2018年2月19日月曜日

2018年球磨川流域の雛祭レポート。 Report of Japanese traditional Hinamatsuri-Festival in 2018 on the Kumagawa-River area.

 2010年から人吉に通い始めて今回で9年目に突入。合計すると通算50回は越えているが、雪で日程変更したのは初めての事。ただの積雪であれば南九州の事すぐに融けて交通への影響は少ないのだが、今年は気温が低く凍結の恐れなどで何度も高速道路、一般道路も通行止めやチェーン規制が繰り返された。

 八代と人吉の打ち合わせなどが交互にあったのだが、危険な雪中行を繰り返すことを止め、八代市内に連泊した。結果雪の降る中、丸3日間野鳥撮影が出来た。いつも人吉盆地・球磨川流域や周辺山地ヤマセミ中心の観察に比べると色々な意味で珍しい刺激的なバードウォッチング・撮影が出来た。

 追々その成果はこのブログで更新する事にして、今日は今の時期に成ると盛んになる雛祭の飾りつけに関してのレポートを行ってみたい。
 女の子のお祭り「雛祭り」は全国で一般的に行われるが、球磨川流域の人吉~八代エリアでは特に武家文化~庶民文化としても有名で観光資源にも成っている。

 武家文化の頂点が細川家筆頭家老・松井家に伝わる大名のお雛様を展示している八代市の松濱軒(松浜軒)の雛人形展示だろう。
 一方で、庶民の雛祭の地方色豊かなケースの典型が「綾町の雛山飾り」だろう。21世紀に入る頃から山を越えて、宮崎の綾町の大自然を取り入れた雛飾りが球磨川の流れに乗って人吉市や八代市に入って来て広まった様だ。

 これらとはまた一味異なる雛飾り文化を伝えているのが八代駅前の珈琲店ミックの恒例雛飾り展だ。今回はこれを中心に撮影してみた。
八代駅前のミック珈琲店。遠くに見える八代駅ももうすぐ取り壊され建て替わるようだ。その後ろは我が父が勤務していた十條製紙八代工場(=現日本製紙)筆者が太田郷小学校の生徒の頃から57年間変わらなかった駅舎もとうとう無くなってしまうのだろうか。明治41年に出来たという瓦屋根の八代駅舎だがもったいない気もする。
入り口に展示されているお雛様

カウンター席に向かって並んだお雛様

この手はミック珈琲店でしか観られない。

貴重な日本の雛文化

創作雛も壁に幾つも・・・。

うっかり見落としてしまうマメ雛。あくまで情報提供のブログなので、航空会社の機内誌の様に、ごく一部だけ切り取ったような気取った撮影手法はとらない。でも、すんません、お客さんがいるのでストロボは遠慮した手前、ブレちゃった。(恥)

この時期店内は色々なお雛様展示で賑わっている。

いつものヤマセミ君が出迎えてくれる、筆者のヤマセミ狂いの原点。

ミックさんから頂いた自家製ポン酢

八代市内一般家庭の「綾町流・雛山」

土筆やふきのとう、スミレなどを一緒に飾る。

2017年度の綾町の雛山祭り資料URL

八代市松濱軒の松井家お雛様

同じく松井家のお雛様