2015年6月9日火曜日

人吉探鳥シリーズ その1、台地の草原で。  The wild bird report series of the Hitoyoshi area. Part1.

  5月24日(日)2ヶ月ぶりの南九州。今回は前回の渡り鳥・旅鳥探索シリーズと異なって、ヤマセミの繁殖生態の観察に主眼を置いていたが、例年と異なって各ファミリーとも時期がバラバラで、狙いを定めていた昨年巣立ちを観察できた場所を含め、5家族のうち2家族は既に幼鳥が巣立った後だった。

 残り3ファミリーの内1つは営倉場所があまりに道路から近く、車の中から観察するにも20mも離れていない為、地元の愛鳥家の方々と近寄らない事とした。30mの距離に数件の民家が在るにも拘らず、良くこのような場所に営巣するものだと驚きを隠せなかった。

 しかし結局残りの営巣場所にも天敵の影響なのだろうか「事件発生」で繁殖は失敗した模様。これらのレポートは画像や録音音声を精査中なので後日レポートしたい。本日は人吉郊外の高原に在る草原地帯での探鳥レポート。海抜200mほどに在る平らな大地で麦畑、野菜畑、牧場等が広がるエリアで非常に気持ち良い見通しの良い地域。今回は7~8回時間をずらして訪れたがいろいろな野鳥に出遭えた。必ず朝から晩までいるのがホトトギスで、やたら飛び回りながら啼いている。

 冬季にはタゲリの群れに出遭える場所でもある。今回はセッカ、オオヨシキリ、モズ、ホトトギス、ヒバリ、空中でフライングキャッチするスズメ、ツバメ等の撮影を行えた。

刈り取り前の黄金色に輝く麦畑

畑・休耕地に群生するチガヤ。白い穂が風にたなびいて綺麗だ。

まず聴こえてくるのがホオジロの囀り。この野鳥の囀る期間はちょうどウグイスと重なる。

ホオジロの5倍ほどの大きさで聴こえてくるのがオオヨシキリの甲高いガチャガチャした囀り。

ケケケ、ギョギョ・ギョシギョシ、ケケケ・・・と聴こえるのだが文字にすると難しい。

夕陽が傾く頃、今まで見た中で一番仲の良いモズのカップルに出遭った。

育雛中なのだろうか?巣が近いのだろうか?いつまでも離れずにいた。

雄が雌の周りを飛び回る程度だったが繁殖が始まったばかりなのかもしれない。

初日の草原は綺麗な夕日で暮れて行った。