2015年11月30日月曜日

人吉郊外の山でコシジロヤマドリに出遭った! Today I encountered White‐rumped copper pheasants at deep mountain of outside of Hitoyoshi.

  昨日のオオハクチョウの記事が人吉新聞に載っていて少し安心した。天からの恵みで人吉を訪れてくれたオオハクチョウだもの、是非子供たちに自然な状態で観察させてあげるべきだろう。熊本市内の江津湖にある熊本市動稙物園に行ってもコブハクチョウしか見られないのだ。子供たちが読む童話やおとぎ話に出てくる大型の鳥はなんといってもハクチョウが一番多い。生で目の前に居る大きなオオハクチョウを視られるなど一生に一度あるかないかのビッグチャンスではないか?
 昨年大阪の淀川にコミミズクが飛来した時は、近所の学校の屋外活動で子供たちが観察できたという。

 伝え聞く処によると、せっかく飛んできたオオハクチョウの飛来情報を一部の者だけで独占し、メディアやブログで一般の方にはオオハクチョウが飛び去ってから情報公開するように・・・などといういやらしい話もあったそうだが、意地悪以外の何ものでもない。一般常識に欠けた野鳥ファン・エゴの極みだろう。

 自分の住んでいる地域に飛来した珍しい野鳥に関して、何か特権や利権を得たような気分になるのだろうか?間違った思い込みの保護意識による上から目線の規制・指示を発信する者は全国の野鳥団体関係者に時々居るようだ。野鳥団体関係者が一般の方から忌み嫌われる一番の原因のような気がする。自然界の野鳥は決して一部の団体のペットではない。

 見慣れぬ大きな野鳥だもの、現実的には地元の方々は既に広く知っており、今日も自転車で皆さん観察に行かれていた。カメラを抱えてヤマセミを観察していた筆者にも、見ず知らずの3名もの方が通りすがりに「オオハクチョウ観られましたか?」とか「オオハクチョウの来とっとぞ!」とワザワザご親切に声を掛けて下さった。子供の下校を待って一緒に観に行くという方もいた。これが普通の日本人だろうと思う。

行きつけのチャンポン屋さんで「観られましたか?」と見せてくれた人吉新聞。

 今日の本題はこれからだ。懇意にして頂いている方の施設を見学に行き、そのついでに山奥に分け入り球磨川支流のまた支流の奥へ連れて行って頂いた。山の話、植物の話、その他団塊世代としての色々な話をして戻る途中、尾の長いキジのような野鳥に出遭った。道幅2mあるかないかの山奥だが車の中から何とか撮影した。調べたらコシジロヤマドリらしい。準絶滅危惧種だそうだ。勿論その存在も知らず観た事も無い大型の野鳥だった。矢黒神社のご利益がまた出たようだ。有り難い事。
尾っぽが長くて入りきれていない。

盛んに地上で採餌中だったようだ。たしかもう一羽居たように見えた。つがいなのか群れなのか不明だが、もう一度同じ場所に行けと言われても、残念ながら一人では全然わからない。自然な状況でヤマドリに出遭えるとはとても思っていなかったので興奮がまだ醒め止まない。

木々の間にアオゲラが・・・。


 今日はこれ以外4か所でヤマセミのつがいの生態を観察撮影。その他、イカルの群れ、アオゲラを二羽同時に撮影など、色々な出遭いが有った。橋の欄干に留まったヤマセミが車の通過にたじろぐ姿なども撮影出来て収穫は多かった。