唯一、川辺川でつがいの相方を失くしたオスの後釜に収まろうと近所の若鳥メスが2羽で跡目争いをするさまを動画で捉えた相良村にお住いの奥山さんの映像を見せて頂いたのみだ。
しかし今回、東京に戻って画像整理の途中、球磨川本流の細い脇流でメス同士が追い回しチェイスを行っている場面が写っていた。メス同士が声を上げて追いかけっこをするのは初めてなので生態的には貴重な画像かも知れない。
主役は右の風切り羽が欠落しているこのメス、いつも見慣れたメスだ。
球磨川の大きな中州部分をけたたましく飛び回っていた。
気温0℃の3月1日朝9時前だった。
葦原から堤防道路上を飛び回り非常に興奮している事が見てとれた。
その内、もう一羽が狭い水路沿いに先を行くメスを追い掛けて来た。
この時点では逃げてタチヤナギに留まろうとするのがメス、追うのはオスだとばかり思っていた。
タチヤナギに留まろうとするのがメスなのは主翼裏の褐色で明白。
しかし追い掛けて来て急ターンした方もメスである事に此のカットで初めて気が付き驚かされたわけだ。こういう状況は非常に珍しい。