2015年11月30日月曜日

人吉郊外の山でコシジロヤマドリに出遭った! Today I encountered White‐rumped copper pheasants at deep mountain of outside of Hitoyoshi.

  昨日のオオハクチョウの記事が人吉新聞に載っていて少し安心した。天からの恵みで人吉を訪れてくれたオオハクチョウだもの、是非子供たちに自然な状態で観察させてあげるべきだろう。熊本市内の江津湖にある熊本市動稙物園に行ってもコブハクチョウしか見られないのだ。子供たちが読む童話やおとぎ話に出てくる大型の鳥はなんといってもハクチョウが一番多い。生で目の前に居る大きなオオハクチョウを視られるなど一生に一度あるかないかのビッグチャンスではないか?
 昨年大阪の淀川にコミミズクが飛来した時は、近所の学校の屋外活動で子供たちが観察できたという。

 伝え聞く処によると、せっかく飛んできたオオハクチョウの飛来情報を一部の者だけで独占し、メディアやブログで一般の方にはオオハクチョウが飛び去ってから情報公開するように・・・などといういやらしい話もあったそうだが、意地悪以外の何ものでもない。一般常識に欠けた野鳥ファン・エゴの極みだろう。

 自分の住んでいる地域に飛来した珍しい野鳥に関して、何か特権や利権を得たような気分になるのだろうか?間違った思い込みの保護意識による上から目線の規制・指示を発信する者は全国の野鳥団体関係者に時々居るようだ。野鳥団体関係者が一般の方から忌み嫌われる一番の原因のような気がする。自然界の野鳥は決して一部の団体のペットではない。

 見慣れぬ大きな野鳥だもの、現実的には地元の方々は既に広く知っており、今日も自転車で皆さん観察に行かれていた。カメラを抱えてヤマセミを観察していた筆者にも、見ず知らずの3名もの方が通りすがりに「オオハクチョウ観られましたか?」とか「オオハクチョウの来とっとぞ!」とワザワザご親切に声を掛けて下さった。子供の下校を待って一緒に観に行くという方もいた。これが普通の日本人だろうと思う。

行きつけのチャンポン屋さんで「観られましたか?」と見せてくれた人吉新聞。

 今日の本題はこれからだ。懇意にして頂いている方の施設を見学に行き、そのついでに山奥に分け入り球磨川支流のまた支流の奥へ連れて行って頂いた。山の話、植物の話、その他団塊世代としての色々な話をして戻る途中、尾の長いキジのような野鳥に出遭った。道幅2mあるかないかの山奥だが車の中から何とか撮影した。調べたらコシジロヤマドリらしい。準絶滅危惧種だそうだ。勿論その存在も知らず観た事も無い大型の野鳥だった。矢黒神社のご利益がまた出たようだ。有り難い事。
尾っぽが長くて入りきれていない。

盛んに地上で採餌中だったようだ。たしかもう一羽居たように見えた。つがいなのか群れなのか不明だが、もう一度同じ場所に行けと言われても、残念ながら一人では全然わからない。自然な状況でヤマドリに出遭えるとはとても思っていなかったので興奮がまだ醒め止まない。

木々の間にアオゲラが・・・。


 今日はこれ以外4か所でヤマセミのつがいの生態を観察撮影。その他、イカルの群れ、アオゲラを二羽同時に撮影など、色々な出遭いが有った。橋の欄干に留まったヤマセミが車の通過にたじろぐ姿なども撮影出来て収穫は多かった。


2015年11月29日日曜日

内陸にオオハクチョウ! It is a whooper swan in inland basin !

 やはり寒い朝になった今日、何かテニスのイベントが有るらしく、騒々しい八代から予定を早めて朝6時半に移動。いつもとは違うヤマセミの新たなポイントを発見!霧がまだ晴れない早朝から色々な生態を観察・撮影。そうこうするうち、朝8時半頃だったか日ごろお世話になっているアユ漁師さんから経由でオオハクチョウが飛来しているとの情報。

 オオハクチョウは出水のツルの群れに交じって一緒に飛んでくる姿を捉えたり、鹿児島県内の川内川で4~5羽温泉町に居るのを観察した事が有る。

 地元の辻先生とポツポツ雨しずくが落ち始めた頃、現場まで車を走らせ行ってみる事にした。優雅な姿は昨日まで鹿児島で出遭った猛禽類とはまた全然違う次元の雰囲気で野鳥達の幅の広さを感じないではいられなかった。

