今日はその一つの干拓地でのダイジェスト。種類ごとの解説は江戸へ戻って年末にかけてゆっくり整理してからアップの予定。まずは今日雨の予定が数度に分けて合計ほんの20分ほど降っただけで後は基本的に晴れ間が出ていたので、寒さをしのぎながら休耕地だらけの干拓地のど真ん中で粘ってみた。
なんと!鳥視の地元の方2名に遭遇、丁寧にいろいろ説明・情報を頂いた。シークレットポイントにまでワザワザご案内頂くなど、大変親切にして頂いた、部外者に意地悪な人間の居るどこかの干拓地や関東の渡良瀬遊水地等とは違う、とてもアットホーム的な場所だった。お二方には筆者のヤマセミの写真集を贈呈して感謝の意を表した。
最初に出遭ったのは騒々しいアトリの大群とニュウナイスズメの大群。ニュウナイスズメは不知火干拓や球磨川沿いの葦原にも居たが同じ部隊だろうか?それともそれだけ多いという事なのか?
アトリは朝陽を浴びてキラキラ飛び回りとても綺麗だった。
撮ろうと思って撮れる画像ではない。壁のようだった。
ニュウナイスズメはアトリほど神経質ではなく、車が真下を通っても逃げなかった。
我が耳を疑ったのは聴きなれたヤマセミの声が干拓地のど真ん中で聴こえた時だった。「えっ?まじかよ、田んぼの真ん中だぞ?」と思う間もなく、なんと農業用水の水路の中を飛んできた!
さすがにこちらの姿を視て上空に舞い上がり、様子を見たかったのか上空をぐるりと一周してから去って行った。
1時間ほどたった時カラスの群れが騒々しいので目を向けると、一羽のハヤブサ(画面真ん中)を巡ってチェイスが始まっていた。
数羽に取り囲まれてモビングされていたというよりマジに攻撃をされていた…と思った途端、ハヤブサの方から追いかけまわし始め、体当たりした瞬間!カラスがまるで石が落ちるがごとくクルクル回りながら落下していった。左のカラスが落下していく個体、右のカラスは逃げた!真ん中は怒り狂って体当たりしたハヤブサ。離れた深いススキの藪に落下しハヤブサも降りたので食事なのだろうか?いざとなれば自分より大きなカラスを一瞬で落としてしまう猛禽類の凄さを目の当たりにして興奮!
一方で、なんと農業用水にダイブして餌を捉えたミサゴ!海に近いのでボラだろうか?幅4m有るか否かの農業用水に、こんなにデカい魚がいること自体これまた驚かされた。
最後は電信柱に留まっていたチョウゲンボウ!こんな傍で観察できたのは初めて。手すり2~3本よじ登っても逃げそうになかった。
実はヤマセミに遭遇地た直後、遠い山裾に、昨日遭遇したハイイロチュウヒの雄を発見!昨日の今日だから間違える訳もないが、急降下した後見失ってしまった。その後お逢いした2名の野鳥保護の方々に別々に訊いたところ、二日前に入ったそうだ。つがいかどうか判らないがオス2羽メス1羽だという事らしい。情報は早いのだ。気温が急に下がったからなのか?二日続けて違う場所でハイイロチュウヒの雄に出遭えるなど、やはり今年のラッキーはきっとこれで使い果たしてしまっただろう。