2017年9月13日水曜日

ササゴイの生態観察はなかなか難しい。 Ecology observation of Green-backed heron is quite difficult.

 自分の羽毛や、小さな木の葉を浮かべて魚をおびき寄せ瞬時にして採餌するササゴイの撒餌漁は全国各地で視られる生態だ。しかし、これはササゴイに限った事ではなく、ダイサギなども行う場面を撮影したことがある。球磨川漁協の漁師さんの話では、何とヤマセミも非常にまれではあるが、似た様な事を行うという。

 いつか証拠画像を収録してみたいとは思うが、筆者自身は残念ながらそういう場面に遭遇した事は無かった。葦北にお住いの濱崎さんが唯一自分の風切り羽と思われるのを抜いて口にくわえて遊ぶヤマセミの画像を撮影されている。非常に貴重な画像だ。

 しかし、ササゴイと言えばそういった撒餌漁の画像ばかりで、実際に飛び回っている所の画像や親子で幼鳥訓練を行っている様の画像を見た事が無かった。しかし今年の繁殖期、ヤマセミの幼鳥教育を観察中に何度も目の前を横切るササゴイ母娘の画像を撮影。

 それから見えて来た飛翔訓練は、ヤマセミやツバメと全く一緒だった。
ヤマセミを見ていたら、対岸からこちら側右岸へ大きめの野鳥が飛来!

アオサギかと思いきや、ササゴイの幼鳥、ゴイサギの幼鳥とよく似ているがやはりホシゴイというのだろうか?

けっこう横まで来てくれた。

沖の岩にササゴイの成鳥・親鳥と思われる個体が一羽!

飛び立って、幼鳥を先導し始めた。

普通は親が後ろを取るのだが、ササゴイの場合は先導している。

数回こうして球磨川の真ん中あたりを行ったり来たりしていた。対岸の白い点はそれを見守るヤマセミファミリー。人吉ならではの画像だ。

一度だけ右岸の岩場を親子でこちらに向かって飛んで来た。

よく見たら3羽いたが、ササゴイの三羽での飛行は初めて撮影した。

その後は幼鳥も単独で幾度も目の前を往復してくれた。

地上では比較的のっそり動くササゴイも飛行中は結構綺麗だ。