 周りのカモ類やカワウに交じってのんびりと佇んでいた。すぐにヤマセミの観察に戻ったが、いきなりいつの間にか対岸に沢山の車がやってきてワイワイやっているので何かと思ったらオオハクチョウ目当てらしかった。すぐにまたヤマセミ観察に戻ろうと、しばらくして振り返ったらなんとオオハクチョウが2羽並んでこちらへ飛んできた。民家の上空を飛んでいくオオハクチョウは多分珍しいのだろうと少しシャッターを切ったがどこか違和感のある画像になっていた。

上流に向かって優雅に泳いでいた。

カワウが飛んでも見向きもしない。

対岸にいきなり車がたくさん現れて見物大会が始まった。意外な事に逃げないので、何処か人馴れしていると思える感じだった。

500mほど離れた時、何気なく振り返ったらいきなり2羽で飛んできたので、慌ててカメラを向けた。大勢の見物人たちの車の移動に驚いたか、嫌気がさしたのかもしれない。

こういう位置で撮れるとは思ってもみなかったが、バランスの良いフォルムが良く判る。

シンクロして飛ぶのかと思いきや、バラバラの時もあった。

眼の前を横切った2羽は民家の上を越えて何処かへ飛んで行った。

再び鹿児島の別の干拓地でオオタカの成長と幼鳥。It is growth and a young Northern Goshawks again at another reclaimed land of Kagoshima.

 鹿児島県の干拓地には猛禽類が豊富にいるという事を今回の探鳥行ではっきりと体験・確認した。今日は今までとは違う場所に3時間だけ滞在。オオタカの成鳥と幼鳥に出遭えた。今日は成鳥のご紹介!

 鹿児島市からは非常に離れているが、割に人家に近い面白い場所で、近所にお住いの野鳥ファンが多いエリアらしい。皆さん熱心に観察されていて、日本野鳥の会熊本県支部長の高野先生のクロツラ連絡会の方(女性)も偶然いらして、色々アドバイスを頂いた。

 




状況証拠的な画像だが、後ろに住宅街や走る大型車両がこの場所の特異性を物語っている。鹿児島県にはこういう場所が結構あるそうだ。このオオタカは地元の観察者の方々もほぼ認識されていて、他の個体と共に幼鳥、成鳥共に見守っておられるとの事。ハイイロチュウヒやチュウヒなどと全く違うその飛び方、採餌の仕方に目から鱗状態だった。




 

2015年11月28日土曜日

鹿児島の干拓地は猛禽類だらけ! The reclaimed land of Kagoshima is full of Raptores!

 今朝の鹿児島は桜島が初冠雪、霧島辺りは積雪・霧氷で真っ白らしい。一時は九州道もチェーン規制だとか?レンタカーなのでチェーンやスタッドレスなど有る訳もなく、いざという時は地道の普通道路を行くしかない。今回の目的の一つでもある「干拓地めぐりで冬鳥を探す~」というテーマはいつの間にか猛禽類のオンパレードになってしまった。

 今日はその一つの干拓地でのダイジェスト。種類ごとの解説は江戸へ戻って年末にかけてゆっくり整理してからアップの予定。まずは今日雨の予定が数度に分けて合計ほんの20分ほど降っただけで後は基本的に晴れ間が出ていたので、寒さをしのぎながら休耕地だらけの干拓地のど真ん中で粘ってみた。

 なんと!鳥視の地元の方2名に遭遇、丁寧にいろいろ説明・情報を頂いた。シークレットポイントにまでワザワザご案内頂くなど、大変親切にして頂いた、部外者に意地悪な人間の居るどこかの干拓地や関東の渡良瀬遊水地等とは違う、とてもアットホーム的な場所だった。お二方には筆者のヤマセミの写真集を贈呈して感謝の意を表した。

 最初に出遭ったのは騒々しいアトリの大群とニュウナイスズメの大群。ニュウナイスズメは不知火干拓や球磨川沿いの葦原にも居たが同じ部隊だろうか?それともそれだけ多いという事なのか?
 アトリは朝陽を浴びてキラキラ飛び回りとても綺麗だった。

撮ろうと思って撮れる画像ではない。壁のようだった。

ニュウナイスズメはアトリほど神経質ではなく、車が真下を通っても逃げなかった。

我が耳を疑ったのは聴きなれたヤマセミの声が干拓地のど真ん中で聴こえた時だった。「えっ?まじかよ、田んぼの真ん中だぞ?」と思う間もなく、なんと農業用水の水路の中を飛んできた!

