2015年3月27日金曜日

オオワシとオジロワシ、ハイライト場面! A Steller's sea-eagle and a white-tailed sea eagle, a highlight scene!

 1ヶ月以上前に行った厳冬期の道東・根室から桜が2分咲きになった今日この頃。季節の移り変わりは速いものだ。東西南北に長い日本列島。野鳥の移動も急激に勢いを増してきた。
 昨日までにオオワシ、オジロワシの画像をもっと観たいとのリクエストを幾つか頂いたので、偶然撮れた面白いシーンなどをアップしてみた。

 特に海外の方からのリクエストが多く、羅臼の観光撮影船から撮影した方が多かった。やはり流氷の上に死んだ魚が在る事自体おかしいとの一言で、大自然の中での普通の佇まいを撮影したいがアドバイスを欲しいと言う事だった。そういう方々には根室近郊の知人、あるいは落石ネイチャークルーズ、春国岱ネイチャーセンター等をご紹介した。今回はそういう意味で一部再掲載の画像もあるが詳しい状況説明を加えてみた。

 まずは氷下漁の収穫時の凍った雑魚を順番に獲得する猛禽類の生態から・・・。
氷下漁の漁師さんが捨てた凍った魚の塊の周りには、トビ、オジロワシ、オオワシナドの猛禽類が乱れ飛んで、争いながら漁っている様な感じがするが、実は力関係の上下・ヒエラルキーが歴然と存在している。これ以外にも最初はカラスの群れ30羽程がまず群がるが、凍った魚の塊には歯が立たず、猛禽類のおすそ分けを待つしかない。

偶然撮れたオジロワシだけ4羽の画像。超望遠でこういう場面はなかなか撮り難い。この場面はただ楽しく4羽で飛んでいるのではなく左下の固体が凍った魚の塊を掴んで遠くで解体しようと思い持ち去る場面。他の個体が気が付いて追いかけようとする瞬間。

オオワシはオオワシだけで凍った餌の塊を確保し、仲間で食べあう。いわばオオワシ陣地を形成している。この群れにはオジロワシは近づかない。争奪戦の終盤に見られる光景。

そのオオワシの陣地に沖から別の漁師さんの乗ったスノーモービルが接近したので一斉に舞い上がった場面。慣れている固体、スノーモービルの通路から遠い個体は飛ばずに平気で氷原に居る。

まだ中盤の場面では、このように凍った魚の大きな塊を掴んで少しでも遠くへ運び解体しようとする力のある個体がいるが、重たくて50mも運べない。アットいうまに氷上に下ろしてしまう。当然仲間のオジロワシが寄って来て解体合戦を始める。