり採餌に成功する一部始終を観る事が出来て撮影まで出来たのだから、驚きと感激が束になって押し寄せた感じだ。
じっくり明日から画像のカットごとに精査してみようと思う。取りあえず今日のブログはさわりの一部分!
シラカバの樹林帯でもフクロウの活動は続いていた。
動きのあるフクロウ系の観察撮影はコミミズクが一番多い。丸太をスパッ!と切ったような顔で何度も噴出してしまうユニークな野鳥だが、フクロウはそれに比べた遥かに大きい。筆者の好きな野鳥のベスト10には必ず入る。