さすがにこちらの姿を視て上空に舞い上がり、様子を見たかったのか上空をぐるりと一周してから去って行った。

1時間ほどたった時カラスの群れが騒々しいので目を向けると、一羽のハヤブサ(画面真ん中)を巡ってチェイスが始まっていた。

数羽に取り囲まれてモビングされていたというよりマジに攻撃をされていた…と思った途端、ハヤブサの方から追いかけまわし始め、体当たりした瞬間!カラスがまるで石が落ちるがごとくクルクル回りながら落下していった。左のカラスが落下していく個体、右のカラスは逃げた!真ん中は怒り狂って体当たりしたハヤブサ。離れた深いススキの藪に落下しハヤブサも降りたので食事なのだろうか?いざとなれば自分より大きなカラスを一瞬で落としてしまう猛禽類の凄さを目の当たりにして興奮!

一方で、なんと農業用水にダイブして餌を捉えたミサゴ!海に近いのでボラだろうか?幅4m有るか否かの農業用水に、こんなにデカい魚がいること自体これまた驚かされた。


最後は電信柱に留まっていたチョウゲンボウ!こんな傍で観察できたのは初めて。手すり2~3本よじ登っても逃げそうになかった。

実はヤマセミに遭遇地た直後、遠い山裾に、昨日遭遇したハイイロチュウヒの雄を発見!昨日の今日だから間違える訳もないが、急降下した後見失ってしまった。その後お逢いした2名の野鳥保護の方々に別々に訊いたところ、二日前に入ったそうだ。つがいかどうか判らないがオス2羽メス1羽だという事らしい。情報は早いのだ。気温が急に下がったからなのか?二日続けて違う場所でハイイロチュウヒの雄に出遭えるなど、やはり今年のラッキーはきっとこれで使い果たしてしまっただろう。

 

 

2015年11月27日金曜日

南九州でハイイロチュウヒのオスに遭遇!綺麗な姿に感動。 I met with a male of the hen harrier in South Kyushu! I was impressed by a beautiful figure.

 ものすごい天候になって仕舞った今日の南西部九州。何度も虹が出るは、強風・土砂降りの雨に見舞われるは、猫の目のように変わる天候に翻弄されてしまった。

 しかし、以前からGoogleマップで目星をつけていた場所に行ってものの30分も経たないうちに、虹のかかる空をバックにハイイロチュウヒのオスとオオタカの飛翔に遭遇。
 野鳥関係の知り合いは一人もおらず、事前情報も全くなかったが、グーグルマップとストリートビュウのみで勘を頼りの初訪問の場所だったが、意外にも超ラッキーな体験をさせて頂いた。何故か最近はヤマセミばかりでなく猛禽類に遭遇する機会が多く、それなりに証拠写真も押さえられて嬉しい事この上ない。これも人吉の矢黒神社のご加護だろうか?

 過去においてハイイロチュウヒのオスに関しては栃木の渡良瀬遊水地、阿蘇外輪山で遭遇したのみ。メス、あるいは若鳥には同じく渡良瀬遊水地、人吉盆地の奥で遭遇できたが久しぶりのオスに遭遇できた。やはり異様なほどきれいな野鳥だ。






殆ど羽ばたかず、滑空しながら風に乗って右に左に全体でターンする姿はシャッターを押すのを忘れてしまうほど綺麗だった。移動の途中だったので長時間居られなかったし、多分二度と訪れる事もないだろう場所なので、一期一会とはまさにこの事と思う次第だった。



2015年11月26日木曜日

この時期のヤマセミつがい2羽の距離はビミョー。  The distance of two crested kingfisher pairs of this time is delicate.

