しかし、今回目の前で採餌ダイブを行ったのは人吉市内の球磨川本流に5カ所ある水位計からだった。
此の水位計は球磨川が上流の大雨で増水した際、危険を察知する為のものだが、水中にいきなりH鋼で作られているので、流れて来たゴミが常に絡まっている。H鋼の根元に竹や樹木の破片が沢山絡まっているのが常だ。
実はこのゴミが小魚にとって格好の住みかとなっている。ヤマセミやカワセミは勿論その事を良く知っている。従って、単に留まりやすいからヤマセミが此処を好んで羽根休めにするのではない事を今回の撮影画像が証明している。
獲物の魚は小さいが、このヤマセミ4度のダイブで3度採餌成功している。小さくとも確率が高いという事はヤマセミにとって重要な事なのだろう。
かすかに口を開いているのが見える。明らかに採餌ダイブだ。
真下へ短いダイブはそう滅多に見られる事ではない。