 今日はヤマセミに関してちょっと細かい話をしようと思う。今まで出版されたヤマセミに関する生態に関する書物は非常に少ない。あの野鳥を描かせたら右に出る者のいない伊藤若冲ですら、カワセミは描いてもヤマセミだけは描いていない事からも、江戸時代からなかなか出遭い難い野鳥の一つだったのだろうと推察する。  数少ない記述や、ヤマセミ研究者の方のネット・ブログなどを見ても、ヤマセミは繁殖期を終えると真夏以降次の繁殖期までオス・メスバラバラになり単独行動をすると出ている。

 しかし、たとえそれが人吉球磨エリアに限った特別な事だとしても、そういう単独行動は無く成鳥に関して言えば通年でつがいは一緒に暮らしている。今までの説からすれば年間でも一番バラバラの単独行動をしているはずの今頃、数か所で異なるヤマセミのつがいの距離感を観察できたのでアップしたいと思う。

 この時期のヤマセミのつがいは殆ど横に並んで、にっこり笑った写真はまず撮れない。横に並ぼうとしないのだ。どちらかが傍へ行こうとすると、もう一方は声を荒げて逃げ去る!何故だか判らないが、この時期のヤマセミのつがいは何処かつっけんどんだ。しかし基本的な行動は終日一緒なのだから余計わからない。その距離10~20mで一日中一緒に居る。これがまた逆に観察していて非常に面白い。

 
人吉市内では数年前から矢黒神社をテリトリーとする有名な存在のヤマセミ君。観察できるのは矢黒神社にお参りした日の早朝のほんの数分間のみ。日中はまず出遭えない。不思議な事だが、お賽銭をはずむと出遭いやすくなることは統計的に数値が出ている。

その彼がつがいの相手と一緒に居る毎朝の距離感がこれだ。右の樹と左の樹にいる2羽のヤマセミがご覧いただけるだろうか?白く写っているのがそれ。

左の枝に留まっているオスのヤマセミ君へメスが近寄って一緒の枝に留まろうとする。

せっかくメスが来てくれたのに、オスのヤマセミ君はご覧のとおり逃げてしまった。

こちらは同じ日の川辺川のヤマセミつがいの距離関係。右上の木の枝と左下の岩の上のヤマセミがご覧いただけよう。この時期、これ以上近づくことはまずない。

まったく同じ状況は、球磨川本流のつがいでも見て取れた。一日でこういう場面を撮影できるのはやはり5年間通い詰めた事と、毎日ヤマセミ達の情報を送って下さる古江之人さんと辻正彦先生のご協力の賜物。

今日はお互い近寄ってもこの距離が精いっぱいだった。これが何故なのか?この先解明できるかどうか判らないが、年中一緒だと息が詰まるのだろうか?まさか人間の夫婦とは違うと思うのだが摩訶不思議だ。

昨日は、球磨川本流あさぎり町のつがい、錦町のつがい、人吉市内のつがい2組、支流万江川のつがい、支流川辺川のつがい、全て似たような状況で撮影できているので間違いないと思う。支流胸川のヤマセミのみ夕方一羽で架線に留まり鳴いていたが、鳴いていたという事はつがいのもう一羽が傍に居るという事だろうと思う。

 

2015年11月25日水曜日

熊本入りして妙に野鳥の群れに出遭うチャンスが多い気がする。 I met with a flock of various kinds of wild birds in Kumamoto.

 熊本入りして3泊したが、数か月前とはやはりずいぶん野鳥に関する状況が変わって観えた。群れで飛ぶ種類が多いように感ずる。カワウを筆頭に、南阿蘇のイカル、カワラヒワ、タゲリ、ニュウナイスズメ、などなど。

 今日の画像はそれらをダイジェストでご紹介。勿論人吉のヤマセミも以前の状態に戻りつつあり、ここ1~2年姿が観えなかった場所への復帰も確認できて喜ばしい限りだ。最初の1日で6ヵ所のヤマセミを撮影できた。ただ長崎国体のボート会場になった人吉城跡わきの木山の淵にはまだ戻って来ていない模様。一度追いやった野鳥はなかなか元の場所に戻ってこない。

 

南阿蘇の野草園でイカルの群れ。地上で採餌中はパチパチ木の実だか何かを食べる音で森の中が異様な音で埋め尽くされる。これはこの時期、毎年の事のようだ。

不知火干拓に移動して昨年同様ツリスガラの群れをあてにしたら、ニュウナイスズメの大群だった。

これまたものすごいザワツキで 場所はすぐに判る。電線に並んだ姿は壮観だった。

タゲリも群れで居た。20羽ほどだがまとまって行動。流行のドローンではない旧式のラジコン・ヘリの飛翔と音に驚いてしばらく飛び回ってくれた。

人吉に入って球磨川支流でカワラヒワの群れ、中に見慣れない野鳥が一羽だけ入っていたがはぐれたアトリのようだった。初めて視る風景だが、同じ仲間なのできっと良く有る事なのだろう。

明日から少し天気が下り坂。球磨川本流に枯れすすき。しかし気温は未だ20℃もあってどこが晩秋なのだ?早く寒くなってほしい。雨になったらホテルに缶詰めで画層整理とブログアップに精進したい。








2015年11月22日日曜日

団塊世代の考える最近の出来事。 The recent event that the lump of the baby boomer generation thinks about.

 最近、メディア報道を見ている限り、今までにあまりなかったようなケースが起こって、世界が極めて不安定になっているような気がする。南沙諸島への中国進出、安保法案の国会デモの一件。シリア難民の大移動。ISISによるフランス、ベルギー、マリの大規模同時テロ。

 これらに関する大手メディアの報道、日本のメディアの対応不足、不勉強極まりない貧弱なレポーター、ジャーナリストの報道・解説。片や事実をよく精査しない自己主張ばかりのネット情報。欲しくもない余計な情報がどんどん押しつけがましく増えて使いにくくなるFacebookなど・・・。

 特にFB友達が○○にいいね!しました・・・などと聞きたくもないウザイ情報が多すぎる!何とかならないのか?FBの友達などというものは、元々そんなに深い関係じゃないのだから、その相手が自分との関わり以外で何をしようと知りたくもない。とにかく最近のFBはおかしい、確実に悪いSNSになってきた。

 こんな状態だから余程、情報というモノに対して選別・吟味・比較の心を持って当たらないと大変な状況に陥る世の中になってきたと感ずる。ITの開発普及と情報端末のばい菌の様なはびこりで人間という生き物が今大きく変わろうとしていると思うのは、筆者ばかりではないだろう。

 CA、昔でいえばスチュワーデス上がりの同級生と安保法案反対国会デモの話になった時、面白い事を言っていた。「私、最初シールズっていうからオットセイが集まって何してんのかしらと思ったわ・・。」だと。その挙句にデモに行ってきたという、行ったというより観に行ったのだそうだ。何故か問うと「だって、若い人達が何をやっているのだか知らないけど熱中して行動するって良いじゃない?可愛いじゃない?応援しようと思ったの。」これだ。

 で、行ってどうだったか?訊いたら「ちょっと、聴いてよトイレが無いのよ!死ぬかと思ったわ」何のため、何をしに行ったかお判りだろう?一緒に行った仲間6~7名も似たり寄ったりで感想はとにかくトイレが無かった…だそうだ。あのデモ隊の中の何名がこんな感じだったのだろう?

 今や世の中の大きな集会、民衆を集めたイベント、行動には「メディア受け」を狙った作為的なものが有るに決まっていると思って間違いないだろうと思う。だいぶ前の日比谷公園の年越し派遣村辺りから「ヤラセ」に近い作為的な何かが流行りはじめている。

 何年前だったか、年始3日の箱根駅伝のゴールの後、その足で大手町から日比谷公園まで「年越し派遣村」の現場に行ったことが有る。歩いて20分も掛からない距離だ。

 そこで見たのは、何処とは言わないがTV局の中継車と黒い車3台が立ち入り規制された緑色のプラスティックのフェンスの外側にサーッと停まり、中からレポーターと男の人が出てきて日比谷公園バックに中継を始めた。傍に寄って観ていたら、レポーターがその男の人(実はホームレス役の仕込みエキストラらしい)に「財布の中を見せてください」と言って男の人の財布を覗きカメラで写していた。そうしてレポーターが言った言葉に腰が抜けそうになった。

「皆さん!観てください、この年明けに全財産がたったの千円札数枚に小銭です。この為に年越し村の役割はまだ終われませんね?」と言ってまた来た時と同じようにサーッと引き揚げて行ったのだった。瞬時に思った。日本のメディアって皆ヤラセなのかよ?

 その時、手持ちの財布に入った現金がそいつの全財産って?誰がいつ決めたんだ?家に帰りゃ銀行口座に数百万貯金が有るかもしれないだろ?お年玉をもらったばかりの小学生じゃあるまいに、誰が全財産などもって歩くものか、正月の三が日から・・・。

 テレビから伝わる報道関係の話は殆どがこの類になってしまったようだ。そうして無邪気な老人たち、疑う事を知らずモノを深く考えない若者たちは見事にメディアに洗脳されてしまう。ゆゆしき事態だと思うのだが・・・。

 団塊世代でそれなりに自分なりの生き方をしてきた人達は、65歳を超えて今人生の終局期に入っている。もちろん既に寿命を使い切ってしまった仲間も結構いる。「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」でも述べたとおり、団塊世代の人間たちは千差万別で色々なタイプがいる。勿論今のメディアが如何にいい加減でデタラメかを知っている者も多い。しかしその一方で頭の方に出てきた元スチュワーデスたちの様なノーテンキな者達も決して少なくはない。

 こんなことを考えながら、いつの間にANAのボーイング787の座席に座った途端寝込んでしまった。気が付いたらいつの間にやら離陸して、既に熊本市の金峰山を迂回するところだった。横島干拓地や江津湖を眼下に見下ろしながら熊本空港に到着したのだった。

 さて今回はどのような出遭いが待っているだろう?楽しみ楽しみ。休暇村南阿蘇の高いコースのクセして酷い夕食に驚いて、出だしからケツマズイタが何とか気を持ち直して明日から頑張ろうと思う。

 阿蘇の外輪山へ行ってみたが、遠くでノスリがホバリングし、チュウヒだかハイイロチュウヒのメスらしき猛禽が低いフライトでススキの高原を行ったり来たりしていた。とてもレンズで追える距離ではないので撮影はしなかったが、腰の白さ、Vの字飛行、ススキギリギリの飛行などから判断した。

 画像は放牧されている阿蘇の赤牛君!



明日は是非、哺乳類ではなく鳥類の画像と行きたいものだ。




2015年11月21日土曜日

明日から再び今年5回目の熊本・人吉へ! Tomorrow, I will go to 5th trip of this year to Hitoyoshi again for watching and photographing crested kingfishers.

 明日早朝、2ヶ月ぶりに今年5回目の熊本人吉ツアーに出発する。狙いは初冬のヤマセミの若鳥たちのペアリング観察。一昨年12月球磨川でヤマセミの早すぎる求愛給餌を観察。その際収録した観察動画を長い事このYAMASEMI WEB巻頭につい1週間前まで紹介していたが、今年もその若鳥たちにとって重要なペアリングの季節の生態を観察にいく。

 この時期のヤマセミはつがいで行動する永年のペアと、今年の春先に生まれてまだ1年経過していない幼鳥・若鳥が混在している。その若鳥が来年早くも繁殖行動に入るための相手とカップルになるための時期がこの晩秋から初冬に掛けての時期なのだ。過去5年間の観察によると、必ずしも生まれた次の年にすぐつがいになれるとは限らないようで、独り者のまま次のシーズンを送る個体も居るようだ。このあたりを少しでも確実に観察したいと思っている。

 同時に鹿児島県や宮崎県にお住まいの、永年お世話になった先輩達と久しぶりに再会する予定も入れた2週間に成る予定。今日は今年秋口収録の人吉界隈のランダム野鳥画像をアップした。

ヒバリもペアリングだろうか?やたら2羽が接近して上空で追いまわし中。

上空で囀るのは春先だけではないようだ。

それをさらに上空でホバリングで見下ろすノスリ。

2時間にわたる食事風景を見せてくれたハヤブサ。その動画をアップしてみた。コンパクトデジカメの動画機能で、しかも相当離れた様子を手持ち撮影したので、あくまで証拠動画でしかないが・・。

人吉市内の橋の上からヤマセミの飛翔。

6羽のカイツブリ家族だったが、一斉に6羽はとうとう同時に浮上してくれなかった。

ハイイロチュウヒの雌幼鳥が飛来した時の他の野鳥達の行動が面白かった。

まずけたたましく藪の中から飛び出して一目散に逃げたのがバン、もしくはオオバン幼鳥?

さすがのヤマセミ君も一番最後に鳴きながら避難して行った。

今回は2週間と長く、早朝から行動が多いので、ブログ更新など不定期に成るが、ご了承いただきたい。もちろん面白い情報などがあれば即アップしてみたい。